GW真っ只中そして5月5日『こども日』の祝日にちなんでこんな映画は、いかがかな。
“トリュフォーの思春期”(L'Argent de poche)(1976・仏)
監督・脚本 フランソワ・トリュフォー 音楽 モーリス・ジョベール
挿入歌 シャルル・トレネ『日曜日子どもは退屈』
ものがたり:フランスの小学生たちの日常や家庭における可愛らしい数々エピソードを
スケッチ風に綴った楽しい小品。いかにもフランス風で洒落ており、なんとも愉快な一遍だ。
ある子供が、友だちの綺麗なお母さんに好意を寄せ花束を渡したら『お父さんによろしく!』
なんて返事をもらう・・・ おふらんす らしく微笑ましい話なんかが展開されます。
さらに児童虐待エピソードのトゲを挟み込むなど演出の妙がさすがF・トリュフォーですね。
邦題“トリュフォーの思春期”は内容にあっておらず、もっと小さな年齢の子供に
焦点をあてています。原題は【おこづかい】の意。
映画公開と同時期にF・トリュフォー自身により小説化(訳・山田宏一)されました。
その時の小説タイトルが「子供たちの時間」(邦題はこっちの方かいい!)として出版された。
映画が気に入ったので、この小説本も当時買って現在も書棚に眠っています。
『子どもの日』の制定の趣旨が、「こどもの人格を重んじ、こどもの幸福をはかるとともに、
母に感謝する日」(祝日法2条による)とある。今の日本においても重要だと感じるこの頃、
こんなことも考えさせてくれる映画にもなっていますよ いい映画です、傑作!