先週から鼻水、喉の痛み、頭ぼーっ、などの症状に悩まされています。毎日検温してますが、36.2-6度くらい。熱があれば、病院に行って○○○検査をしなければならないのでしょうね。ヒノキさんの全盛期と言われる昨今。毎年この時期はこんな状況でもあることからもおそらくは、でしょうね。でも少々心配です。加えて、やめとけばいいのに、ランニング。黄砂も加わり、最悪の喉になりました。声も掠れて出ません。風邪かもしれませんが、早くマシになって欲しいです。
そんなわけで今回はブラームス。4月にタワーさんから、朝比奈隆さんが1994.5年にOPOと録音した交響曲全集がSACD化されるということ。タワーさんからはこれまでいくつかの朝比奈さんの録音のSACD化がなされてきました。今回のこの全集はハイブリット盤ですが、更なる音質向上が期待されます。とはいえ、このCDはかなり以前に、三宮での中古市かなんかで買ったのでした。見本盤のシールが貼ってあり、そのせいか4枚組なんですが。かなり安かったのでした。
朝比奈さんのブラームスは、4つの全集が残されています。①1979-80年のOPO、②1990-92年のNJPO、③1994-5年のOPO、④2000-1年のNJPO。今回のは③です。ベートーヴェンに比べると4回は少ない印象ですが、他に4つの全集となると、カラヤンくらいでしょうかね。この③の中から、ブラームスの交響曲第3番へ長調作品90であります。1995年5月12日、大阪のフェスティバルホールでの録音であります。
朝比奈さんのブラームス、実に久々に聴きました。聴きながら、思ったことは、やっぱり朝比奈さんの演奏はいいなあ、ということでした。ゆったりとしたテンポで、たいそうスケールの大きな演奏であります。オケは、その精度や表情などでは、例えば同じ全集を演奏しているNJPOなどの方が上かな、と思うし、欧州のオケなどに比べると、やはり違うな、という感は否めません。しかし、朝比奈さんのもとで真摯に演奏している様子は実に好感が持てます。朝比奈さんの指揮だからという印象も強いですね。
そして、このブラームス、非常に人懐っこいんですね。優しい語り口でもあり、他の演奏にはないような親しみやすさなんです。朝比奈さんのベートーヴェンやブルックナーでは、あまり感じないのですが、ブラームスについては、非常に私の心に何の抵抗もなく入って来て、月並みな言い方ですが、ああこのブラームスはいいなあ、と実感するのです。この3番は、初めて聴いたときは、OPOのゴツゴツした演奏がまず耳に入ったのですが、しばらくすると実に丁寧に、それも情感があふれるような演奏が展開されます。それはやはり第3楽章の印象が強いのかも知れません。第1楽章から曲が進むに連れて、その情感が徐々に高まって行き、第3楽章で頂点となる。そんなイメージなのであります。
第1楽章、ゆったりとしたテンポの中で、力むことなく自然体で、そして丁寧に展開されていく。あくまで平常心で訥々と旋律が歌われる。しかし、そこには懐かしさを一杯に感じる美しさに満ちています。第2楽章、穏やかにしっとりと、そして心を込めて、木管などを中心に誠実に歌い上げています。ここでも、ああ、いい音楽だなあ、と実感させてくれる。そして、第3楽章。他の演奏には、もっともっと泣きの入ったものもあるかもしれませんが、ここでの情感は、まさに演歌的とでもいいましょうか。おおげさにはならず平常心での展開ですが、心に染み込む度合いは格別であります。それから第4楽章。これまでの情感が吹っ切れたような展開。ここでもゆったりと進ますが、その分厚いオケの響きでゆったりと歌われ、心地よさで一杯。最後のコーダも実に丁寧で美しい。ほんとに気持ちのこもったブラームスであります。
その後、不調は日にち薬的にゆっくり快癒に向かっております。声も少し出るようになりました。発熱がないのがよかったですね。そして、朝比奈さんのブラームス、SACD化も楽しみですね。
(PONY CANIYON PCCL-00306 1996年)
そんなわけで今回はブラームス。4月にタワーさんから、朝比奈隆さんが1994.5年にOPOと録音した交響曲全集がSACD化されるということ。タワーさんからはこれまでいくつかの朝比奈さんの録音のSACD化がなされてきました。今回のこの全集はハイブリット盤ですが、更なる音質向上が期待されます。とはいえ、このCDはかなり以前に、三宮での中古市かなんかで買ったのでした。見本盤のシールが貼ってあり、そのせいか4枚組なんですが。かなり安かったのでした。
朝比奈さんのブラームスは、4つの全集が残されています。①1979-80年のOPO、②1990-92年のNJPO、③1994-5年のOPO、④2000-1年のNJPO。今回のは③です。ベートーヴェンに比べると4回は少ない印象ですが、他に4つの全集となると、カラヤンくらいでしょうかね。この③の中から、ブラームスの交響曲第3番へ長調作品90であります。1995年5月12日、大阪のフェスティバルホールでの録音であります。
朝比奈さんのブラームス、実に久々に聴きました。聴きながら、思ったことは、やっぱり朝比奈さんの演奏はいいなあ、ということでした。ゆったりとしたテンポで、たいそうスケールの大きな演奏であります。オケは、その精度や表情などでは、例えば同じ全集を演奏しているNJPOなどの方が上かな、と思うし、欧州のオケなどに比べると、やはり違うな、という感は否めません。しかし、朝比奈さんのもとで真摯に演奏している様子は実に好感が持てます。朝比奈さんの指揮だからという印象も強いですね。
そして、このブラームス、非常に人懐っこいんですね。優しい語り口でもあり、他の演奏にはないような親しみやすさなんです。朝比奈さんのベートーヴェンやブルックナーでは、あまり感じないのですが、ブラームスについては、非常に私の心に何の抵抗もなく入って来て、月並みな言い方ですが、ああこのブラームスはいいなあ、と実感するのです。この3番は、初めて聴いたときは、OPOのゴツゴツした演奏がまず耳に入ったのですが、しばらくすると実に丁寧に、それも情感があふれるような演奏が展開されます。それはやはり第3楽章の印象が強いのかも知れません。第1楽章から曲が進むに連れて、その情感が徐々に高まって行き、第3楽章で頂点となる。そんなイメージなのであります。
第1楽章、ゆったりとしたテンポの中で、力むことなく自然体で、そして丁寧に展開されていく。あくまで平常心で訥々と旋律が歌われる。しかし、そこには懐かしさを一杯に感じる美しさに満ちています。第2楽章、穏やかにしっとりと、そして心を込めて、木管などを中心に誠実に歌い上げています。ここでも、ああ、いい音楽だなあ、と実感させてくれる。そして、第3楽章。他の演奏には、もっともっと泣きの入ったものもあるかもしれませんが、ここでの情感は、まさに演歌的とでもいいましょうか。おおげさにはならず平常心での展開ですが、心に染み込む度合いは格別であります。それから第4楽章。これまでの情感が吹っ切れたような展開。ここでもゆったりと進ますが、その分厚いオケの響きでゆったりと歌われ、心地よさで一杯。最後のコーダも実に丁寧で美しい。ほんとに気持ちのこもったブラームスであります。
その後、不調は日にち薬的にゆっくり快癒に向かっております。声も少し出るようになりました。発熱がないのがよかったですね。そして、朝比奈さんのブラームス、SACD化も楽しみですね。
(PONY CANIYON PCCL-00306 1996年)
ブラームスの交響曲第3番は、大好きな曲の一つです。但し、朝比奈の盤は持っていません。全集をそんあに沢山作っていたのですね。びっくりです。「ブラームスが、お好き」だったのですね?冗談はともかく、彼の他の演奏を聴くと、西洋の真似をするのではなく、自分はこう演奏したいというものを、持っていたように思います。
さて、ブラームスの3番で思い出すのが、ドヴォルザークの第7番です。この曲は、憧れのブラームスに影響されて作曲されたものですが、確かに、雰囲気が第3番に似ており、影響を受けたのでしょうが、ドヴォルザークの個性も発揮されており、この辺が、後生にに名を残すかどうかになってくるものだと、思います。
コロナが大変な状況になってきています。日本の対策は、マンボウ頼りで、良いのでしょうか?
朝比奈さんのブラームスは、ブルックナーやベートーヴェンに隠れているようですが、なかなかいいです。やはり、こっち系はさすがですね。
ご指摘のとおり、ドヴォルザークの7番は、似ているのですかねえ。長いこと聴いてないので、また聴いてみようと思います。
兵庫も感染増加しています。感染爆発にならないように祈るばかりであります。
また、ご教示ください。