宗田理
勝鬨橋近くにある勝鬨中学。一年後には廃校になる予定だった。その学校に通う生徒は10人。高校に行く予定のない、訳ありの子供たちだ。そこで働く副校長北原から、かつての教え子菊池英治に、教員をやってほしいと頼まれた。英治は大学受験に失敗し、浪人をしていた。翌日、生徒を紹介された。大阪からの転校生(相当なワル)も加わる。副校長はみんなをディズニーランドに修学旅行として連れていきたいと、全給料を競馬につぎ込んで資金調達に試みるが、みんな外れてしまう。そこに教育委員から、夜中勝鬨中学に人の気配があるという噂があるので調査しろと連絡が入る。そこで、英治は友達も巻き込んで学校に泊まることにした。
次から次へと起こる事件。映画を見ているように〔はらはら→スッキリ〕の繰り返しが、面白く、一気に読みきることが出来る一冊でした。学校とは?友達とは?と考えさせらせる本でもあります。