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こんなCDを買った!聴いた!

最近購入した、または聴いたCDについて語ります。クラシック中心です。

7ヶ月振りのバッハのカンタータです。

2010年12月19日 00時31分21秒 | バッハ
私のパソコンは、自作のものなんですが、これまで数台組みました。そのうちの一台で息子が使っているパソコンが調子が悪くなりました。まったくBIOSの画面すら出ず、いろいろいじった挙げ句、電源を替えると立ち上がったのですが、途中でリセットがかかり…。で、再セットアップをしました。一旦具合が悪くなると、もう再セットアップが一番ですが、どうも時間がかかる。加えて、一発でなかなか上手くいかず、今回も3回目でなんとか、といった感じであります。

先日、元町の中古やさんで、カール・リヒターのカンタータ選集(おそらく26枚組)が出てまして、なんと1万円でした。5つくらいのスリムケースに入っているもので、輸入盤です。以前に言及したことがありますが、リヒターのカンタータを入手するにあったっては、けっこう苦労したんです。最初は、『カール・リヒターの芸術』シリーズの1枚2200円ももので2/5くらい買いまして、その後1500円になって発売されたのを数枚買い、あとは、中古やさんでなんとか買うことができました。中古やさんでは1枚900円くらいだったように思います。まあ、これらは国内盤なんで、曲名や、歌詞の対訳や曲の説明なども日本語で書いてあるので、それはそれでいいのですが、けっこう場所を取ります。まあ、今から買い換えるわけにもいかないので、ぶつぶつといっているだけなんですがね。一緒にいた友人に、これはいいから買いなはれ!、と勧めたのですが、さすがに買いませんでした。

しかし、バッハのカンタータ、アーノンクールやレオンハルト、ガーディナー、またはBCJの演奏など、多彩な顔ぶれの演奏がありますが、私的には、リヒターが一番です。とはいえ、一度BCJのカンタータの演奏を生で聴いてみたい、とは思っていますが…。そのリヒターによる演奏で、カンタータ第106番「神の時こそいよ良き時」であります。ミュンヘン・バッハ管弦楽団・合唱団。独唱は、ヘルタ・テッパー(A)、エルンスト・ヘフリガー(T)、テオ・アダム(B)です。1966年ミュンヘンのヘラクレスザールでの録音です。

この曲は、1707年頃の作曲と言われていますが、このときバッハは22才です。以前に友人がバッハの曲は、若いときと年を取ったときの差をあまり感じない、とのたまわっておりました。確かに、バッハのカンタータの中でも最も初期のものであるこの曲は、哀悼行事用という曲の性格にもよるかもしれませんが、若いころの曲とは思えないような円熟した味を感じます。天才たる所以でしょうかねえ。バッハの母方の伯父の葬儀のためにミュールハウゼンで書かれました。

なんといっても、この曲は2本のリコーダーの響きが、澄み切った心情を吐露するかのように演奏されているところが魅力でしょうか。特に、冒頭のソナティーナでの音色は心が洗われるようです。合唱をへて、アリオーソではリコーダーの伴奏でテノールの独唱。ヘフリガーの静かで心打つ歌唱は曲調にあってますね。そしてバスのアリアをへて、三重唱とアリオーソ。この合唱も落ち着いた美しさを感じます。そのあとにアルトのアリア、テッパーの暖かい歌唱がいいです。最後は、リコーダーを伴った合唱。リコーダーの出だしが再び心を洗われる。そしてアーメンのフーガが展開される。曲が終わっても、澄んだ気持ちがは、何もにも代え難いものです。バッハのカンタータでは、少々異色のものかもしれません。しかし、人に訴えかけるものは、受ける感動は最大級のものでしょう。こんな曲は、やはりリヒターですね。

もう、あと少しでクリスマスです。
(ARCHIV POCA-2052 カール・リヒターの芸術 1992年)

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