
先日、姫路城で、大天守と連結した小天守のうち2つの内部公開があるということで行って来ました。公開されているのは、東小天守・乾小天守と渡櫓です。土曜日ということもあってか大天守は階段を登るに待ち時間を設けるなど、大勢の人でした。まあ、天守閣の中なんて、何にも見るものは無いので、この小天守も同様。でも、小天守からの景色はここに入らないと見れず、大天守を間近で見れたり、連立式の天守の様子も見れて、それは興味深いものでした。
そんなわけで、ベートーヴェンのピアノソナタです。過日、初期の作品を中心に取り上げましたが、今回は最後の三つのソナタから、最後のベートーヴェン作曲ピアノ・ソナタ第32番ハ短調作品111であります。ご存知のとおり、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ、最近よく聴いているのですが、聴けば聴くほど、すごいな、と思うのと同時に、やはりこのジャンルの揺るぎない最高峰と確信するのでありました。
そして、今回は仲道郁代さんの演奏です。日本人の女性ピアニストとしては、内田光子さんを筆頭に、仲道さんや小菅優さんや河村尚子さんなどがまず思い浮かびます。4月に西宮の芸文センターで、河村さんの「ベートーヴェン紀行」シリーズの第3回があり、第26.27.29番が聴けたのですが、あっという間に売り切れちゃいました。残念でした。第4回は是非行きたいと思いました。といっても河村さんの演奏は、一度も聴いたことがないのですがねえ…。
それなら仲道さんは、といえば、もう10年ほど前のことですが、神戸学院大学でグリーンフェスティバルという催しがあり、それでモーツァルトのピアノソナタを聴きました。曲も覚えていないし、演奏についてもほとんど記憶がないのですねえ。このグリーンフェスティバルは、無料ですし、いろんな演奏も聴けて、そのころちょくっちょく行ってました。大地の歌のピアノバージョンってのもありました。伊原直子さんが出てはりました。
仲道さんですが、ベートーヴェンのピアノソナタを2003~5年に、全曲録音されてまして、11枚のCDで発売されています。ただ、分売されている状態なので、なかなか買いづらい。セットにしてくれれば、ありがたいのですがね。過日人間ドックに行った帰りに寄ったブックオフで950円で買いました。たまたま見つけて、一度聴いてみようか、ということでした。第30.31.32番が収められています。2005年3月~6月の彩の国さいたま芸術劇場での録音です。
聴く前は、穏やかで優しげな演奏かと勝手に思っていましたが、なかなか振幅も、スケールも大きな演奏であります。弱音は健気な美しさに満ち、強音は思いのほか迫力一杯であります。加えて、左手の力強さが驚きで凄まじい印象であります。そんな音色を駆使してのベートーヴェンは、強い意志をもち、自信に満ちたものであると同時に、優しさと剛毅さがうまく弾き分けられ、演奏への満足度も高いし、曲の素晴らしさを実感させてくれますね。録音もいいので、ピアノの音も美しいですねえ。
まず、第1楽章冒頭から力強い響きで始まります。表情も深く掘り下げらそうだが、適度で止まるが、低音は強烈に響く。それが曲の構成を明確にしているし、わかりやすい演奏になっている。それによって、すべてが鮮明で心に気持ちのいい印象を与えてくれます。第2楽章変奏曲。ゆったりと語りかけるように始まり、生真面目に曲が進んでいきます。そして、主題の変奏が進むに連れて、浄化されて崇高な音楽にまで高められていくような演奏になっています。トリルも美しく、心に染み込む。左右の音色が調和しないようなところもあるかな、と思いますが、非常にベートーヴェンの最後のピアノソナタに相応しい演奏であります。他の曲の演奏も聴いてみたいのでした。
姫路では、今日姫路城マラソンがありました。昨日準備をされていました。テレビでもやっていましたが、3時間くらいでゴールする人はけっこうたくさん。私のペースだと4時間くらいですが、その速さで8㎞くらいは走れますが、フルマラソンとなると無理無理。なかなかですねえ。
(RCA BVCC-34108 2007年)
そんなわけで、ベートーヴェンのピアノソナタです。過日、初期の作品を中心に取り上げましたが、今回は最後の三つのソナタから、最後のベートーヴェン作曲ピアノ・ソナタ第32番ハ短調作品111であります。ご存知のとおり、ベートーヴェンのピアノ・ソナタ、最近よく聴いているのですが、聴けば聴くほど、すごいな、と思うのと同時に、やはりこのジャンルの揺るぎない最高峰と確信するのでありました。
そして、今回は仲道郁代さんの演奏です。日本人の女性ピアニストとしては、内田光子さんを筆頭に、仲道さんや小菅優さんや河村尚子さんなどがまず思い浮かびます。4月に西宮の芸文センターで、河村さんの「ベートーヴェン紀行」シリーズの第3回があり、第26.27.29番が聴けたのですが、あっという間に売り切れちゃいました。残念でした。第4回は是非行きたいと思いました。といっても河村さんの演奏は、一度も聴いたことがないのですがねえ…。
それなら仲道さんは、といえば、もう10年ほど前のことですが、神戸学院大学でグリーンフェスティバルという催しがあり、それでモーツァルトのピアノソナタを聴きました。曲も覚えていないし、演奏についてもほとんど記憶がないのですねえ。このグリーンフェスティバルは、無料ですし、いろんな演奏も聴けて、そのころちょくっちょく行ってました。大地の歌のピアノバージョンってのもありました。伊原直子さんが出てはりました。
仲道さんですが、ベートーヴェンのピアノソナタを2003~5年に、全曲録音されてまして、11枚のCDで発売されています。ただ、分売されている状態なので、なかなか買いづらい。セットにしてくれれば、ありがたいのですがね。過日人間ドックに行った帰りに寄ったブックオフで950円で買いました。たまたま見つけて、一度聴いてみようか、ということでした。第30.31.32番が収められています。2005年3月~6月の彩の国さいたま芸術劇場での録音です。
聴く前は、穏やかで優しげな演奏かと勝手に思っていましたが、なかなか振幅も、スケールも大きな演奏であります。弱音は健気な美しさに満ち、強音は思いのほか迫力一杯であります。加えて、左手の力強さが驚きで凄まじい印象であります。そんな音色を駆使してのベートーヴェンは、強い意志をもち、自信に満ちたものであると同時に、優しさと剛毅さがうまく弾き分けられ、演奏への満足度も高いし、曲の素晴らしさを実感させてくれますね。録音もいいので、ピアノの音も美しいですねえ。
まず、第1楽章冒頭から力強い響きで始まります。表情も深く掘り下げらそうだが、適度で止まるが、低音は強烈に響く。それが曲の構成を明確にしているし、わかりやすい演奏になっている。それによって、すべてが鮮明で心に気持ちのいい印象を与えてくれます。第2楽章変奏曲。ゆったりと語りかけるように始まり、生真面目に曲が進んでいきます。そして、主題の変奏が進むに連れて、浄化されて崇高な音楽にまで高められていくような演奏になっています。トリルも美しく、心に染み込む。左右の音色が調和しないようなところもあるかな、と思いますが、非常にベートーヴェンの最後のピアノソナタに相応しい演奏であります。他の曲の演奏も聴いてみたいのでした。
姫路では、今日姫路城マラソンがありました。昨日準備をされていました。テレビでもやっていましたが、3時間くらいでゴールする人はけっこうたくさん。私のペースだと4時間くらいですが、その速さで8㎞くらいは走れますが、フルマラソンとなると無理無理。なかなかですねえ。
(RCA BVCC-34108 2007年)
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます