ミコちゃんの徒然日記

日々の雑感など

しのぶれど

2009年03月18日 | Weblog
 しのぶれど色に出にけりわが恋はものや思ふと人の問ふまで 平兼盛「拾遺集」

 茅ヶ崎の兄の写真を連続してアップしています。

この写真も梅の郷の最高の美しさが見て取れますね。

1日がかりで往復されて、現場では2時間ほど撮影に余念が

なかったそうです。カメラも2台持参で、カメラワークも

プロの力量ですね。本当に素敵な風景が切り取られています。

山の上の方に家が見え、散策路がありますね、お花見の人達が

漫ろ歩いておられるのが見えています。

お天気も良く、きっと忘れられない幸せな1日になったことでしょうね。


 この歌は初め、作者が女性かなとかってに思ってしまいました。(笑)

「しのぶれど」という初句がいいですね、艶っぽい出だしではありませんか。

兼盛は梅のように凛とした美しい女人に心を奪われたのでしょう。

胸中に隠しきれないほどにまでなったことよ、と歌ったのでしょうか。


西洋人の言の葉にも素敵なものがありましたよ。

『恋の悩みほど甘いものはなく、恋の嘆きほど楽しいものはなく、
 
 恋の苦しみほど嬉しいものはなく、恋に苦しむほど幸福なことはない。
        
       -- アルント(ドイツの詩人・小説家) --』

 
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静心なく

2009年03月18日 | Weblog
 ひさかたの光のどけき春の日に静心なく花の散るらむ 紀友則「古今集」

 青春時代、体育祭の時にとても優雅なダンスを踊りました。

その当時、保健体育の女性の先生はご年配に見えたのですが、

本当は50代でお若かったのだと今なら分りますが、

自分が10代だと、失礼にもお歳に見えてしまっていました。

音楽の先生もそうでした。お二人ともベテランの素晴しい教師でしたが、

お化粧もあまりされず、ヘアも一つ括りの纏め髪で、シックな服装を

いつもされていたため、そんなふうに見えたのかもしれません。

 その優雅なダンスは間奏に「ひさかたの・・・」の歌が挿入されていて、

琴の演奏が伴奏になっていたと思います。

ダンスの方は忘れてしまい、素敵な間奏だけを憶えているのです。

ミコちゃんよほどこの歌に感銘を受けたようです。(笑)青空の下

ブルマー姿で、いろいろな国のホークダンスなどを踊っていた体育の時間は、

あまりの楽しさに『今の時間こそ乙女の青春』だなと没頭していました。


 音楽の先生は、素晴しいソプラノの持ち主で、城ヶ島の雨他、

時々独唱を聴かせて下さいました。東京芸大(東京音楽学校)では、

「城ヶ島の雨」を作曲された方(梁田 貞)が私の恩師ですと、

おっしゃり、それを終生誇りにされて音楽教師を天職にされておられる

先生は、本当に生徒にとっても誇りですね。

本館3階でしたか、音楽教室から混声4部合唱の名曲が流れ、

これとて歌う方も聴く方も青春の息吹きを感じます。まるで春の息吹きとでも。

今日の画像も、茅ヶ崎の兄が奥多摩の吉野梅郷で写したものです。

山一面にと言った感じで、とても美しいですね。



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