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映画&ドラマ鑑賞記、
日々の出来事などを、綴ってまいります

カッコよくどこか危うくー俳優千葉真一のドラマの魅力

2011-03-08 00:00:00 | S.Chiba
昨年、芸能生活50周年記念の区切りをつけたJJサニー千葉こと、千葉ちゃん!
 
 器械体操仕込みの身のこなし、迫真の表情、始めてみるスリリングなシーンに、初めてアクションの魅力を知った、教えてくれたのは、もちろん千葉ちゃん!!

 一方、今見直している「出来ちゃった結婚」の千葉ちゃんは、脇役でアクションも無いが、千葉ちゃんならではの父親の表情に、見入ってしまう。

 前回も書いたが、2月に遂にビデオ化された「日本暗殺秘録」の中では、30歳の千葉ちゃんのアクション封印した熱演を見る事が出来る。

 スカパーでは、千葉ちゃん率いるJAC最盛期のアクション時代劇「影の軍団」の放送が最終シリーズに入っている。一方で、なかなか千葉ちゃんのドラマは放送される事が無く残念に思っている。

 千葉ちゃんのアクションなしのドラマ出演作品を、いくつか挙げて見ると・・・

 ・鎌田敏夫、作「十字路」シリーズ<共演、草刈正雄>
 ・向田邦子、作「七色とんがらし」<賠償美津子との夫婦役、ファミリードラマ>
 ・山田太一、作「深夜にようこそ」<コンビニ店員役>
        「夢に見た日々」<共演、桃井かおり>
 ・早坂暁、作 「南十字星 コルネリアお雪異聞わたしの山田長政」<共演?吉永小百合>
 ・倉本聰、作 「秋のシナリオ」<共演、浅丘ルリ子と共演>
 
 誰もが知るテレビドラマ名作家の作品そして名優名女優の名が連なる作品群。ファンとしては嬉しくなるが、一方、現在なかなか再放送等がされる事が無いのが、とても残念!

 今、手元のビデオを確認しながら、作品と俳優千葉ちゃんの魅力を紹介していきたいと思っている。70歳になった千葉ちゃんをドラマで再び見てみたいという願いを込めて!

 第一弾は、今までも何度か取り上げてきた最も好きな山田太一ドラマ「夢に見た日々」を10話まで、一話ずつストーリーと共に紹介していきたいと思う。

 謎のダンディーな紳士から、一気に落ちてゆく?!千葉ちゃんには珍しい役どころ。桃井かおりと千葉ちゃんが起こす化学反応が、山田太一作品独特の人物描写にさらに深みを与える。個性的で独特の味を持つ共演陣と共に『テラス』というレストランを巡りさまざまな人間模様を、優しいテーマ曲をバックに描かれる。

 人間同士のつながりが、希薄になって行く時代の変化を感じる頃の作品で、同じ山田太一作品「深夜にようこそ」に続いて主演で参加した千葉ちゃん!一度は栄光を手にしたが、挫折を重ねる中、歳とともに自信も誇りを失ない、わずかな希望にすがってゆく姿は、見ていてもぐっと胸に迫ってくる。ロマンスグレーでダンディーな大人の男の魅力が滲み出る時期の千葉ちゃんが挑んだ作品、お楽しみに!! 
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夢に見た若き千葉ちゃん「小沼正」との再会ー祝!「日本暗殺秘録」DVD発売

2011-03-06 00:00:00 | S.Chiba
 「キイハンター」に出会い、風間洋介にどっぷりはまった頃、文通していたファンから頂いた一枚の千葉ちゃんの写真の表情がとても気に入って、今でも、肌身離さず持ち歩いている。着物姿でファンに囲まれサインを書きながらカメラに視線を向けた千葉ちゃんの柔らかい表情。「日本暗殺秘録」撮影中の30歳の千葉ちゃん!

 1969年10月15日に公開された「日本暗殺秘録」は、その題のとおり江戸時代から昭和までの数々の暗殺事件をオムニバス方式で描く、豪華な東映オールキャストの142分の長編作品。上映は時々行われ、自分は京橋の満員のフィルムセンターで初めて見た。衝撃だった!過激な内容の為、昭和には決してビデオ化されないだろうと、言われていた。その作品が、平成に入って遂にDVD発売に漕ぎ着けた。

 オープニング桜田門外の編の若山富三郎の迫力の殺陣から始まり、鶴田浩二の二・二六事件で終わる、その間のもっとも長い時間をかけて描かれるのが、千葉ちゃん扮する小沼正の起こした血盟団事件。22分過ぎからの1時間40分、たっぷり千葉ちゃんの演技が堪能できる。オープングでドキッと来た方も、この作品中、唯一、流血シーン抜きの22分から2時間過ぎまでの血盟団事件の千葉ちゃんの熱演を、ご覧いただきたい。

 アクション無しの体当たりで見せる千葉ちゃんの共演者は貫禄の師を演じる片岡知恵蔵、凛々しい将校役に田宮二郎ほか、そうそうたる面々。そして、女優陣がほとんど出てこない作品中、唯一このエピソードだけは3人の女性が現れ、千葉ちゃんはその3人と恋仲になる。
 藤純子とは、使用人同士の淡い初恋から別れ、大人になっての再会・悲恋、別離のシーンまで印象に残るシーンがいくつもあるが、工場閉鎖の別れのシーンで仲間と3人で大号泣するシーンはとても好きなシーンの一つ。バーの女給となり再会し別れるシーンの涙をこらえる姿は艶っぽくとっても美しい。
 故郷で同じ結核患者として出会った賀川雪絵とのはかない恋、亡骸にしがみつき号泣するシーンも胸に迫って来る好きなシーン。
 他にも、海に入っていくシーンや、片岡知恵蔵との別れのシーンなど、俳優生活10年目の若き千葉ちゃんの渾身の演技に何度も引き込まれる。

 当時人気が上がる一方の「キイハンター」風間洋介役をしばし休んで、中島貞夫監督の家に下宿し、小沼正の演技を研究したという千葉ちゃん。この作品で第16回京都市民映画祭の演技賞を受賞した熱演を、是非、千葉ちゃんファンならずともご覧いただきたいもの。

 2007年の天草の千葉祭では、千葉ちゃんが駆けつけ盛り上がったトークショーの後、この作品が上映され、満員の劇場の観客のほとんどが最後までこの作品見てくれたと、千葉ちゃんの熱烈ファン・柿久支配人が感激して話されたのを思い出す。

 脚本の一人、笠原和夫は、この小沼正役の千葉ちゃんをイメージして「仁義なき戦い 広島死闘編」の主人公を描いたといわれている。深作欣二監督の考えもあり、千葉ちゃんは伝説の?!『大友勝利』を演じることになったが・・・。
 確かに、千葉ちゃんは小沼正を演じきった感があると、作品を見直して思う。そして、30歳の千葉ちゃんの熱演を見て、知恵蔵御大と同じような年齢になった今の千葉ちゃんの演技を見たいという思いが、さらに強くなった。

 伝説の作品がDVD化された今年、何か嬉しい出来事が待っているような気がするのは、自分だけでは無いだろう。  

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時が流れても・・・・変わらないもの、譲れないもの。祝!千葉ちゃんお誕生日

2011-01-22 00:00:00 | S.Chiba
1月22日は、千葉ちゃんの誕生日。うさぎ年の年男の千葉ちゃん!

 うさぎといえば、白!千葉ちゃんといえば、白!?!!
白いジャケット、白いパンツが、ドロだらけになって、走る、転がる、飛ぶ。そんな風間君の姿に、何度、パワーをもらったことだろう。

 あれから、40年、今では、変身物意外では、刑事物でも、ドロだらけになって転がるシーンは、めったにお目にかかれない。

 そんな、パワーあふれる、根性のアクションシーンを、たくさん見せてくれた、キイハンター。そのアクション編の中心となって、走り飛び転がりぶら下がり、根性を見せてくれた風間君。今も、画面から伝わってくる汗、迫真の表情、そして、ドロだらけになって、ボロボロになって戦う姿に、うきうき、そして、誇らしくさえ思ってしまう。

 昨年、芸能生活50周年記念をした千葉ちゃん。
千葉真一から、JJサニー千葉という役者の名前を使い始めたが、千葉真一という名前で、出演し作り上げた作品があまりにもありすぎて、やはり、千葉真一という名前が口をつく。

 風間君の頃のようにもう、アクションは・・・という事で、新しく動き出した千葉ちゃん。JACを作り出した情熱は今も変わらず、いえ、年月を経て、さらに、強くなっているようだ。後身に、先輩からのバトンを渡したいという思いは、とても大切な事で応援したい。

 一方で、ファンとしては、俳優千葉ちゃんの円熟していく姿を、見たいという思いも、どんどん募ってきている。そして、そんな生の現在進行形の、俳優千葉ちゃんの姿も、後身に見せてほしいと思う。

 教室と現場の迫力の違いを、是非!、という思いと、ファンとして、どんどん貴重になってくる俳優としての活動の時間を、少しでも作ってほしい!という願いとが、重なって、どんどん強くなっている。

 年男になった千葉ちゃんに、二世がいようが、いまいが、千葉真一として、長い間演じてきた、風間君として手に汗握る作品を作り上げ、そして、アクション意外にも、じんわり心に沁みるシーンも何度も演じてきた千葉真一という俳優が、年輪を重ねてかもし出す、雰囲気、迫力、熱気、そして、思いがこもった表情を、是非、これからも、フィルムにビデオにDVDに、焼き付けていってほしいと、願わずにいられない今日この頃です。  

 1月22日72回目の誕生日を、健康で迎える事が出来た事を心から感謝しつつも、こんなに作品があるじゃないか、贅沢だ!と言われても、やっぱり、生涯俳優でお願いしますと、エールを送ってしまう自分がいる。

 何はともあれ、第一に願うのは、いつまでも、お元気で!!そして、良い作品が作れますように!!

  HAPPY! HAPPY ! BIRTHDAY!!

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天草、『千葉祭』3周年 ー 『本渡第一映劇』応援団

2010-11-18 00:00:00 | S.Chiba
 11月17日は、思い出の日。初めての天草そして、初めて入った本渡・第一映劇そして、そこで、支配人=千葉ちゃん大ファン=掲示板の古くからのお客様、カキさんこと、柿久氏に出会えた日。たくさんの映画好きの仲間と、素敵な奥様との初対面は、本当に久々に感じた興奮だった。

 そして11月18日は、忘れる事の出来ない大切な日。千葉ちゃんが天草第一映劇に『千葉祭』に登場した日。朝から、正確に言えば前夜から、緊張して、嬉しさ以上の緊張感を今も思い出すのだが、いっぱいになった劇場に沸き起こった笑いと拍手、遠くからいらしてくれたおばあちゃんの激励の言葉に、近づき舞台に膝をつき話す千葉ちゃんの姿は、特に目に焼きついて離れない。

 あれから3年。「風林火山」の舞台で、翌年、東京で再会した柿久ご夫妻と天草の仲間、千葉ちゃんファンとのオフ会、そして、再会を約束してわかれて、あっという間に月日が流れた。

 映画館の運営は厳しさをますばかりで、単館上映の映画館は激減!当時15件ほどあった歌舞伎町の劇場は、今やミラノ周辺3館になってしまった。(涙)シネコンは出来ているのだが、観客の一体感が感じられないのが寂しい。

 劇場での映画鑑賞は、並ぶところから始まり、席を選んだり、ドアの開け閉めの音がしたり、ロビーで過ごす一時など、映画鑑賞は、気軽にいつでも行ける一つのイベントとなっていた。シネコンがアミューズメントパークだとすると、劇場はイベント会場の感じ、熱気が全く違う。(並ぶところから映画愛が違うのだ!!)だから劇場の接客自体も大切な役割を持つ。店員が素っ気の無い映画館は、魅力が激減してしまう危険がある。反対に、また話がしたくなる、出かけてみたくなる事だってある。比べて、ネットで早くから良い席が取れるシネコンは、確かに忙しい時は助かるが、映画を見た満足感以上にあまり期待できない。(観客もあまりしていない?!)

 千葉ちゃんが映画祭で、熱く語った映画のニュースはまだ流れてこない。(キネ旬書評参照!HPのレポートも途中のままで、申し訳ない。)それでも、あれからずっと、期待して第二回千葉祭での上映を夢見ている、カキさん、そして自分、そして、あの時集まってくれた沢山の千葉ちゃんファンの方々。第一映劇も茨の道を切り開きながら、映画館の上映を続けている。

 天草内外からの沢山のサポーターの応援をもらって、日々、チラシ矢割引券を持って宣伝カーを走らせる、カキさん。千葉ちゃんだけじゃない、健さんや、宮沢理恵さん、木村監督、降旗監督、脚本家薫堂氏も訪れてくれた沢山の思い出と映画愛が一杯詰まった映画館を、私も遠くからずっと応援している。

 明日19日からは、気合の「ハリーポッター」が上映開始!話題の封切り作品上映は、もちろん世界同時の上映開始!アクション&ミステリー大作で、大勝負。出かけて行ってサポーターの方や天草の地元の方と一緒に見れないのが、本当に残念!(涙)映画館の暖かな雰囲気の中、真っ赤なシートに座って、ゆったりと前面に広がるスクリーンで、ワクワク映画を楽しみに来た人たちと一緒に息を飲んだり笑ったりして、大好きな「ハリポタ」を見たい。

 柿久氏の頑張りに、頭が下がります。是非、本渡第一映劇へ足を運んで欲しいです!!そして、カキさんに、リクエストもどうぞ!!!

 嬉しい情報が一つ、テレビの旅番組に、本渡第一映劇、登場決定!?(来年、1月!!)石塚英彦さんの司会のテレビ朝日系で高橋克典さんと新山千春さんが訪ねる旅に5分少々の登場、皆さんお見逃し無く!!どんな紹介になるのか、今から楽しみにしている。
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アクションと演技と、千葉ちゃん!

2010-04-23 18:15:00 | S.Chiba
東映チャンネルの「キイハンター」放送も後数ヶ月になってきました。(今度は、白黒第一回からの放送を是非、東映チャネルにリクエストお願いしたい!!)ラスト近くの風間君活躍編は、アクションよりもドラマの比重が大きくなっている感じ。

 例えば・・・・麻薬密輸ブローカーの女との悲恋や、大使館書記の女性の身辺ガード&命を張った救出劇など、女性がらみの事件では、ぐっと渋い演技で、見せくれます。 乞うご期待!!

 アクションの方はと言えば、派手ではありませんが、崖を女性を抱いて転げ落ちたり(スローで千葉ちゃんを確認!女性は???あらわな格好で勇敢にも落っこちています!!!)、負傷した足(お馴染み小林稔侍さんと曾根晴美さんに、襲われます!)を引きずりながら、犯人を追い詰めたりと、嬉しいヤラレのシーンも有り、その迫真の表情と共に見入ってしまい、充分満足!!

 「キイハンター」での、スタントやアクションで注目され、自分を含め、沢山のファンを作り一躍スターの仲間入りをした千葉ちゃん!アイデアをみんなで出し合い、作り上げた「キイハンター」のアクションシーンは、多くのアクションファンをも作り出した。

 その一方で、デビュー当時からキイハンターまでに出演した作品でのドラマ的演技の評価が陰に隠れてしまった感じの千葉ちゃんが、当たり役「キイハンター」の風間君を長期休暇にして、監督の家に下宿して(野○さんとの電話代が、大変だったとか?)、アクション無しで、血盟団事件の主役『小沼正』の熱演を披露したのが、映画「日本暗殺秘録」。(この演技で『京都市民映画祭演技賞』を受賞)

 キイハンターでもお馴染みの、帰郷した地元の病院で出会うが入院も出来ぬまま死んでしまう、賀川雪絵さん演じる彼にとって初めての女性の亡骸にしがみついて泣くシーンは、とても好きなシーンの一つ。他にも、藤純子さんとの悲恋、師となる片岡知恵蔵とのツーショットシーンなど、見どころ沢山で、是非多くの方に見てもらいたい作品の一つ。東映オールキャストのテロリストを扱った作品なので、血なまぐさいシーン盛りだくさんなのだが、その中で、一番長い千葉ちゃん主演のエピソードだけは、青春物のように描かれていて、自分もこの部分なら何度見ても大丈夫!!

 この作品から4年後、「仁義なき戦い広島死闘編」の『大友勝利』の熱演へと続くのだが、全く対照的な爽やか硬派千葉ちゃんの熱演が見られるお勧めの作品だ。

 アクション俳優として花を咲かせた千葉ちゃんだが、尊敬する深作欣二監督の言葉『肉体は俳優の言葉だ』を忘れることなく、役者はどちらも、求められれば何でもこなせるのが理想で有り、そうでありたいと願う千葉ちゃん。今、改めて、その演技が見たいと思う。

 アクションが若さの演技の魅力なら、今の千葉ちゃんの熟年の演技を是非、見たい!  『小沼正』から『大友勝利』そして『板垣信方』へ。次は『?』そう思い、強く期待し願うのは、自分だけではないだろう。 

 これから、ゆっくり、千葉ちゃんのアクションだけではなくドラマ的作品も紹介してゆきたいと計画中です!少々お待たせしますが・・・・乞うご期待!!
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