『春眠暁を覚えず』なんて呑気な気持ちで、今年オスカーを獲った映画を観にいった。
「それでも夜は明ける」12 Years a Slave(2013年・英米)
おはなし;1841年奴隷制度が廃止される前、自由証明書で認められた自由黒人の音楽家
ソロモン・ノーサップが自由な北部ニューヨーク州から、奴隷制度を敷いている南部ニュー
オーリンズの農園に売られた壮絶な12年間の奴隷生活をつづった伝記映画。
米国のダブーな歴史を抉(えぐ)り取ったダークな映画で、目を背けたくなるシーンが多い。
好きじゃない部類の映画だが、実話を基にしてるので仕方ない。
♪ Roll Jordan Roll それでも夜は明ける・・・と希望をもちながら黒人霊歌を歌おう、辛いね。
オール冗談オール
この映画でメガホンを取ったのがスティーブ・マックイーン(Steve McQueen)!
監督名を聞いた時、我らが憧れアクション・スターの幻のお蔵入り映画でも公開されるたのかと
思ったぜ。綴りもいっしょだし。STEVE・Black&white・McQUEEN
荒野の七人 大脱走 華麗なる賭け ブリット ゲッタウェイ タワーリング・インフェルノ...etc.
どの映画のマックイーンもかっこよかったし、僕らの世代ではスターらしい大スターだった。
自由を求める執念の男を演じたS・マックイーン主演映画の記憶がオーバーラップしてきたぜ。
「パピヨン」 Papillon(1973年・仏米)
ものがたり:胸に蝶の刺青をしていることで“パピヨン”と呼ばれた男(S・マックイーン)が、
1931年に無実を叫びながら終身刑となったものの、脱獄に成功した実話。
アンリ・シャリエールの伝記小説を映画化したもの。アクション娯楽大作で、2大スター共演
(ダスティン・ホフマン)の話題性もあって大ヒット、堂々の傑作!中学生だった僕は感動した。
残念ながら「パピヨン」はアカデミー賞を取れなかった。昔の映画ほど人気俳優の主演映画は、
オスカーには縁がなかったよね。哀愁漂う“パピヨンのテーマ”を聴きながら今夜はお休み。
・・・それでも夜は明けるのさ。(笑)