里の家ファーム

無農薬・無化学肥料・不耕起の甘いミニトマトがメインです。
園地を開放しております。
自然の中に身を置いてみませんか?

融雪の雨

2014年03月29日 | なんだかんだ。

 

昨夜はいい雨が降った。朝まで降ってほしかったが日付が変わるころには止んでしまった。現在の積雪はコーヒー粕をまいたところで120㎝。このところ、天気も恵まれている。今年の雪解けは早くなるかも・・・

わたしの農法は、いわゆる「微生物農法」といわれるものかもしれない。土に住む微生物を守るために化学肥料や除草剤、農薬は使わない。畑もなるべく耕さない。ミニトマトのハウス内はもう何年も耕していない。微生物のコロニーを壊したくないからだ。畑には米糠を発酵させたものを使っている。米糠ぼかしというやつである。

 

農作物を育てるのは、わたしでもなく、肥料でもない。植物に必要なものは光と水と空気と微生物である。根は水、養分を確保するために特殊な物質を分泌し、その物質に誘引されてさまざまな微生物が群がり、それを分解する過程で得られる物質を栄養源として吸収する。だから肥えた土地とは、水、空気、微生物が豊富な土ということになる。

 

 ヒトや動物についても同じようなことが言える。植物の「根」に相当するものが小腸のひだである。牛は草しか食べない。それなのにあの巨体を維持している。小腸はそれぞれの属性や地域によって独自の進化を遂げている。ヒトの小腸もまたその地域性により独自な進化を遂げている。戦前の日本人の食事は主食の玄米、雑穀と味噌汁、漬物であった。時たま魚や佃煮が並ぶくらいの、今では想像もできないくらいの品数の少なさである。肉などは、ほとんど食べていない。現代では1日に30品目を食べましょうということになっている。本当にこんなにも食べなければならないのだろうか?わたしは確実にそんなには食べていない。

 植物を育てる土中の微生物。ヒトや動物を育てるのも小腸の中の微生物であろうことは容易に想像できる。だから、様々な栄養素を含む食品をバランスよく食べることが重要なのではなく、腸の微生物の多様性と維持が必要なのだと思う。それには、発酵食品を食べること。そして微生物のえさとなる食物繊維をとること。 

 肉食は可能な限り減らすべきと思う、特に牛肉は。牛の出すメタンガスの温室効果は二酸化炭素の20倍以上という。さらに人口が増え、「経済発展」に伴い牛肉の消費量はますます増大するであろう。貧困にあえぐ人々の食糧を取り上げ、牛に与えているのだ。牛の肥育には広大な牧草地、耕地が必要である。それは森林を開墾して作られる。森林の維持確保は、温暖化対策として重要である。放牧地の周辺では深刻な水問題も起きている。川が、地下水が尿で汚染されているのだ。

 

地球温暖化阻止のためにも、水問題のためにも、わたしたちの体のためにも食生活の見直しが必要だ。

 

食べ物はすべて体にいいものだ。食べ物ではないものを食べるから体が壊れてしまう。

 

 除菌グッズが世に出始めてからしばらく経つが、ようやくその無機能さが指摘された。除菌、除菌と騒いでいるが「放射能除染」ならわかるが、こんなにも神経質になる必要はない。菌には様々なものがある。ヒトに悪さをする菌もあるが、少量のうちに抵抗力をつけることもできる。つまり悪い菌に対抗する菌を育てておけばいいということだ。初めからすべての菌を取り除くという考え方には抵抗がある。