10月10日。
今日は7回目の北欧の教室が開催されました。
「北欧の教室」って何か教えてくれるんですか? ってよく質問されるのでここでちょっと説明を。
「教室」ってありますが、授業をするわけではありません。
基本的には北欧伝承音楽の演奏会です。
この演奏会では音楽を聴くだけではなく、音楽が生まれた地域の生活や気候といった文化を知ることでより音楽について何かを感じることでできるんじゃないか?という事だと考えています。
北欧が大好きな出演者たちのお話を交えながら伝承音楽を聴く、そんなコンサートです。
で、今回はいろいろな弦楽器を用意してのコンサートとなりました。
真ん中で演奏しているトリタニタツシさんの楽器はニッケルハルパの一種です。
音はこれまでヤギヤで演奏したニッケルハルパと似た音がします。
左のギターはイケヤマアツシさん、右は野間友貴さんで楽器はハルダンゲル・ダモーレ(10弦のフィドル)です。
こちらは上の写真の楽器とすごく似てますが、音色が違います。
Kontrabas med dubbellekという楽器らしいのですが、発音がわかりません(笑)
トリタニさんが解説してくれましたが、とても珍しい楽器です。
真ん中のアヤコさんが持っているのがハーディーガーディーです。
バイオリンは弓で音を出しますが、これはハンドルを回して木製の円盤を回し、それで弦をこすって音を出す。という楽器のようです。
ヤギヤでも初めての楽器なので開演前によーく見せてもらいました。
ハンドルを回すと中の円盤が回ります。
白い綿を巻いた弦を円盤がこすって音を出す仕組みです。
側面にあるキーを押して弦を押さえて音程を決めます。
手前の太めの弦は常に音が鳴り続けるための弦。
バグパイプにも常に音が出てる笛が付いてますよね。あれと同じです。
不思議と音色もバグパイプみたいな感じがします。
蓋を開けると、
弦を押さえるところはこんな感じ。
この楽器はアメリカ製だそうで、もう一台のハーディーガーディーとは制作者も違うみたいですね。
こちらはリュートに近い「マンドーラ」という楽器。
ギターと同じようにフレットがありますが、このフレットはナイロンの糸を使うそうです。
ビオラダガンバも同じようなフレットだったような気が。。。昔の楽器のフレットってそうなのかな?
写真のマンドーラのフレットは本来よりも少ないそうです。
というのも、北欧音楽の楽器にある1/4音が出ないように外しているそうです。
1/4音っていうのは、ピアノの黒鍵にあるような半音(1/2音)のさらに半分の音階です。
現代の音楽ではほとんど使うことがありません。
バイオリンみたいなフレットの無い楽器なら出せても、ピアノでは出せない音ですね。
上の写真で野間友貴さんが弾いている楽器は1/4音が出せるものです。
こちらもフレットがありますが、フレットの感覚がギターよりも狭いです。
弾くのが難しそうです。
このようにいろんな弦楽器がいちどに見られるのはたいへん珍しいことです。
それぞれ音色も違うし、弾き方も違うのに、それを使いこなしている点にも感心しました。
そして演奏後の懇親会ではお時間のある方だけ参加していただきました。
みなさんお疲れさまでした~(^^)