ご近所の藤の花
昨日一日中降り続いた雨は、天にあった水分を全部振り落してしまったのか、今日は実に気持ちの良い、いわゆる五月晴れの日になりました。
今日は夕方からコンサートに出かけるので仕事はお休みをもらい、気になっていた草取りを小一時間ほどしてから買い物に出かけたの
ですが、ご近所の藤の花があまりにも綺麗でしたので写真を撮らせていただきました。はなれた所からも、香りが風に乗って流れてきます。
この藤のあるお家、もうじき取り壊されるのです。この家は駅東の広大な土地の一画にあるのですが、ここ全体に再開発が
かけられ、2年後にはアピタの地下一階、地上五階のショッピングモールになると市から説明会が行われたのは、
つい最近のことです。毎日大きな機械の動く音や、ダンプカーが何台も行き来しています。
昔ここにあった中学校に私は通っていました。もっと昔、母はここにあった女学校に通っていたという古い話を思い出します。
今は、当時からあったと言われている大きなセンダンの木の下に、全てが無くなってしまうことを悲しく思った人達が協力
して、小さな記念碑を建てたものがあるだけです。
こんなに大きく育った藤ノ木が取り払われてしまうのはかわいそう。 このお家だって、外壁工事をしていたのはそんなに
古い話ではないように思います。人間の都合だけで壊して、家も藤ノ木も本当にかわいそうです。
とはいえ、周りにある家、以前のショッピングセンターの立体駐車場はすでに解体されているのに、ここの藤のお宅だけ残
されていたのは、“藤の花がかわいそう、せめて今年の花が咲き終わってから”と考えて待ってくれたのだとしたら~、したらです。
なんとロマンチックなこと!感激ですが、ま、それはないと思います・・・とにかく、来年はこの藤の花を
見ることができないのは残念でしかたありません。