前回申しましたように、WBC見ました。準決勝のメキシコ戦はすごかったですねえ。と言っても佐々木朗希が投げているところを見て、お彼岸のお墓参りに行ったので、車中でテレビの音声だけを聞いていました。ちょうど墓所に着いたときに、村上のサヨナラ打を聴きました。吉田の同点3ランが大きかったですね。佐々木朗希、4回まで引っ張らず、3回で交代させるべきとも思いました。9回に村上にバントさせなかったのも立派。と言っても、この人普段バントなんてしてないから失敗したかも、ですね。いやいや優勝おめでとうございます。
まあ、ということで、今回は前回に続き、JSバッハであります。宗教曲ではなく、器楽曲であります。バッハのヴァイオリン協奏曲は、イ短調BWV1041、ホ長調BWV1042、ニ短調BWV1043の三曲が残されています。これらの作品は、1717年から1723年のケーテンの宮廷楽長時代に作曲されたと言われています。バッハの生涯でこのケーテンの時代に多くの器楽曲が書かれたと言われていますので、教会とは異なるこの時期があったことは、実によかったですねえ。宗教曲もいいですが、やはりバッハの器楽もいいですよねえ。
それで、そのヴァイオリン協奏曲ですが、以前から名盤と言われているのは、シェリングの演奏ですかねえ。最近ではイザベル・ファウストの演奏が注目されています。そして、今回この演奏は、ヴィクトリア・ムローヴァとオッタヴィオ・ダントーネとアカデミア・ビサンチナです。2012年12月1日~5日の録音。ムローヴァには1995年にもPhilipsでのこれらの曲の録音があります。ムローヴァはその後、古楽へ傾倒し、ガット弦やピリオド弓などを用いるなど、大いに進化されました。この録音の前にも、ONYXレーベルへの移籍後、無伴奏ヴァイオリン・ソナタ・パルティータやヴァイオリンソナタを録音されるなどの活躍をされていました。
このCDには、①ヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調BWV.1042、②ヴァイオリン協奏曲ニ長調BWV.1053(原曲:チェンバロ協奏曲第2番ホ長調)、③ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調BWV.1041、④ヴァイオリンとチェンバロのための協奏曲ハ短調BWV.1060(原曲:ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲/2台のチェンバロのための協奏曲)の四曲が収められています。
まあ、原曲がどうとかは、置いといて、どれもバッハの名曲ですねえ。すべて急緩急の三楽章の形式。そして、どれも美しいのが緩の第2楽章ですねえ。バッハのカンタータや受難曲のような旋律が流れて心に染み込んできますね。古楽器による演奏は、モダン楽器に比べると、客観的な演奏であり、平たく言えばあっさり系でありますね。ムローヴァのヴァイオリンも、その楽器としてどこがどうでということは、あまりわからないのですが、その響きは物足りなさも感じますが、もうそんな段階ではなく、やはりムダを削ぎ落としたスリムで締まった響きの演奏は、とても魅力的であります。ムローヴァの演奏は、これまでのモダン楽器でも、きめ細やかな表情と表情が折り込まれ、バッハの音楽の素晴らしさを実感させてくれますねえ。
①の第1楽章冒頭から軽やかで引き締まった音色がとてもいい。第二楽章では、透き通るように美しい弱音を駆使しつつ、深い祈りの世界が展開しています。アカメデミア・ビザンチナの穏やかで美しい弦とよく調和しての響きが流れてきます。②も第二楽章での低音の美しさが魅力的。③では、長調の第二楽章のオケとの対話をするムローヴァのヴァイオリンが、とても美しい響きで鳴り響きます。バッハの旋律の美しさがとてもうまく引き出されています。④でも私は第二楽章が好き。タントーネのチェンバロも鮮やかですが、やはりムローヴァが雄弁に物語を語るような演奏。とても心に染み込んできます。
私は普段からほとんどアメリカの試合は、見ないのですが、今回のメキシコやアメリカとの試合を見て、アメリカの大リーグの試合をみようかな、と思いました。やはりスゴい選手がいますねえ。と、いうように全世界の人に思わせるためのWBCですねえ。重ねて、優勝おめでとうございます。
(Onyx PONYX4114 2013年)
まあ、ということで、今回は前回に続き、JSバッハであります。宗教曲ではなく、器楽曲であります。バッハのヴァイオリン協奏曲は、イ短調BWV1041、ホ長調BWV1042、ニ短調BWV1043の三曲が残されています。これらの作品は、1717年から1723年のケーテンの宮廷楽長時代に作曲されたと言われています。バッハの生涯でこのケーテンの時代に多くの器楽曲が書かれたと言われていますので、教会とは異なるこの時期があったことは、実によかったですねえ。宗教曲もいいですが、やはりバッハの器楽もいいですよねえ。
それで、そのヴァイオリン協奏曲ですが、以前から名盤と言われているのは、シェリングの演奏ですかねえ。最近ではイザベル・ファウストの演奏が注目されています。そして、今回この演奏は、ヴィクトリア・ムローヴァとオッタヴィオ・ダントーネとアカデミア・ビサンチナです。2012年12月1日~5日の録音。ムローヴァには1995年にもPhilipsでのこれらの曲の録音があります。ムローヴァはその後、古楽へ傾倒し、ガット弦やピリオド弓などを用いるなど、大いに進化されました。この録音の前にも、ONYXレーベルへの移籍後、無伴奏ヴァイオリン・ソナタ・パルティータやヴァイオリンソナタを録音されるなどの活躍をされていました。
このCDには、①ヴァイオリン協奏曲第2番ホ長調BWV.1042、②ヴァイオリン協奏曲ニ長調BWV.1053(原曲:チェンバロ協奏曲第2番ホ長調)、③ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調BWV.1041、④ヴァイオリンとチェンバロのための協奏曲ハ短調BWV.1060(原曲:ヴァイオリンとオーボエのための協奏曲/2台のチェンバロのための協奏曲)の四曲が収められています。
まあ、原曲がどうとかは、置いといて、どれもバッハの名曲ですねえ。すべて急緩急の三楽章の形式。そして、どれも美しいのが緩の第2楽章ですねえ。バッハのカンタータや受難曲のような旋律が流れて心に染み込んできますね。古楽器による演奏は、モダン楽器に比べると、客観的な演奏であり、平たく言えばあっさり系でありますね。ムローヴァのヴァイオリンも、その楽器としてどこがどうでということは、あまりわからないのですが、その響きは物足りなさも感じますが、もうそんな段階ではなく、やはりムダを削ぎ落としたスリムで締まった響きの演奏は、とても魅力的であります。ムローヴァの演奏は、これまでのモダン楽器でも、きめ細やかな表情と表情が折り込まれ、バッハの音楽の素晴らしさを実感させてくれますねえ。
①の第1楽章冒頭から軽やかで引き締まった音色がとてもいい。第二楽章では、透き通るように美しい弱音を駆使しつつ、深い祈りの世界が展開しています。アカメデミア・ビザンチナの穏やかで美しい弦とよく調和しての響きが流れてきます。②も第二楽章での低音の美しさが魅力的。③では、長調の第二楽章のオケとの対話をするムローヴァのヴァイオリンが、とても美しい響きで鳴り響きます。バッハの旋律の美しさがとてもうまく引き出されています。④でも私は第二楽章が好き。タントーネのチェンバロも鮮やかですが、やはりムローヴァが雄弁に物語を語るような演奏。とても心に染み込んできます。
私は普段からほとんどアメリカの試合は、見ないのですが、今回のメキシコやアメリカとの試合を見て、アメリカの大リーグの試合をみようかな、と思いました。やはりスゴい選手がいますねえ。と、いうように全世界の人に思わせるためのWBCですねえ。重ねて、優勝おめでとうございます。
(Onyx PONYX4114 2013年)
それも悪くはないですが、時々ズスケ、ラウテンバッハ、バルヒェット達の録音が懐かしくなります。