
毎日お米を砥いでいると、よく分かるのだけど
ある時期からは、お水が気持ち良くて
お米を砥ぐことが楽しくなってくる、
そして米粒が掌に心地良いと思う。
丁度、7月1日か2日の頃、「半夏生」が野山に見られる頃
お百姓さんも、田植えが終ってほっとされているのだが
この季語があるものの、どうも分かりづらかった。
調べてみると、実は中国から伝えられた二十四節気を
さらに細分化したものに72候というものがあり、
1種の季節暦といえるもので、その中に「半夏生」もある。
その前の「芒種」は6月6日頃を言い、
穀物、つまり稲などを蒔く時期で、立夏は5月6日ごろ。
「半夏生」という植物は2種類あって
その内の1種類は花瓶に挿してあるのを見たことがある。
沙羅双樹の花を見に行った時にお寺で見た。
綺麗な白い花穂が垂れ下がり、葉が半分白くなっていた。
もう1種類は「烏柄杓」とも言って、毒にも薬にもなる植物である。
「半夏生」が来ると、この夏も半分近く来たなと思えることだろう。
そして、後半の夏はやり切れぬ暑さに悪戦苦闘するのである。
