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このところCD市場において、激安BOXものCDが席巻していることは、ご承知の通りでございます。私もご多分にもれず、この類のCDをいくつか購入してしまった輩であります。しかしながら、いたずらに「ミチョランマ」を増やすことにつながるとか、まあよろしくないことについては、以前にも述べたことがあります。しかし、最近いろいろと見ておりますと、激安の当初の値段よりも、より安くなってきているんですねえ。そこで、「物欲」と煩悩が頭をもたげてきまして、かなり、悩んでおりました。が、結局のところ、理性が「物欲」の前に敗れ去りまして、買ってしまいました。その激安BOXとは、「Baroque Masterpieces -60CD Limited Edition」であります。当初の値段は忘れましたが、ついに5000円を割りましたので、悩んだ挙げ句、買ってしまいました。一枚あたり100円を割るこのコストパフォーマンス。すごいですねえ。しかしこのBOX、当初は買う気はまったくありませんでした。その理由としては、①バロックはそれほど聴かない。②ハイライトとか曲が全部入っていないものがある(ヘンデルのオペラなど。また平均律は全曲入っていない)。③選曲にあたっての統一性がない。などなんですね。しかし、買ってしまいました…。まあ、そうは言っても、いったん買ってしまえばこんなことは忘れていろいろと聴いています。なかなかいいですねえ。とまあ単純なのです。まあせいぜい聴こうと思います。しかし、60枚もあれば、どんな曲があるのかを把握することも簡単にはできませんね。また紙ジャケなんですが、できれば一枚ごとにデザインを変えてくれれば、と思いますが…。
そんなわけで、このBOXから、その一枚目と二枚目のバッハのブランデンブルグ協奏曲であります。この曲は、バッハの数ある名曲中のほんとに名曲ですね。聴いてきても、6つの協奏曲がそれも個性を持ったすぐれものです。シギスヴァルト・クイケン指揮、ラ・プティット・バンドです。クイケン兄弟に、寺神戸亮、鈴木秀美さんなども参加する豪華メンバーであります。1993~4年の録音。当然、ピリオド楽器によるものなんですが、それほどの革新性は感じません。しかし、演奏は非常に安定してもので、各曲の独奏楽器などはたいそううまいもので、名人芸が聴けますし、合奏においても安定感抜群です。低音がたいへん堅実で、充実しているし、アンサンブルもので、この演奏はかなり構造的にしっかりとしたものという印象を受けます。私的には、ピリオド楽器による演奏は、どうも曲に表情がないとおもってしまうんですね。この演奏も極めてさらっとした印象を持ちます。それは、リヒターによる演奏と比べれば、顕著ではないでしょうか。しかし、それはそれとして、そんな中にも、ピリオド楽器ならではの演奏の美しさは、たいへん新鮮です。加えて、録音もすっきりとした楽器の音色がいいです。
今から、15年以上も前、カール・リヒターの2枚組のこの曲のCDを、約4000円で買いました。今や、同じ曲でこのお値段。なんともかんともの時代であります。
(SONY BMG 88697303862-1,2 2008年 輸入盤)
そんなわけで、このBOXから、その一枚目と二枚目のバッハのブランデンブルグ協奏曲であります。この曲は、バッハの数ある名曲中のほんとに名曲ですね。聴いてきても、6つの協奏曲がそれも個性を持ったすぐれものです。シギスヴァルト・クイケン指揮、ラ・プティット・バンドです。クイケン兄弟に、寺神戸亮、鈴木秀美さんなども参加する豪華メンバーであります。1993~4年の録音。当然、ピリオド楽器によるものなんですが、それほどの革新性は感じません。しかし、演奏は非常に安定してもので、各曲の独奏楽器などはたいそううまいもので、名人芸が聴けますし、合奏においても安定感抜群です。低音がたいへん堅実で、充実しているし、アンサンブルもので、この演奏はかなり構造的にしっかりとしたものという印象を受けます。私的には、ピリオド楽器による演奏は、どうも曲に表情がないとおもってしまうんですね。この演奏も極めてさらっとした印象を持ちます。それは、リヒターによる演奏と比べれば、顕著ではないでしょうか。しかし、それはそれとして、そんな中にも、ピリオド楽器ならではの演奏の美しさは、たいへん新鮮です。加えて、録音もすっきりとした楽器の音色がいいです。
今から、15年以上も前、カール・リヒターの2枚組のこの曲のCDを、約4000円で買いました。今や、同じ曲でこのお値段。なんともかんともの時代であります。
(SONY BMG 88697303862-1,2 2008年 輸入盤)
ドラティのハイドン全集も、かつての値段を考えると買わずには居られないような気持ちです。
そうですか、バロックBOXが5,000円を割りましたか。大変な時代ですねえ。この先、一体どうなるんでしょうか。
結局、僕はシャンドスBOXやDECCAヴァイオリンBOXを注文してしまいました。「もうこれで止めよう」と思いつつ、ついついクリックしてしまうんです。アカンですね(^^ゞ。しかし、今年は安易に激安物を購入するのを我慢しようと思います。聴き方がぞんざいになってしまっているので、しかも
ミチョランマも多いですし、いやはや反省しきりでございます。
クイケンのブランデンブルク協奏曲、エエですね。僕はこのコンビの管弦楽組曲をLP時代に愛聴しておりました。新鮮でもあり、懐かしくもあります。
このボックス、私も店頭で見かけて気にはなっていましたが・・・一枚100円以下って、ケースの値段では!?と思うくらいですよね。(爆)
レコード会社も、以前からの録音が溜まりに溜まってきて、扱いに困っているのではと思います。
ラ・プティット・バンドの演奏は、いつも冷静沈着で、良くも悪くも驚くようなことはしない人達です。
普通はピリオド楽器の方が「過激」な解釈が多いと思いますが・・・。