こんなCDを買った!聴いた!

最近購入した、または聴いたCDについて語ります。クラシック中心です。

ハイドン・イヤーですね。

2009年01月10日 23時09分22秒 | ハイドン
週末から週明けにかけて、寒波来襲だそうです。寒くなります。三連休は、岡山・仕事で、一日お休みだけなんで、山陽地方に住む私の車は、当然寒冷地仕様ではないので、雪は降って欲しくないところであります。
さて、今年は、ヘンデル没後250年、ハイドン没後200年、メンデルスゾーン生誕200年、他にもあるかもしれないメモリアルイヤーであります。そのお陰で、またまた格安、いや激安BOX物がそろそろ出始めていますね。いやいや、また悩ましいことです。この中で、ハイドンに関しては、ドラティの交響曲全集33枚組が7000円台ということで、発売時の値段を思えば、信じられないような値段であります。これは、当然「買い」でありますねえ。その他、ヘンデル、メンデルスゾーンさんに関してもいやはやであります。ほんとにいい時代になりました。 
それで、ハイドンです。没後200年。百数曲の交響曲制覇はなかなか至難の業であります。今回はザロモン・セットから、交響曲第93番ニ長調。演奏はオイゲン・ヨッフム指揮ロンドンPO。1972年4月の録音。DG盤です。ヨッフムのハイドンは、ザロモン・セットの他にも88・91番の録音があります。ヨッフムは1972~2年、地ロンドンでロンドンPOとハイドン交響曲の演奏を行って大成功を収めたそうです。それと平行しての録音がこのザロモン・セットです。現在は5枚組でDG COLLECTORSから出ています。以前から欲しかったんですが、ちょうど年末梅田の中古やさんで、ザロモン・セットのみの4枚組を見つけまして、1800円ほどでした。1970年代前半にこのヨッフムの録音が進行中だったために、ベームはザロモンセットの録音ができなかった、ということも言われています。さすればそれも残念ですねえ。ベームのザロモン・聴いてみたかったものです。
さて、ヨッフムのハイドンなんですが、このザロモン・セットを買う前に88・91番などのCDを持っていたのですが、それが至極いいのです。何がよいかというと、弦が極めてきれいなんですねえ。そして音楽の彫りが深く上品であります。
第1楽章、序奏からして格調の高いこと。そしてそれに続く主部への導入も立派ですね。この主部の弦の音色は、他のロンドンPOの演奏に比べても大きな違いがあります。ヨッフムの演奏の音色は上品で美しい。しかし、この主題は快活でいいですねえ。第2楽章、冒頭は弦楽四重奏。これで奏せられる主題もいいです。悩ましい美しさを弦が上手に演奏してくれますね。変奏曲ですが、たいそうきめ細やかな表情をたたえています。そして、メヌエット。快活で陰影に富んだ優雅な演奏。そして、第4楽章。アップテンポですが、きめ細やかで瑞々しい表現いいですねえ。私は、ハイドンの交響曲、モダン楽器による演奏が好きです。ヨッフムの演奏はそれの典型ですねえ。
ハイドンのザロモンセット。12曲の中にはさまざまな特徴がありますね。それをひとつひとつ聴いていけることがなんとも幸せなことです。今年一年、いろんなハイドンが、安く買えればいいですね。楽しみです。
(DG 437 201-2 輸入盤)

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