鮎釣りと薔薇づくり

アユ釣り・海釣りメインの釣行記

アユ冷水病の被害軽減対策

2018年02月08日 | 日記
30.2.7(火)
今日は、地元ブロガー ハミアトさん、koizumiさんにご一緒させてもらい、水産業関係機関の発表会に行って来ました。

久しぶりに訪れた県庁です。


会場には、多くの漁協関係者、水産試験場関係者、一般人が集まってました。



内容が盛りだくさんのため、特に興味を惹かれた「アユ冷水病の被害軽減対策」について少し書かせてもらいます。


群馬県では1994年に初めて冷水病が確認されたそうです。その後は、本疾病による放流アユの大量死が続き、大きな漁業被害をもたらしています。

アユ冷水病の軽減対策としては、本疾病に耐性を有する人工種苗を開発することが急務となっています。

その実験として、江戸川下流で捕獲した海産遡上アユに冷水病菌を腹腔内に注射し、生存出来たアユにまた注射、計3回の注射により生存できたアユを親魚として養成。そして交配により冷水病耐性アユを作出したとのこと。
比較実験として、上記の冷水病耐性アユと、水産試験場で長期継代飼育を行っている系統アユと、海産遡上アユの交配系を比べた結果、上記冷水病耐性アユの生存率が高いことが明らかとなった。
2017年、冷水病耐性アユを神流川(上野村)に4月に放流し、解禁前後に調査した結果でも、その優位性が確認されたようです。水産試験場の皆さんが、魚にしるしを付けたり、定期的に捕獲をしたり、大変なご苦労をしていることを知りました。
何年もかけて実験を積み重ねているのも頭が下がる思いです。

発表ではグラフ、表等を使ってわかりやすく説明してくれましたが、大雑把には上記のようなことかと思われます。もしかして、間違っているかもしれませんが責任は取りません。


また、当たり前のことですが、アユ冷水病の発生を防ぐには、保菌検査で陰性が確認された種苗をオトリとして扱う必要があること、釣り人は他の地域からオトリを絶対に持ち込まないことを肝に銘じなければなりません。

これらの発表を聞いて、水産関係者は長年に渡ってたゆまぬ研究と実験をしているんだなと改めて感じさせられました。簡単に冷水病の発生しないオトリを使えばいいのにと考えていた自分が恥ずかしい限りです。

・・

発表会終了後、32階の展望室から絶景を堪能しました。
子持山と利根川

赤城山

前橋市内

榛名山

西の空



     では、

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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ハミアト)
2018-02-09 08:08:49
お疲れ様でした。

たくさん勉強しましたが海底人さんのように記事にするほど理解していません(笑)
解禁が待ち遠しいですね。
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ハミアトさんへ (海底人8823)
2018-02-09 08:38:45
私も理解に苦しみました。専門的?狭義的?
興味ある表題が多かったですが、一般人には数字や記号が細かすぎて分かりずらかったかもですね。

でも、初めての参加で面白かったです。
ありがとうございました。
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Unknown (koizumi)
2018-02-10 16:49:15
わざわざ参加して戴きありがとうございました。

内容的には難しいのですが、多くの人に聞いてもらって水産関係の課題を共有してもらいたいです!

海底人さんやハミアトさんが記事にして広く広めて戴けることに感謝申し上げます!
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koizumiさんへ (海底人)
2018-02-10 17:42:05
今回、いままで他人事であった水産関係の諸課題を知ることが出来て良かったです。
またこのような機会があれば関わって行きたいと思います。
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