希望という名の船にのって
森下一仁
『希望』という名の船はもう、何年も旅を続けている。船の中には十二家族が暮らし、学校や食堂、農場もある。子どもたちは、地球にはたくさんの水があるとか、海というたくさんの水が集まった場所があるとか、地球にいる昆虫の話などを大人たちからおしえてもらっている。
あることがきっかけで、ここで暮らす少年のヒロシはこの船の目的地とそこにたどりつくのはいつになるのかを調べることにした。
自分たちの船は広い宇宙を旅していると思っていたヒロシだが、初めて見た窓の外には‥
謎の病気の蔓延で地球を脱出した船「希望」。読後は地球への思いでいっぱいになりました。どんなに安全でも、船での生活を想像すると耐えられるものではないと思いました。