プロ野球、開幕して全球団との対戦が終わりました。マリーンズ、なかなか厳しい展開。期待の安田や藤原が二割くらいしか打てない。先発は、まあまあ頑張っているが、問題は押さえ。八回はハーマンや小野だったが、ともに不調。ここが崩れて負けた試合がもう三つになります。ここをなんとかすることが急務。ルーキーの鈴木や山口が定着し、新外国人エチェバリアが活躍してくれれば、と思うのですが、どうでしょうかねえ。Aクラスには入ってもらいたいなあ。
まあ、それはそれで、今回はマレク・ヤノフスキのベートーヴェンです。先日、PENTATONEから、交響曲全集が出ました。ケルンWDR響と2018~19年のケルン・フィルハーモニーでのセッション録音です。短期間での録音だし、ライブかなと思ったのですが違いました。これまで5・6番は単品でSACDで出ていたのですが、全集になったら、残念なことにSACDではなし。値段を抑えるためでしょうか。少し残念ですねえ。
ヤノフスキ、1939年生まれですのでもう80才を越えてられる。1980年代のNDRとのリングでその名を知り、2000年以降もワーグナーのオペラの全曲録音やブルックナーの全集などをPENTATONEから出しています、数年前にはバイロイトにも出演。高齢にも関わらず活躍される、数少なくなったと言われるカペルマイスターからの巨匠ですねえ。ワーグナーやブルックナーもよかったし、特にワーグナーは、こんなワーグナーはなかなか聴けなくなったよなあ、と思う演奏でした。
それゆえ、かなり期待して購入しました。現在、ドイツの伝統的なベートーヴェンを聴かせてくれるのは、もうこの人しかいないと言えば、大袈裟かも知れませんが、なかなか全集となると…、と思うのでありました。加えて、H○Vで購入しましたが、4500円ほど。まあ、この値段で全集が買えるのか、といつも思いますね。嬉しい限りでありました。くどいですがこれで、SACDなら言うことないですねえ。それで、今回は、交響曲第1番ハ長調作品21。2018年10月の録音。
それでヤノフスキの演奏ですが、テンポが少し全体的に速め。闊達な印象。あまりテンポの速いのは好きではないので、少々残念な印象でしたが慣れてくると気にならなくなしました。しかし、ヤノフスキ、元気一杯ですねえ。とても80越えた人とは思えないほど。そして全体的にインテンポで、ベートーヴェンと真っ正面から向かい合い、その生真面目さが、我々の好きなベートーヴェンに間違いありません。それでいて、しっかし旋律を歌わせ、ぞれぞれの声部も見通しがたいそういい。それがスケールの大きな印象となっています。そして、ケルンWDR響も実にいい。。ケルン放響の時代からヴァントなどといい演奏を聴かせてくれましたが、ここでもまず重厚な弦がまずいい。硬めでそれほど暗さはないですが、やはり独墺系の響きであります。これに渋い木管などが加わった、ベートーヴェンは、やはりこうでなければ、という音色で聴かせてくれます。ベートーヴェンの王道を突っ走る、というのはこれまた大袈裟でしょうか。
第1楽章、序奏からテンポは速めで、主部に入っても同様。そして進む中で、特に弦の響きに耳奪われる。元気一杯で躍動的。それに各声部がそれぞれしっかり歌い、演奏の奥行きの深さを実感させてくれます。第2楽章、ケルンWDR響の合奏力の高さがよく分かる。それぞれの楽器に生き生きとした音色や快活な表情がいいですねえ。特に弦ですねえ、いい響きと音色であります。第3楽章メヌエット。冒頭から威勢のいい響き。その躍動感と迫力ある演奏が気持ちいいです。そして、どんどん突き進んだままの第4楽章。終楽章に相応しく、一層の躍動感と愉悦感に満ち満ちた演奏。表情も豊かであり、若きベートーヴェンの気概や意気込みを肌で感じさせてくれるのありました。そして、ベートーヴェンの素晴らしさが実感できますねえ。
桜も峠を越え、春らしい陽気になってきましたね。いいお日和ですが、月初めからの花粉か風邪かの不調で、今月は思うように走れていません。今週から頑張ろうと思います。
(Pentatone PTC5186860 2020年 輸入盤)
まあ、それはそれで、今回はマレク・ヤノフスキのベートーヴェンです。先日、PENTATONEから、交響曲全集が出ました。ケルンWDR響と2018~19年のケルン・フィルハーモニーでのセッション録音です。短期間での録音だし、ライブかなと思ったのですが違いました。これまで5・6番は単品でSACDで出ていたのですが、全集になったら、残念なことにSACDではなし。値段を抑えるためでしょうか。少し残念ですねえ。
ヤノフスキ、1939年生まれですのでもう80才を越えてられる。1980年代のNDRとのリングでその名を知り、2000年以降もワーグナーのオペラの全曲録音やブルックナーの全集などをPENTATONEから出しています、数年前にはバイロイトにも出演。高齢にも関わらず活躍される、数少なくなったと言われるカペルマイスターからの巨匠ですねえ。ワーグナーやブルックナーもよかったし、特にワーグナーは、こんなワーグナーはなかなか聴けなくなったよなあ、と思う演奏でした。
それゆえ、かなり期待して購入しました。現在、ドイツの伝統的なベートーヴェンを聴かせてくれるのは、もうこの人しかいないと言えば、大袈裟かも知れませんが、なかなか全集となると…、と思うのでありました。加えて、H○Vで購入しましたが、4500円ほど。まあ、この値段で全集が買えるのか、といつも思いますね。嬉しい限りでありました。くどいですがこれで、SACDなら言うことないですねえ。それで、今回は、交響曲第1番ハ長調作品21。2018年10月の録音。
それでヤノフスキの演奏ですが、テンポが少し全体的に速め。闊達な印象。あまりテンポの速いのは好きではないので、少々残念な印象でしたが慣れてくると気にならなくなしました。しかし、ヤノフスキ、元気一杯ですねえ。とても80越えた人とは思えないほど。そして全体的にインテンポで、ベートーヴェンと真っ正面から向かい合い、その生真面目さが、我々の好きなベートーヴェンに間違いありません。それでいて、しっかし旋律を歌わせ、ぞれぞれの声部も見通しがたいそういい。それがスケールの大きな印象となっています。そして、ケルンWDR響も実にいい。。ケルン放響の時代からヴァントなどといい演奏を聴かせてくれましたが、ここでもまず重厚な弦がまずいい。硬めでそれほど暗さはないですが、やはり独墺系の響きであります。これに渋い木管などが加わった、ベートーヴェンは、やはりこうでなければ、という音色で聴かせてくれます。ベートーヴェンの王道を突っ走る、というのはこれまた大袈裟でしょうか。
第1楽章、序奏からテンポは速めで、主部に入っても同様。そして進む中で、特に弦の響きに耳奪われる。元気一杯で躍動的。それに各声部がそれぞれしっかり歌い、演奏の奥行きの深さを実感させてくれます。第2楽章、ケルンWDR響の合奏力の高さがよく分かる。それぞれの楽器に生き生きとした音色や快活な表情がいいですねえ。特に弦ですねえ、いい響きと音色であります。第3楽章メヌエット。冒頭から威勢のいい響き。その躍動感と迫力ある演奏が気持ちいいです。そして、どんどん突き進んだままの第4楽章。終楽章に相応しく、一層の躍動感と愉悦感に満ち満ちた演奏。表情も豊かであり、若きベートーヴェンの気概や意気込みを肌で感じさせてくれるのありました。そして、ベートーヴェンの素晴らしさが実感できますねえ。
桜も峠を越え、春らしい陽気になってきましたね。いいお日和ですが、月初めからの花粉か風邪かの不調で、今月は思うように走れていません。今週から頑張ろうと思います。
(Pentatone PTC5186860 2020年 輸入盤)
さて、ベートーヴェンの第1番で、思い出しましたが、ブリュッヘンのCDで、モーツァルト/第40番と、この第1番を組み合わせたものを、持っています。ブリュッヘンは、モーツァルトの最後期の曲と、ベートーヴェンの最初の交響曲を、聞き比べて欲しいと思い、このようなCDを作ったのだと、思います。そこには、大きな違いが見られます。この第1番には、それまでにない、リズムの取り扱い方があります。何か、似た感じの曲があったのでは、と考えましたが、あの、第7番と類似点が、あるのです。もう、この時点で、第7番の予感が、感じられるのです。さらに、第3楽章です。メヌエットとありますが、完全なる、スケルツォです。モーツァルトとは、全く違います。ここに、時代のバトンタッチを感じて貰おうと、ブリュッヘンは録音したのでしょう。そのことを、ふと、思い出しました。
コロナ、災害級の事態なのに、政策がトンチンカンですね。収束など、一体、いつのことやら?