ULH(ウルトラライトハイキング)スタイルと過積載は対極にある。
バイクでは荷物を担ぐ訳では無いが、荷物が大きく重たければバイク走安性や
燃費に影響するし、出来るだけバイクを横付けして荷物運びを避けていたのが、
荷物が減れば今まで利用しなかったバイク乗り入れ禁止のキャンプ場の利用の可能性も
増えてくる。シンプルにすれば撤収時間も短くなるので早立ちも出来て朝の美味しい時間帯を
走りに有効に活用出来る。加えて歳と共に段々荷物の積み下ろしが面倒になってきているのも
否めない事実。
ただ自分の目から見てハイカーや山屋さんのストイックとも言える荷物の削減と用具への
投資は正直ついていけないので、どの辺りを『落としどころ』にするかは中々悩ましいところ
ではある。
今までは割りとパッキングの容積を重視して荷物の取捨選択をしてきたが、重量面の把握を
試み、投資対効果を検討するのは道具沼からの脱出にも有効かもしれない。
要は料理用のハカリで個々の装備の重量を計測してリストアップしてみただけなのだが・・・
本来はデジタルのハカリを使う方が正確だろうがそこはそれ適当に、一部の装備を除けば
Max 1kgのハカリで十分測定可能。
※単位は全てグラム(g)
パニア右(K5 47L) | |
ダンロップR134 | 2,400 |
フートプリント大430、小250 | 680 |
シュラフ#3(+防水バッグ) | 700 |
ウオームアップシーツ | 250 |
サーマレストマット | 650 |
サンダル | 230 |
滑り止め大280、小200 | 280 |
着替え(+防水バッグ) | |
5,190 |
というのが実測結果。
テントには簡単な庇用の110cmポール2本と張り綱、ペグを含む。
その割には案外軽いというのが印象。これをミニピーク2に変えるとソリステを4本加えて
あるがそれでも200g程軽くなる。
フートプリントの内、1枚はテント用(800x2、000mm)、もう1枚は荷物を展開したり、
簡易タープとして使用している(1、500x2,200mm)、ドカシーよりはかなりコンパクトに
なるが案外重たい。
シュラフはULSSダウンハガー#3、夏場は同#5を使うから更に軽量化が見込める、ウォーム
アップシーツだけでも低地なら何とかなるが。
滑り止めとあるのはサーマレストが20年以上前のモデルで滑りやすいのでシュラフとの
間に敷いたり、枕の上に被せたり(枕は持参しないので着替えのバッグに衣類を詰めて作る)、
或いは搬送中は金属製の用品をパニアに入れる場合の仕切りの保護用として使用している。
パニア左(K5 47L) | |
洗面用具 | 450 |
薬、充電器 | 400 |
三脚 小580 中850 | 580 |
レインウェア1000+170 | 1,170 |
あぐらイス | 1,700 |
コンパクトテーブルZEN | 760 |
赤袋(救急250、チェーン他800) | 250 |
5,310 |
洗面用具はシャンプー、リンス、シェービングフォーム等を減らした後の値。肌に合わない
シャンプー、リンスを使うと痒くなったりするのだが2-3日なら何とか我慢か。これらを置いていない
温泉もあるので出来れば持っていきたいのだがそうなると850gになる。
カメラ用の三脚はコンデジだけなら小型のアンテナ型でも間に合うがデジ一を持つと中型に
したいところ。
以前から何となく感じてはいたがやはりレインウェア(上下+レイングローブ)は重たいし、
2Lのペットボトル程のサイズでキャンプ道具軽量化に関わらず500gまで減したいが、
防水性が落ちている訳でも無く、破けてもいないのでどうしたものか。
防寒着として考えるというのもあるがいずれのせよ投資検討の余地ありと言うことになる。
あぐらイスとコンパクトテーブルはキャンプ場で過ごすには必要な装備、イスは650gの物もあるが
座り心地が悪く快適性と重量・ボリュームのどちらを取るか悩ましいところ。自分で担ぐなら
もっと軽い300gほどのものに変えてしまうのだが。
赤袋と書いたのはエマージェンシーキットだが何故かバイク用のチェーンロックも入れてあり
これが重たい。だたお守り?の意味ではもっていたいが出番は殆どないしディスクロックにでも
変えれば軽量化になるか・・・
ソフトクーラーバッグ30L | |
ヘッ電、ランタン、ライター、予備電池 | 700 |
トレッキングストーブ(230g/3400Kcal/h) | 250 |
ガス缶 | 400 |
風防260・五徳180 | 440 |
焚火缶L蓋110+S180 | 290 |
シェラカップ600+リッド | 170 |
マグカップ | 85 |
箸、スプーン、トング小 | 190 |
水コンテナ 1.5Lx2 40+70+袋20 | 40 |
タオルx2 | 80 |
紅茶、コーヒー、砂糖 |
100 |
調味料(塩、胡椒、醤油、オリーブ油) | 470 |
焚き付け、ごみ袋 | 20 |
作業手袋 | 80 |
鉈 | 200 |
B6君(600g) | 740 |
3,685 |
へッ電等は纏めてプラのケースに入れているがこのケース自体が180gもあので軽量化の
余地あり。LEDランタンは無くてもなんとかなる、ヘッ電ももっと軽い物に変更は可能、
ライターも2個用意しているが煙草用があるから無くても良いかも。この辺は次回キャンプで
試すことは容易に出来る。
コールマンのトレッキングストーブはコンパクトだが重たい。ただヘッドの炎がSPの地に
比べて広範囲に広がるので炊飯にはこちらの方が適している。地にすれば100数十グラムの
減量は可能。
アルコールバーナーの場合だと、トランギアTR-B25は110g、トライアングル五徳100g、
自作(転用)風防は80gと合計290g、アルコール燃料はメーカーボトルもままで430g/500mlとなる。
私の場合は一回の炊飯、調理で約300ccを消費するから2泊3日で朝晩4回とするとボトル
2本が必要になり、合計では1,150gとガスストーブ+T250に風防と五徳を足すとほぼ同じ、
料理の範囲が限定されるのでフレキシビリティが無くなる。ストームクッカーという選択肢は
あるのだが・・・
風防の軽量化は可能、ただストーブの燃費に影響するので無しというのは一抹の不安がある。
五徳はこのクッカーとの組み合わせなら無しでも良いがあれば鍋をひっくり返して食材を
無駄にするリスクは回避できる。
今のところはシェラカップで炊飯、煮炊きは焚火缶と思っているが使い勝手は良くないので
他のクッカーに変える可能性あり。また想定している料理と実際に作る物は気分や状況で
変化するのでもう少し広範囲にカバーできる方が良いかもしれない。
昔は湯を沸かす程度で後はレトルトや弁当を食べていたから用途を割り切りチタン製を使えば
軽量化の余地はあるのだがこの後も多分あれこれ試行錯誤が続くだろう。
マグカップも不要には出来るのだが、雰囲気はやはりシェラよりマグだなぁ~
水コンテナは容量確保と共に破損のリスクヘッジの為1.5Lを2個携帯しているのだが
キャンプ場では水場が確保できるので1個でも良いかもしれない。EVERNEWは40gだが
NALGENの広口は70gある。運搬中の破損を防ぐ為の袋もバカに出来ない重量なので
止めようかと思っている。
紅茶類と調味料は食材として除外しても良いが常備品なので一応入れてある。
鉈と焚火台はキャンプの夜を楽しむ為には持参したいのと暖を取る、或いは料理によっては
サブストーブになる。以前夏に蚊が群がる場所でキャンプした時に蚊取り線香は無力だったが、
これで蚊いぶしをしたら効果絶大、そういう意味でも捨てがたいのだが。バーゴのチタンウッド
ストーブがwish listにはずっと入っているのだがどちらかというとアルコールストーブの
五徳兼風防での意味が強い。
因みにこの内容であればパニア左にほぼ収納可能だが、キャンプ場に着いた後調理関係一式と
いうことでクーラーバッグに全てを放り込んである方が便利なのでそうしている。
とまあ合計で約15kg、パニア自体は3.8kgx2個、クーラーバッグが約1kgなので
ティアウェイトを合わせると25kg程になるからクーラーバッグは止めてパニアに収めるか。
計測してみて当初想定してよりも重たい物、軽い物と有った訳だが、『塵も積もれば山となる』
結構小物の重量もバカに出来ないのを再認識したのと、まだまだ取捨選択の詰めが
甘いと感じた。
もっと割り切ればかなり削減の可能性は見えたが、キャンプでの快適性を諦め、調理をしたり、
焚火をしたりする楽しみを放棄するかどうかでもパッキングスタイルも大きく変わる。
そうそう、本当に軽量化できたら自転車でキャンプもやってみたいがキャンプ地まで辿り付ける
か体力に自信が無いから難しいかもねw
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大変だな~と思います。
でも参考にさせてもらいます。
走って寝るだけで食事は外食かコンビニ弁当にすれば、テント、シュラフ、マットに着替えとヘッドライト、洗面用具で間に合います。
キャンプを楽しむ=湯を沸かしてコーヒーを楽しみたい→バーナー、食器、料理をしたい→コッフェル(クッカー)、焚火をしたい→焚火台、鉈、快適にしたい→イス、テーブルと段々装備が増える訳で、凡そバイクキャンパー拡大と縮小を繰り返して居る訳です。
案外、日本一周などをしている人の方が割り切って持ち物も少ない傾向にあるようです。