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どうも最近、2回続けて日程を間違えてしまいました。まず第一に、自宅のマンションの年末掃除の日。12日とばっかり思っていたのですが、実は11日でした。すぽっぽかしてしまいました。今年は管理組合の理事の役回りが当たっている年ですので、いけませんですねえ。そして、第2に、甲南大学交響楽団の定演。これも18日となぜか思い込んでました。しかして、それは11日でした。今年は、チャイコの「悲愴」でした。毎年行っているので、と思っていたのですが、これも、ああ残念でした。どちらも、勝手に思い込んでいたもので、いやー、参りました。反省と残念であります。これも、加齢によるもうろくによるものでしょうか。しばらく、ショックでありました。うーん、であります。
まあ、それはそれとして、今回はDVDです。レナード・バーンスタインの映像。マーラーです。バーンスタインのマーラー交響曲全集。UNITEL社のライヴ映像集です。バーンスタインのマーラーは周知のとおり、1960年代にNYPとCBSに録音した全集と、1980年代にVPO・NYP・ACOとDGに録音した全集があります。そして、それに加えて、1970年代にはVPOと中心にUNITEL社のビデオによる全集が制作されました。最初LDで発売され、現在ではDVDで入手できます。このビデオによる演奏は、1970年代のものであると同時に、VPO(2番・大地の歌以外)とのものであることが、魅力となっていますね。分売もされていますが、9枚セットで通常の2/3くらいの値段で出てたことがあったので、思い切って買いました。
しかし、なかなか映像をみながら、音楽を聴くということは、けっこう億劫になります。元来そういった鑑賞方法が苦手だったんですね。しかし、最近そうでもなくなってきたんです。耳だけで聴いているのに加えて、目からも入ってくれば、一層曲や演奏に対する理解も深まる、ということなんでしょうか。ただ、それも映像の様子によって千差万別なんですがね。このバーンスタインの演奏は、聴くだけというよりも、映像を見ながら聴いた方が、なかなかいいですよね。というのも、バーンスタインの指揮がたいそうエネルギッシュなものだからなのです。そんなことは先刻ご承知、という向きも多いと思いますが、まあそれはそれは見応えがあります。その姿を凝視していると、演奏は置いといても、深い印象と感動を覚えるというものであります。批判的な人は、バーンスタインの指揮振りを見ながら聴くと、一世一代の名演に遭遇したという錯覚をみたようになるとまで仰っておられますね。いやはや。
そして、マーラー全集の中から、交響曲第3番を見ました。1972年4月、ウィーン、ムジークフェラインザールでの録画。バーンスタインが主な活動場所を、ニューヨークからウィーンへと移した間もない時期のもの。しかし、魅せてくれますね。バーンスタインは、第1楽章の終わりで、汗だくになり、第6楽章では、滴る汗が目に入らんとするよう。得意のジャンプも幾度か見せてくれ、まさに全身全霊をこめた指揮振りでありました(決して、特に3番がそうだ、というのではありません)。VPOのメンバーもコンマスのゲアハルト・ヘッツェルとラーナー・キュッヒルが揃い踏み。アルフレード・プリンツも元気であり、1975年のベームと来日した時の顔触れが見えますね。もう、40年近く前の映像とは思えないような、またたいそう懐かしいものです。やはり、VPOによる演奏は大したものですねえ。柔らかい弦の響きや、極めて安定した金管、艶っぽい木管と、魅力たっぷりです。これを駆使したバーンスタインの熱く、思い入れたっぷりの演奏は、後のNYPとの録音にも、十分過ぎるほど対抗できますね。しかし、音があまり良くないんです。特に中間部では、こもってすっきりしない音が聞こえます。それが少々残念です。映像も…、まあブルーレイに比べては決していけません。
しかし、なんやかんやといっても、バーンスタインのマーラーの演奏が映像つきで残されていることは、それだけでも喜ばなくてはいけませんね。
(DG 0734089 輸入盤 2005年)
まあ、それはそれとして、今回はDVDです。レナード・バーンスタインの映像。マーラーです。バーンスタインのマーラー交響曲全集。UNITEL社のライヴ映像集です。バーンスタインのマーラーは周知のとおり、1960年代にNYPとCBSに録音した全集と、1980年代にVPO・NYP・ACOとDGに録音した全集があります。そして、それに加えて、1970年代にはVPOと中心にUNITEL社のビデオによる全集が制作されました。最初LDで発売され、現在ではDVDで入手できます。このビデオによる演奏は、1970年代のものであると同時に、VPO(2番・大地の歌以外)とのものであることが、魅力となっていますね。分売もされていますが、9枚セットで通常の2/3くらいの値段で出てたことがあったので、思い切って買いました。
しかし、なかなか映像をみながら、音楽を聴くということは、けっこう億劫になります。元来そういった鑑賞方法が苦手だったんですね。しかし、最近そうでもなくなってきたんです。耳だけで聴いているのに加えて、目からも入ってくれば、一層曲や演奏に対する理解も深まる、ということなんでしょうか。ただ、それも映像の様子によって千差万別なんですがね。このバーンスタインの演奏は、聴くだけというよりも、映像を見ながら聴いた方が、なかなかいいですよね。というのも、バーンスタインの指揮がたいそうエネルギッシュなものだからなのです。そんなことは先刻ご承知、という向きも多いと思いますが、まあそれはそれは見応えがあります。その姿を凝視していると、演奏は置いといても、深い印象と感動を覚えるというものであります。批判的な人は、バーンスタインの指揮振りを見ながら聴くと、一世一代の名演に遭遇したという錯覚をみたようになるとまで仰っておられますね。いやはや。
そして、マーラー全集の中から、交響曲第3番を見ました。1972年4月、ウィーン、ムジークフェラインザールでの録画。バーンスタインが主な活動場所を、ニューヨークからウィーンへと移した間もない時期のもの。しかし、魅せてくれますね。バーンスタインは、第1楽章の終わりで、汗だくになり、第6楽章では、滴る汗が目に入らんとするよう。得意のジャンプも幾度か見せてくれ、まさに全身全霊をこめた指揮振りでありました(決して、特に3番がそうだ、というのではありません)。VPOのメンバーもコンマスのゲアハルト・ヘッツェルとラーナー・キュッヒルが揃い踏み。アルフレード・プリンツも元気であり、1975年のベームと来日した時の顔触れが見えますね。もう、40年近く前の映像とは思えないような、またたいそう懐かしいものです。やはり、VPOによる演奏は大したものですねえ。柔らかい弦の響きや、極めて安定した金管、艶っぽい木管と、魅力たっぷりです。これを駆使したバーンスタインの熱く、思い入れたっぷりの演奏は、後のNYPとの録音にも、十分過ぎるほど対抗できますね。しかし、音があまり良くないんです。特に中間部では、こもってすっきりしない音が聞こえます。それが少々残念です。映像も…、まあブルーレイに比べては決していけません。
しかし、なんやかんやといっても、バーンスタインのマーラーの演奏が映像つきで残されていることは、それだけでも喜ばなくてはいけませんね。
(DG 0734089 輸入盤 2005年)
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