コートを仕立てる際にこだわること。
1. 肩裏
2. 仕立て方
です。
コートを買って仕立てを頼むとだいたい肩裏もセットとかサービスで付いてきますが、肩裏のサービスは辞退して、自分で気に入ったものを別途買います。
肩裏(胴裏)は度々ご紹介していますが、こちらの商品がお安くて品質も良く、オシャレです
仕立て方なのですが、裾をほっそり見せる仕立て方は言わなくてもどこの着物やさんでもやってくれているとは思いますので、わざわざ指示しないのですが、私が指示をする箇所は「紐」の箇所です。
普通、紐は外で一箇所、中で一箇所結べるようになっていて、中の紐は左脇内側で結びますが、ここを結ぶと、(細い体型の人は特に)左脇のあたりで生地が多少引っ張られてしまうのです。
(表現が難しいですが…)
通常の仕立てですと、上の写真にように、左脇内側に紐がついていて、ここで結びます
そこで、この左脇内側の紐を無くしてしまって、右側の紐(あらかじめ長く作っておく)を背中をぐるっと一周させて、右脇の穴(あらかじめ開けておく)からまた外側に紐を出して、表側で結ぶのです。
(わからないでしょう~(笑))
左脇には結ぶ紐はついていません。右の紐を長く仕立ててあります
(この紐をぐるっと背中に回します)
右脇の穴から、先ほど左脇から背中に回した紐を出します
で、結びます
あとは、適当に整えて、できあがり
こうすると驚くほどスッキリとします。
ちなみに、紋絽の塵除けも作ったのですが、紋絽のような透け感のある塵除けの場合は、紐を背中に回す時には帯(お太鼓)の中に紐を通したりします(そのほうが、見た目に美しい)
この仕立て方、知ってる方は知っていらっしゃるけど、わざわざ頼まないと、着物やさんもしてくれません(あまり一般的ではないので)
そして、私がおばあちゃんになるころには、後に手が回らなくなって、着れなくなってたりして(笑)
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