
先日読んだある書き物の中に「人間は地球の表面に奇生する害虫である。」という一行がありました。
なるほどその通りだと思ったものの、ではその害虫の一匹であることに間違いのない私が、害虫で居続けるこ
とを改善して、持続可能な地球環境を子供達に残していくには、いったい何をどうしたら良いのか、この日は少
なからずそれについて気付く機会になりました。
①土は草で肥やす。(化学肥料を使わない。)→物質循環を阻害しない。
②菌は菌で制御する。(農薬を使わない。) →生命循環を阻害しない。
③草は草で制御する。(除草剤を使わない。)
④虫は虫(動物)で制御する。(農薬を使わない。)

不耕起栽培 →草の多面的機能の活用
上の写真は柿の木の根元に雑草といっしょに生えている大根で、種をまいたものではなく、毎年生えてくるそう
です。他、里芋の根元に生える雑草は、保水と排水、土砂流失防止、病虫害削減のために草刈りをしないとい
うのが、ここの農園の松沢さんの農法です。これも省エネですよね。
では「雑草が土の栄養分を吸ってしまうから、草取りをしなければいけない。」と常識的に言われているのは、い
ったい何なんでしょうか?

イノシシ除けの電線。農園のまわりをグルっと囲む電線にもかかわらず、昨夜イノシシの親子に随分荒らされて
しまったそうです。

山間農林地の多様性に満ちた傾斜地には柿、みかん、ビワ、キウイ、グミ、梅、桃、八朔、アマナツ、レモン、
カリン、スダチ、ユズ、栗、キーカン、シイタケ、ヒラタケ、ナメコ、たけのこ、コンニャク、山野草が豊富です。

納屋の前から鶏小屋まで続くキウイの蔓。こんなにたくさん実がついているのに粒が大きい。

(1.5ha)の山間南面傾斜地の土地に鶏舎は5つ点在していました。

旬を大切にした(旬産旬消・地産地消)福津農園の野菜で作っていただいた昼食で「いただきまーす!」

健康な家畜は薬剤不要→悪臭がない、低コスト。
バイオマスの活用→自然の摂理に従う。

柿100円。はやと瓜90円で買ってきました。
福津農園松沢ご夫妻の言葉
*専業農家です。新鮮、安全、おいしい食べ物で自給率を高め、消費者の需要にも応えたいと思っています。
食料生産だけでなく、環境やエネルギーなど全地球的な課題でも社会責任のとれる営農を目指し、小さくとも
山間で自立した農業ができることを実証できたと思います。
中 略
家族は人並みの社会生活をし、心身ともに満足できる健康に恵まれました。多くの『すばらしい人持ち』になれ
たと自負しており、人が何と言おうとこれが自分流の豊かさだと思っています。
市民環境大学講座(後期)10/31日(土)
ー*ー
大都会のど真ん中にあるビルの地下で、水耕栽培の実験が行われています。見るからに柔らかそうに育っ
たレタスを、笑顔のレポータが一口食べて「おいしーです!」と言う。「栄養価も土で育ったものと変わりありま
せん。」とグラフにしたデータを写しだす。新しい農業の在り方であると大企業がビジネスとして進めているよう
ですが、明らかに有機農業に逆行するその野菜作りを、このまま進めて良いのでしょうか。
