先日、病院のロビーにいると、
70代後半と思われる男性が
前を横切っていった。
カジュアルな黒いコートに黒いセーター、
ブラックジーンズに黒いシューズ、
黒のハンチングという
全身黒づくめのコーディネイト。
それが何ともサマになっていて・・・
広告や音楽業界などで働く
ミドルエイジの男性には、
ブラックコーディネイトが多いけれど、
この年齢の男性では珍しい。
その男性は、
ゆっくりと歩いていって、
赤いソファに座り、
足をくんだ。
その瞬間、
スラックスの裾から見えたのが、
赤いソックス。
うわ〜
ソックスの赤とソファの赤が見事に調和していて、
それぞれの赤の位置や面積が、
計算されつくした絵の構図のよう・・・
(まさか、そこまで考えて
赤いソファに座ったんじゃないよね・・・)
赤と黒という、
目立ちがちな色のコーディネイトが、
空間にしっくりと溶けこんでいる・・・
だけど
おしゃれの達人といった印象ではなく・・・
赤と黒を、
ここまで外連味(けれんみ)なく着こなせる
高齢男性って、
どんな人生を送ってきた人なのかと・・・
目が合うと困るので、
チラ見しながら思いを馳せる、
病院でのひとときでありました・・・。
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