「脱いだ」って言って 2011-04-22 12:48:11 | 着物 ストレス、超重症です こんな日は 有給をとって 新しい着物をおろして(買ったのは1年以上も前だけど…) 伊と幸 ヘアもサロンでセットしてもらって お出かけしよう まずは、祇園のゑり正さんへ 夏の半衿と三部紐をお買い上げ で、その時にちょっとしたことが 実は、電車に乗ったときから気になっていたのですが、衿のしつけ糸、取り忘れてる… そのことを、お会計時にゑり正さんが商品のタグをハサミで切っているのを見て思い出した 「こんなことお願いして申し訳ありませんが、しつけ糸切っていただけませんか?」とお願いしたところ 「あらあら、ほんまやねぇ。ちょっと待ってね。」とハサミを持ってカウンターから出てきてくださいました そして、私の目の前に立たれて、ハサミを構えて 「ヌイダッテイッテモラエマスヤロカ」 「…、、、、へ?」 「ヌイダッテイッテモラエマスヤロカ」 えっ、なに?呪文?(笑) 何言ってはるのかわからん と、ビックリ顔の私の様子を見て 「あのね、たとえしつけ糸であっても、着ているものにハサミを入れたらダメなんです。だから、こういうときは、『脱いだ』って言って、脱いだことにするんですよ。だから『脱いだ』って言ってもらえますか」とハサミを構えておっしゃられた あ~、「脱いだって言ってもらえますやろか?」ね(笑) あまりにも予想外の言葉だったので、脳がフリーズしてしまいました なんだか妙な恥ずかしさはありますが 「じゃぁ、、『脱いだ』」 「はい」チョキチョキ ってな具合です 昔はきっと、着た状態ではさみを入れるなんて、ありえなかったんでしょうね。 今でもきっとお行儀の悪いことなんでしょうけど。 でも、そこを、『脱いだ』という一言で済ませてしまうあたりが、面白いですね。 こういう豆知識(?)が聞けると、すご~く得した気分になります 着物って深いな。京都って深いな。 にほんブログ村