ハンマー交換の続きです(^^)
さて、シャンクをすべて取り付けたらハンマーをシャンクにニカワで接着していきます。
ニカワは60~70度で融けるので湯煎してニカワを融かします。
料理をしているみたいですが、ニカワを融かしてます(笑)
ハンマーの取り付け位置がわかるように線を引いて。。
ハンマーの穴にニカワをつけ、
シャンクにも付けて、ハンマーを嵌めていきます。
取り付け位置がずれてないか毎回チェックします。
この作業をすべてのハンマーで行うのですが、けっこう時間がかかりました。
二階からみると工場見学しているような気分(笑)
いろんな人に見てもらえばよかった。
すべてのハンマーの取り付けが終わったらピアノに戻して位置を確認します。
この時点ではハンマーの高さは未調整なのでバラバラです。
弦を叩く位置の確認だけできればOK(?)
確認後はハンマーの高さの調整です。
道具を使って何かを回してます。
回している箇所を覗き込んでみると、
何か穴が空いてますね。あそこを回して高さを調節するようです。
黒い紙を立ててるのは、ハンマーの高さを見やすくするため。
こうやって微調整していきます。
レーザーを使って測る方法もあるらしいのですが、ここは目測。職人技ですね。
高さが綺麗に揃ってきました。手前が調整後、向こう側は未調整。ずいぶん違いますね。
ここでまたピアノに戻して音のチェック。
出ない部分があれば調整します。
これは全体的に左にずらそうとしているところ。ガンガン叩いてます(笑)
ハンマーを受ける部分(バックチェック)の位置を調整してる。。のかな?(←この解説はちょっと怪しい(^^;)
で、次はドロップの調整。
隣と同じになるように、そして
下げたときには2mmほど開けるようにします。この差は演奏者によっても好みがありそうですね。
アクションをピアノに戻して、もういちど微調整。
いい感じになってきたらすべてのフェルトに針を刺します。
以前のハンマーはフェルトがすごく固くて針を刺すのもたいへんだったみたいですが、新しいハンマーはずいぶん柔らかいようです。
それでもすべてのハンマーを処理するのはたいへんな作業で、店内は涼しいはずなのに汗が出ます。
部分的に硬化剤も使います。
硬化剤を入れる部分は素人にはまったくわかりません。
ピアノから離れて音を確認するために近所にお住まいのNさんに弾いていただきました。
けっこういい感じになってます。
弾いてみると、右端の部分の音量が小さいのでそちらも調整します。
アルコールランプで調整。燃えないのかな。。
アクションを支える位置も調整します。
すべての部品を取り付けて、
もういちど演奏してもらいました。
さっきよりもいい音になってきましたよ。
この時点ではまだフェルトが粗いままなので、仕上げが必要ですが時間も遅いのでいったん終了して近所の居酒屋でちょっと早い打ち上げに(笑)
輪島さんは数年前まではドイツで仕事していたし、Kさんは現在ドイツ住まい、Nさんもハンガリーに留学していたのでみなさん向こうの話で盛り上がってました。
僕はずっと日本で暮らしているので、海外の生活って興味津々です。
さて、次回はやっと仕上げです。
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