おばあちゃんからの質問

2008年04月30日 | 日記
私は厨房で仕込み、
店主はホールで接客中のこと。。

厨房のドアがそっと開いて
祖母がおそるおそる・・といった感じで近づいてきました。

「今・・お客さん、来とってん?」

いらっしゃってるけど、どうかした?と聞き返すと、

「あの・・・あの歌でさぁゃ、

   ♪まーさかりかーついだ金太郎~・・♪

  ・・・・ の、あとはなんでしたっけ?
何にまたがるんじゃったっけ?熊??“お馬にまたがり”の方が語呂がええんじゃがぁぁぁ・・・」

ん?!!馬にまたがった金太郎は想像しにくい。
絵的に 熊じゃないだろうか、、と思いつつ、自信はなし。


     祖母の顔は至って 真剣。


祖母の困った表情に、放っておけない気持ちになり、
私はそのままホールへ。
店主とお客さんに歌って聴いてみました。

「熊じゃないの?“熊にまたがり お馬の稽古”じゃなかったっけ??」

店主とお客さんも、言ってみたものの
あまりに突然の 不意打ちクイズ に少しひるんで不安に。
ちょうどその時。

“ピンポーン”

チャイムの音と共に お店のドアが開き
ひとりのおじさま(お客さん)がいらっしゃいました。

店主がひと通りの接客をし、
おそるおそる・・


「あの、すみません、ちょっと聞いてみるんですが、、、

   ♪まーさかりかーついだ金太郎~・・♪
 
  ・・・・ の、あとはなんでしたっけ?
♪熊にまたがりお馬の稽古♪、でした、、よね????」


そんなの知るか!とでも 言われたなら、
失礼な質問をしてしまったと後悔するところだったのですが、

そのおじさまは「そうですよ、“まさかりかついだ金太郎 熊に跨りお馬の稽古”です。」

と おっしゃった後で、金太郎の生い立ちや、
なぜ金太郎は熊にまたがりお馬の稽古をするに至ったのか、
という成り立ちを詳しく聞かせてくださったのでした。


ほう!!ほほぅ!!


先ほどのお客さん含め、話に聞き入ります。

と、同時に、なぜこのご紳士がこんなにも金太郎の話に詳しいのだろうか?
という疑問も持ち始め
納得なのやら疑問なのやら、よくわからない状況に。。


おじさまは、話の最後に、おっしゃいました。
「この金太郎の話は 神楽の演目にあってね、
私は神楽に携わってる人間だから詳しいんだよ。」と。


  なるほど~~!


一同納得。
さすが、神楽の里。千代田だゎ!と感じた瞬間でした。


でも、金太郎が神楽の演目になってるなんて ちょっと意外です・・



コメント (5)
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