多くの自治体で保育園に入れない子どもの数が前年を上回る事態になっています。安倍政権が掲げた待機児童「ゼロ」目標とは程遠い実態です。多くの自治体が受け入れ枠を増やす中で、申込者がそれを超える勢いで増えています。「1億総活躍」、「女性が輝く」などの威勢のいい言葉は並びますが正確な待機児童数の把握もなされていないのが現状です。また、保育施設で子供を亡くした母親が「せめて子供が死なない保育園にしてほしい」と訴える保育園の実態があります。
裁判中の退園ママ激白 疑惑の塚本幼稚園「虐待」の実態
日刊ゲンダイ 2017年2月25日
国有地の“激安”払い下げ問題で揺れる森友学園が経営する塚本幼稚園(大阪市)。園児に「教育勅語」を暗唱させるなど戦前のような教育が疑問視されるだけではなく、「虐待」が行われている疑いまで浮上している。
実際、子どもがひどい目に遭い退園した保護者が塚本幼稚園を相手に現在裁判中だ。被害を訴える退園者の会もできている。
日刊ゲンダイは、2歳の子どもが被害に遭い退園したAさんに話を聞くことができた。
「音楽の練習などの妨げになるという理由で、トイレに頻繁に行くことも許されない。トイレに行く時間が決められています。それに、たとえ2歳の子どもでもお漏らしはNGです。見せしめなのか、なかには漏らした下着を透明袋で持って帰らされた子どももいます。園児たちはトイレにストレスを感じていて、あまり水分を取りたがらないのです。私の子どもも、お漏らしはダメと思い込んだあまり、排泄障害になったくらいです」
■4歳児を3歳クラスに“降格”
塚本幼稚園は保護者同士のつながりを警戒していたようだ。保護者間の連絡網はなく、保護者同士でたむろしていると怒鳴られることもあった。在園中は情報が少なかったAさんだが、退園してから、塚本幼稚園の様子が多く耳に入ってきたという。Aさんが続ける。
「デキの悪い4歳児を1週間、“3歳クラス”に降格させたり、なわとびができない子に『あなたたちに電気はいりません』と薄暗い部屋で給食を取らせたりと、子どもに屈辱を与える指導をしているようです」
これが事実なら、紛れもない児童虐待だ。日刊ゲンダイは塚本幼稚園に事実関係を書面で問い合わせたが、期限までに回答はなかった。
それでも通園させる保護者がいるのは、塚本幼稚園は定員に余裕があり、願書を出せばスンナリ入園できるからだ。また、2歳児を受け入れる貴重な幼稚園だという。
本当に「虐待」が行われているのか、一刻も早く国会で解明すべきだ