大分昔にはパニアに炊事道具を積んでいたが、段々道具が増えてきてパニアに収まりきれずに外だしせざるを得なくなり、
様々な収納バッグを試したが、ここ15年位はソフトクーラーバッグに一纏めにして収納し、リアシートに積む事で落ち着い
ている。
クーラーバッグの利点は、雨に当ると水の侵入はあるが乾き易いこと、濡れている炊事道具をそのまま入れられること、
保護緩衝材を追加しなくても中の荷物が余り踊らず音もたてないこと、多少は変形するので収納に融通が利くこと、比較的
安価で傷んできたら買換えの負担が少ない事等で保冷効果と見栄えは端から期待していないので、中々優れものだと思う
のだがツーリングで私と同じ様なクーラーバッグを使っている人には出会わない。
保冷性能や堅牢性を求めるならハードタイプも有りかもしれないが、収容の容量を求めると大きく重たくなり、シートを傷める
可能性も高く、容量に融通が利かない(可変性が無い)ので選ばない。
初代が30L、二代目も30Lだったが、永年の酷使で外装が破れ中身の断熱材が露出してしまったので三代目を手配した。
バイク用には価格面(以前よりは値上がりしている)は勿論だが、シンプルで断熱材が薄い分軽いのでキャンパーズコレクションを使っている。
その三代目候補として、荷物の軽量コンパクト化から当初は25Lを購入してみた。結果、無理をすれば30Lの中身が何とか
収まるが、装備を変更したり、途中で購入する食料を入れる余裕が無い(保冷は求めていないが、食料と調理器具を一纏め
にしておきたい)ので残念ながら二軍落ち。
しからば今まで通り30Lにするか、或いは軽量コンパクトの趣旨とは逆行するが余裕の35Lにしてみるか、結果35Lを購入した。
実は30Lと35Lで迷った別の理由がリアシートに積んだ時の左右へのはみ出しで、30Lでもぎりぎり。これ以上はみだすとK5
パニア上部のロック装置部分と干渉して装着した状態でパニアが開け辛くなる。
到着した35Lを30Lと比較すると長手方向の寸法はほぼ同等で高さ方向で5L分の容量を稼いでいるので安心した。
道具選びは十人十色、余り詳細を書いても意味がないので大まかなところだけ幾つか触れると、チヌークのフライパン8.5
インチは炒め物、麺類を茹で、米を炊く等殆どの調理をまかなう、ロッキーカップ(0.7L)は炊飯と食器を兼ねる、予備的に
メスティンTR-210の3つ。普段メスティンには調味料を纏めて収納してある。
ストーブはプリムスIP-2243とコールマンのトレッキングストーブを状況で使い分けている。基本的にストーブはクッカーの
形状に合わせて選び、クッカーが縦長で直径が小さいものはストーブの火口の直径も狭いもの、フライパンや径の大きい
横型クッカーには火口の径が大きいものが炎を効率的に当てられるし、安定性も良く、単純に発熱カロリーやストーブ重量
だけでは判断しないほうが良いのだが、それについてはアウトドア雑誌やアウトドアショップで語られることは少ない。
OD缶は通常は250サイズを1つ、私の使い方だと満タンなら概ね3~4日は持つが日程や自炊の頻度を考慮して予備を
追加する。
食器はロッキーカップとどんぶりがメイン。どんぶりはご飯を入れその上におかずを全部乗せするとこぼすことも無く、1つで
用が足りるのでお奨め。とは言え、35Lに増量したのを機に暫く使っていなかったアルミランチプレーを復活させてみたあたりは
我ながら懲りずに試行錯誤を繰り返しものだと思う。
折り畳み式の1.5Lのウォーターボトルを2つ、計3Lでソロなら夕食の炊事、食器洗いから、コーヒー・紅茶、歯磨き、洗顔まで
ほぼ事足りる。キャンプ場に泊まれば水の確保は難しくないのだ、昔野宿で苦労した記憶があり、身近に水が無いと落ち着か
ないのだ。
二つに分けている理由は一方が破損した時のリスクヘッジ、もう1つは使い終わった方から片付けられるということ。ちなみに
口を付けない状態(雑菌が入らない)汲み置きの水道水の保存期限は常温で3日、冷蔵庫で10日、ただ使う前に沸騰させて
しまうと塩素が飛んで短くなる。これは東京都の場合なので塩素が少ない地域や天然水はこの限りにあらず。
カトラリーは箸、スプーン、ホーク全て木製、ガチャガチャと音がせず、熱いものでも火傷しないし、口当たりも良いので気に
入っている。ただ使っていると劣化してくるので適当に交換している。
後は焚火用コンロ、小鉈、ウィンドシールド、蚊取り線香、五徳、ヘッ電、食器洗いの洗剤、キッチンペーパ等もクーラーバッグに
収納している。
キッチンペーパーは防水ビニールバッグに収納し、脂っこいものを切る時はまな板の上に敷いてみたり、ナプキン代わりに
使ったり、食器の拭き取りに使ったりと多用しているが、使い終わった後は焚火に放り込んで燃やせるのでゴミにはならずお奨め。
サイドポケットには焚き付け用の牛乳パック、ごみ袋、漏れると厄介な食用油も密閉してここに隔離している。これでグロスで9kg、焚火を諦めれば後2kgは確実に軽くはなるのだが。
という事で、今日は某SNSのオフミへこの装備でこれから出掛けてくる。