桃がおいしい季節になった。
この時期ならではの贅沢を堪能しながら、
ふと、
桃でありたい、と思った・・・
熟した桃って、
表面はとてもやわらかくて、
だけど内側には、
とても硬い種をもっている。
若いときの私は、
いうならライチだった。
中が柔らかいので、
傷つかないよう、
表面を硬い殻で包んでいた。
友人に「壁がある」と言われたこともある。
でも年月を経て、
じぶんというものが出来てきた。
そのぶん芯(種)は硬くなり、
そこだけは絶対に譲れないけれど、
守りたい芯以外は、
それもあるのかなと思うようになった。
桃に親近感を覚えるほどではないけれど、
これから年を重ねていっても、
硬い種を
柔らかい果肉で包み込んだ、
桃でありたいなと思う・・・
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