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この1か月、エンディングノートに関する投稿をさせていただきました。
今回が、一応最終回ということで、まとめをさせていただきます
これまで、エンディングノートを
アナログ(手書き)で作成する場合と
デジタル(パソコン、スマホなど)で作成する場合の特徴についてみてきました。
どちらもメリットデメリットがあり、
皆さまそれぞれの得手不得手もありますから、
ご自身が作成しやすいと思われる方法で作成していただきたいですし、
アナログとデジタルの混合型で作成するのもよいと思います。
私は、アナログとデジタル混合型で作成しています。
自由に書きたかったので、
市販のノートやインターネットからダウンロードできる書式を参考にしながら、
抜き差しできるルーズリーフで、オリジナルのノートを作成しています。
混合型にしたのは、
財産など今後変更になる可能性が高い部分はパソコンのデータで保存しておいた方が、
手直しが楽であること、
その一方で、自分の過去は変わることはなく、
手書きの方がその当時の様子を思い出しやすいことや
大切な人へのメッセージは、手書きで心をこめて書きたかったという理由からです。
みなさんも、ご自身にあったやり方を見つけてくださいね
なお、特に注意していただきたい点をあげておきます
① もしもの時に見つけてもらえる状態にする。
② ノートの内容を実行してもらう人について検討する。
③ エンディングノートに法的拘束力はない。
① もしもの時に見つけてもらえる状態にする。
しつこいくらいに何度も書いてきましたが、
あなたが「エンディングノートに記載したことを実行してもらいたい」と考えていても、
ノートの存在に気付いてもらえなければ、叶えてもらうことはできません
特にご葬儀に関することは、
お亡くなりになった直後で、ご家族は動揺しておられますし、
すべきことが多々あるため、ゆっくりとあなたのエンディングノートを探す余裕はありません。
エンディングノートを作成していること、
実行してもらいたいことを書いていること、
ノートの置き場所を伝えておき、
参考となる資料(葬儀社の見積もりなど)とあわせて置いておくようにしましょう。
② ノートの内容を実行してもらう人について検討する。
あなたに頼りになるご家族がいれば、
もしものことがあっても、その方がお手続きをしてくださるかもしれません。
しかし、ある特定の方にお願いしたいのであれば、
①でご説明したように、その方にノートのことをお伝えしておくようにしたいですね。
もしもの時の手続きをして下さる方がおられない場合は、
第三者に依頼することを検討しなくてはなりません。
お亡くなりになった後の諸手続き
(ご葬儀の手配、関係者への連絡、納骨、病院や施設等の費用の支払い、
自宅の賃貸借契約の解除、家財道具の処分など)
を、依頼するには、「死後事務委任契約」を締結する必要があります。
③ エンディングノートに法的拘束力はない。
第1回目(2月1日のブログ)にも記載しましたが、
エンディングノートは、
自分自身を振り返ることで、自らの棚卸と気持ちの整理をし、
また、自分にもしものことがあった場合には
家族や支援してくれる人たちに、伝えたいことを書いておくことで、
ご家族や周りの方が困らないようにするためのものです。
いくらエンディングノートに、
ご自身がお亡くなりになった後の財産の分け方を記載していたとしても、
遺言書のような法的拘束力はありません。
あくまでも、あなたがそのように考えていた…ということにとどまります。
ご家族があなたのエンディングノートをご覧になって、
「あなたのお気持ちに沿いたい」というお考えになられれば、そのように財産分けをされるでしょうし、
そうでなければ、法律に基づいた法定相続分によって分けたり、
相続人間の話し合いで別の分け方をする遺産分割協議がなされるかもしれません。
財産の処分方法などに法的拘束力をもたせようとするのであれば、
遺言書の作成を行ったり、死因贈与契約を締結する必要があります。
Samuel F. JohannsによるPixabayからの画像
エンディングノートは、書いていくうちに、
今のうちに処分できる財産があれば処分する、
葬儀社について調べてみる
死後の手続きや遺言書について相談に行く…など、
すべきことが明らかになってくるかと思います。
ぜひ、エンディングノートを、考え、行動するきっかけにしていただきたいのです。
あわせて、これからの人生を充実したものとするために、
今までの人生でやり残したことは何か
やりたかったけれど、できなかったことは何か
ということも考えて、実行していきましょう。
何度も書いてきましたが、
エンディングノートは、1回書いて終わりというものではありません。
事情が変わって、内容を変更せざるを得ない場合もありますし、
ご自身の考え方が変わってしまうこともあります。
少なくとも、毎年1回、お誕生日などに見直して、
1年を振り返るとともに、
エンディングノートの記載内容をチェックするようにしたいですね。
どんどん更新して、あなただけの素敵なエンディングノートを作成してください
本日も、最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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