きんしゅう 2010-11-23 17:54:36 | お茶 今日は美術館でアフリカの仮面展 今日の着物は、7代目吉澤与市の更紗絵羽紬(真綿) 帯は、月見うさぎ 毎年、この季節、私がお茶のお稽古で必ず使う「銘」があります。 「きんしゅう」 銘を聞かれ 「きんしゅう」でございます と答えます。 例年これで終わります。 先日は先生とのマンツーマンお稽古だったので、銘を聞くのは先生。 (普段はお客様役のほかの生徒さんが聞きます) 今年は、 「きんしゅうでございます」と答えると、一瞬、間(ま)があって、先生が「あき ですか? それとも いと ですか?」と まさか突っ込まれるとは思っていなかったので、驚きました。 私が思っていた「きんしゅう」は「いと」のほうの「きんしゅう」だったから。 普通「錦秋」だと思うほうが一般的ですよね。紅葉の季節だし。 だから、聞かれたこと自体に驚きました。 「糸のほうです」と答えた私に、先生の表情も「おや?」といった感じ。 「そんな本がありましたね」と先生。 やはりよくご存知。 私が秋の銘に毎年使っている「錦繍」は、宮本輝氏の「錦繍」のことなのです。 他人に薦めたことはありませんが(←電車の中で読まれたり、時間潰しに読まれたりするとイヤなので)、今まで読んだ本の中でダントツ一番です。 もう、10回近く繰り返し読んでいます。 毎年毎年読んでいます。 多分、「つまらない」と感じる人もいるでしょうね。 それも、またオモシロイです。 私の情報源 にほんブログ村