どこかのだれかの日記

主に岡山と兵庫の鉱山や廃墟、遺構、坑道探索と雑記。

仕事 舶用編

2019-04-14 21:10:53 | 日記
仕事の話。
今回知り合いにスラスターのエンジン整備の応援を頼まれて参加してきた。
いつも整備している船より大きくエンジンも大きいのが積んであり、人手が足りないそうだ。
船員に聞いたら船体6000tらしいので大きい方だ。

私は舶用出身の機械工「整備士」で主にディーゼルエンジンと舶用整備全般、発電機のメンテナンスを受けている。
エンジンは単気筒の100ccくらいから大きいものは45万ccくらいの物までを手掛けている。
排気量の方が皆さんに分かり易いのでにccでお伝えした。

スラスターは基本定期検査対象外で自主検査のみよく壊れるエンジンだが、手入れしない船主さんも多い。
今時の内航船はスラスターがないと接岸も離岸も厳しい場所が多くスラスターの故障は事故に繋がる事もある。
そんな中、今回のお客さんは状態が悪ければジャーナルまでやって欲しいと言う意向だった。
エンジンはいすずの6Wでピストン径は147mm、排気量15.000cc程。
147mmと言えばそれ程大きいエンジンではないが問題は場所だ。


スラスター室は船首に据えられており、ハッチを開けて梯子を下りるとデッキがあり、階段を下りていくと着くのだ。
写真はハッチを下りて一つ目のデッキ。
が、この船は大きい為下に行くまでの階段が長い、デッキ含めると30段。
写真のように下りていくようなスラスター室はこのクラスの内航船じゃないとない。

ヘッド、ターボポンプ類の整備は部品交換の為工場整備となりこの部屋からヘッドを持ち帰って整備した。
結果的にクランクピンに磨耗が全くなかったのでジャーナルはパスすることになった。


エンジンの方の整備は問題なく進んでいく。
問題は部品の陸揚げと整備部品の持ち込みだ。
人でも半分になる来週からは地獄の始まりの予感がする・・・

続く。