里の家ファーム

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BABYMETAL

2017年10月09日 | 音楽

2018.6.11「BABYMETAL2」も読んでください。ジャンル「音楽」をクリック。

2018.6.6 追記

 欧州公演も9日のDownload UKでおわる。アメリカ公演を休んだyui-metalの動静が話題になっている。今回の欧州公演も大いに期待したのだが、やはり姿を現さなかった。はたしてUKは?

 それにしても何ら公式発表がなされないということに疑問がわく。
それは、かなり繊細な問題ではなかろうか?
コメントしたくてもできない状況にあるということ。
 その問題とは、「藤岡幹大」。
年末の広島公演とその後のワールドツアーのyui-metalの休演の理由は違うものと考えられる。
広島はおそらくインフルエンザか捻挫か、そんな類のもの。
そして藤岡の年末の事故、年明けの急死。
まだ高校を卒業する直前の多感な少女にこの訃報は、大きな傷となったはずだ。まだ幼い娘2人を残しての旅立ちだった。

画像はwww.babymetal-darake.com/entry/2018/04/23/233735より
静かに待とう。

追記 2018.5.21

https://youtu.be/daNvoxFcU1U

アメリカ公演、テロもなく無事終了です。しかしテキサスの高校でまたしても銃乱射事件が起き、10人の若い命が失われてしまった。残念なことです。
 すごい成長を感じた。アメリカ最終公演 Rock On The Range 2018はまた、単独ライブと異なる熱気を感じてしまう。来月の欧州公演もまた楽しみだ。yui-metalの復帰により、ダークサイトではない、真のBABYMETALの成長が見たい。

 

 

追記 2018.5.13
 
アメリカ公演始まりました。YuoTubeで観ていますが、驚きました。
残念ながら下に書いたことは実現しませんでした。場所がテキサスですから難しいかもしれません。
 なにに驚いたかというと主要メンバーの一人、水野由結さんが昨年12月公演を体調不良ということで、ドクターストップがかかり、当時はインフルエンザなどと噂されていたのだが、いまだ公演に立てないということは、より重大な体調変化をきたしているということであろうと思われるからです。その安否が気遣われます。できるなら現状報告などがあってしかるべきかと思います。
 驚きの2つ目。BABYからLADYへの成長である。まったく違和感がない。すんなりと受け入れられる変身である。今年春に由結と最愛が高校を卒業した。もう立派なLADYなのだ。成長の過程で「おねだり大作戦」も封印されてきた。それと同じレベルなのです。あの曲は素晴らしい意表を突くなんとも面白い歌であり「封印」されるのはもったいないのですが、致し方ありません。それと同じレベルで、コスチュームもダンスも変更されていくのでしょう。それが成長というものでしょう。
「ふたりのダンスが飛びぬけて楽しい、と同時に彼女たちが自ら楽しんでいる様子がうかがえるから、もっと楽しくなる。」この基本さえなくならなければついていける。suの歌声はさらに研ぎ澄まされている。
このグループは、楽しさを与えてくれる。

 

追記 2018.2.26

 もうすぐアメリカ公演が始まるが、高校での銃乱射事件の後である。子を、兄弟を、友人を失い失意の底にいる人々に寄り添う[the one]の気持ちを表してほしい。特別なことは要らない。ただ、セットリストからギミチョコを外してほしいのだ。言葉は要らない。それだけでメイトたちには十分伝わるであろう。高校卒業を目の前にした二人の同世代への[the one]を・・・・

 

 

今日は少し毛色の変わった話題を。

 BABYMETALを知ったのは昨年正月明けのころ。ラジオからチョコレートの歌が頻繁に聞こえてきた。バレンタインデーも近くなって、チョコのコマーシャルかと思っていた。
その後、YouTubeで発見。その時の印象は「なんじゃ、これ!」というカルチャー・ショックのようなものだった。ダンスや掛け声には日本的な要素も加わり、しかも日本語で歌い、煽っているのだ。ふたりのダンスが飛びぬけて楽しい、と同時に彼女たちが自ら楽しんでいる様子がうかがえるから、もっと楽しくなる。
 そんな10代の日本の少女たちに、いかつい海外の野郎たちが歓声を上げ、体を揺らしている姿を見るのもまた楽しい。
 フアン層は広く、老若男女問わず、幼児から70代以上というからすごい。これは病みつきになりますのでご注意下さい。

 

BABYMETALが欧米の聴衆を日本語の歌詞で魅了できる理由

  2017.10.7 坪井賢一:ダイヤモンド社論説委員

  女性ボーカル・ダンス3人組と楽器隊の男性4人の“メタルダンスユニット”BABYMETAL(ベビーメタル)をご存じだろうか。今年はテレビにほとんど出ていないが、ライブの集客力はものすごい。欧米での人気もかなりのものだ。グローバルな音楽市場で活躍している唯一の日本人ポップス・グループといえよう。10代の少女たちはどのように世界を動かすパワーを身につけたのだろうか。ライブ会場で、踊り狂う観衆の真ん中でじっくり考えた。(ダイヤモンド社論説委員 坪井賢一)

ファンクラブ会員でさえ抽選漏れ
2年半ぶりに会ったBABYMETAL

 2010年にデビューした3人の少女グループBABYMETALは、2014年以来、欧米でライブを繰り返し、超大物ロックバンドのオープニングアクトを務め、日本ではアリーナで大きなライブを何度も催している。チケットはファンクラブ会員優先だが、会員でさえ抽選に外れるほどの人気を集めている。

 かくいう私も2014年にファンクラブに入会し、2015年1月のライブを見ることができた。しかし、それ以降はことごとく抽選に外れ、2年半以上、チケットを購入できなかったのだ。

 今年、日本ではBABYMETALの単独ライブは7月から10月までに13回あった。チケットの入手はほとんどあきらめていたのだが、なんと某大手金融機関幹部の友人が9月26日のさいたまスーパーアリーナ(SSA)のチケットを2枚購入できたそうで、「一緒に行こう」という。むろん、狂喜してさいたま新都心のSSAへ駆けつけたしだい。

 BABYMETALは大手芸能事務所のアミューズが運営するアイドルグループ「さくら学院」から派生したチームだ。「さくら学院」は、小学校高学年と中学生の少女チームで、スクールライフをモチーフにした歌、ダンス、演劇を、教室を舞台仕掛けにして演じさせている。メンバーはリアル中学校を卒業すると自動的に「さくら学院」も卒業となり、それぞれ女優や歌手、あるいは進学して巣立つという独特な仕組みだ。

 2010年にアミューズの「さくら学院」担当プロデューサーがメンバーの1人、1997年生まれの中学生、中元すず香に着目し、ヘビーメタルを歌うように仕向けたとされる。同時に彼女より2歳下で、小柄な小学生の菊地最愛と水野由結にダンスとスクリーム(合いの手)を担当させる3人のグループを作った。つまり、BABYMETALは「さくら学院」の派生ユニットというわけだ。以来、7年間でスタジオ録音のアルバムを2枚出し、数多くのライブを行なっている。

 アミューズの女性3人グループといえば、先行するのはPerfumeである。BABYMETALもPerfumeも同じ人物がダンスを指導している。今や日本を代表するコレオグラファー(振付師)のMIKIKOだ。アミューズの創業者で現会長の大里洋吉は渡辺プロダクションの出身で、ナベプロではキャンディーズなどを担当していた。1978年、キャンディーズの解散コンサートではプロデューサーを務めている。女性3人というスタイルは、大里にとってはキャンディーズ、Perfume、BABYMETALという流れだろう。この間、40年以上経過している。

本気でメタルに取り組み培った
ボーカルとダンスの独創性

 さて、BABYMETALがライブやYouTubeで徐々に好評を得ると、ライブではカラオケをやめて楽器隊付きのバンド体制とした。手練れのスタジオ・ミュージシャン4人(ギター2、ベース1、ドラムス1)が江戸時代の幽霊の扮装でバックに控える。この死体のような化粧と衣装がダークなヘビメタっぽいわけだ。

 4人の楽師はときどきエキストラに代わるが、だいたい固定レギュラー体制となっている。バンド(神バンドという名称)は恐ろしく演奏技術が高い。ギターの2人はヴァイオリンでいえばパガニーニを高速で弾く感じ。ベースは6弦の特殊な楽器で、16分音符や32分音符をパラパラ弾いていて驚かされる。

 デビュー当時の3人は中学生と小学生、7年後の今年、ボーカルの中元は12月で20歳になる。菊地と水野は18歳、高校3年生だ。かわいらしい少女がヘビーメタルの重低音に乗って歌い、踊ってきたが、もうすっかり大人の美女アーティストに変貌している。

 この7年間、会社(アミューズ)の指示でヘビーメタルを演じてきたわけだが、彼女たちが私の予想を覆したのは、アイドルの一スタイルで終わるのではなく、7年間、本気でメタルに取り組んで独自の音楽と様式を完成させたことだ。

 3人はそれぞれステージネームを持っている。中元がSU-METAL、菊地はMOA METAL、水野はYUI METALである。関係者もファンクラブ会員も全員、「××METAL」という名前を振られる。プロデューサーもKOBA METAL、振付師もMIKIKO METALとなる。

 MOA METALとYUI METALのダンスの切れ味はいい。あきれるほどすさまじい運動量でライブの最初から最後まで1時間半を一気に駆け抜ける。見ているほうが手に汗を握り、へとへとになるほどだ。

 ダンスだけでも一級品だが、やはり特筆すべきはSU-METALのボーカルだろう。もともとヘビーメタルは、汗まみれで刺青まみれのむさくるしい男どもの音楽である。BABYMETALでも、ギターの音域を低いほうへうんと下げた7弦ギターを導入し、重低音を効かせている。

 こうしたヘビーで男っぽい音楽に少女の声を乗せるというアイデアが秀逸だったわけだ。もちろん、ヘビーメタルとベビーメタルのシャレも効いている。しかも、SU-METALのハイノート(高音)は女性ロックシンガーのシャウトとは違う。じつに素直な声の出し方で、ほとんどビブラートをかけない。激しいビブラートでハイノートをシャウトする歌い方がロックでは多いが、SU-METALはノン・ビブラートで、小節線ぴったりにインテンポで音を入れてくる唱法である。これが実に心地よい。

SU-METALの武器は
オンリーワンの歌唱法

 彼女の魅力は声量の大きさと音域の広さにもある。ロックは地声でハイノートを出せば出すほど聴衆を興奮させる。これが他のジャンルと違うところだ。

 ハイノートの音域の広さならクラシックの声楽家にはかなわない。クラシックのソプラノではhihiD(D6)までは普通に必要とされる。ただし、クラシックではすべて裏声(頭声)だ。

 一般的に言って、多くの女性はhiC(C5、ド)あたりから裏声に変わる(喚声点という)。hiD(D5、レ)を地声で出せる女性歌手はそれほど多くはない。SU-METALは完全な地声(胸声)でhiDを楽に出す。当てるだけでなく、フォルテで伸ばす。これはすごい。圧倒的な存在感を与える。かわいらしいソプラノボイスではなく、胸に突き刺さるフォルテになる。声量に余裕があるので、癇に障る悲鳴ではなく、音を伸ばすだけで表現力豊かな音楽として聴こえる。

たとえば、2枚目のアルバム「METAL RESISTANCE」(2016年)を聴くと、大半の曲の最高音はhiC♯、hiDで、例外なく地声のフォルテである。「KARATE」と「From Dusk Till Dawn」という曲では、hiE(ミ)まで地声で出している。しかもノン・ビブラート、フォルテ一発で音程を当ててくるので、聴き手は瞬間的に彼女の術中にはまる。この手法を中学生のころから使っているのだ。彼女の歌唱法はロックやポップスやクラシックではありえない。つまりオンリーワンだ。

 地声のハイノートを要求されるのはミュージカルである。ミュージカルでは地声でhiEくらいは普通に使う。地声のメリットは、歌詞がよく聞き取れることだ。ミュージカルは演劇なので、歌詞はセリフでもあるから、聞き取れないとまずいのである。

 SU-METALはミュージカル女優と同じ手法で、地声のフォルテでハイノートを当てているわけである。しかも、ノン・ビブラート唱法はミュージカルでも聴いたことはないから、やはりオンリーワンだ。青少年の合唱団の歌い方に聴こえるというが、合唱団はクラシックが基本なので裏声を使う。やはり、SU-METALの地声はオンリーワンである。

 あの強烈で美しい地声のハイノートは実に魅力的だ。下から上の音域まで地声で通し、フェスで数万人の聴衆を前にしても一発で音程を当てる度胸はすごい。欧米の聴衆を前に、日本語の歌で感動させてしまうのは、SU-METALのこの歌唱法と、ヘビーメタルの舞台世界を3人で創造していく完璧な舞踏の演技力のためだろう。このようなバンドは世界のどこにもないと思われる。

グローバルな音楽市場で活躍する
唯一の日本人ポップス・グループ

 3人の舞台上の歌唱、ダンス、表情をつくる演技力は国内外の舞台の数、つまり場数を踏んだことによってどんどん向上している。9月26日にSSAで2年半ぶりの舞台を見たが、2年で数倍は上手くなっていて驚いた。ハイノートには余裕が生まれて、聴衆の様子を見ながら声量をコントロールしていた。

 ダンスにも磨きがかかり、大人に成長して3人の背格好も同じくらいになってきたので、圧倒的な迫力がある。SSAは巨大なアリーナだが、ステージの背後に大きなパネル5枚のディスプレーが設置され、細部まで見ることができた。

 今年はテレビにほとんど出ていないので、全国的な知名度はAKBグループのように高くはないが、グローバルな音楽市場で活躍している唯一の日本人ポップス・グループだと言えよう。

Billboardでトップ40入りは
日本人として坂本九以来の快挙

 7年間で発売したアルバムは2枚しかない。「BABYMETAL」(2014年)と「METAL RESISTANSE」(2016年)だ。前者はオリコンのアルバム売上ランキングで最高4位、後者は2位になっている。最高位は瞬間風速だ。

「METAL RESISTANSE」はオリコンの2016年年間ランキングでは17位だったのだが、なんとアメリカのBillboardの総合チャートで、2016年4月に39位に入っている。日本人アーティストのアルバムがBillboardで上位40位に入ったのは、坂本九のアルバム「Sukiyaki And Other Japanese Hits」以来53年ぶり、史上2組目だったそうだ。

 場数のほうだが、今年(2017年)は1月のメタリカ韓国公演のサポートアクト(前座)を皮切りに、ガンズ・アンド・ローゼズのサポートアクトで日本国内4ヵ所を回った。4月にはレッド・ホット・チリ・ペッパーズのサポートアクトでアメリカを10ヵ所、6月はコーンのサポートアクトとしてアメリカで6ヵ所回った。この間、単独公演をロサンゼルスで開いている。国内単独公演は13、フェス(サマーソニック)出演2回だ。

 ちなみに、2016年はアメリカ12、イギリス2回のほか、スイス、オーストリア、オランダ、フランス、ドイツで単独公演、あるいはフェスに出演している。また、12月にはレッド・ホット・チリ・ペッパーズのUKツアーに帯同し、8ヵ所のステージに立っている。2015年、2014年も同程度の海外公演、国内ライブやフェス出演を重ねてきた。18歳と19歳にしてこれだけの場数を踏んできている。

 オリジナルのアルバムは2枚しかないが、ライブ盤(CD、DVD、Blu-ray)は12種類も出ている。オリジナル曲がアルバム2枚分しかないので、多くのライブ盤には同じ曲が収録されている。しかし、SU-METALのボーカルの成長、変化は大きく、全部聴きたくなる。指揮者フルトヴェングラーのライブなら、同じ曲でも収録日が違えば全部聴きたくなるのと同じことだ。

 今年のBABYMETALのライブは12月にもあるらしい(未発表)が、とりあえず、以下の大規模な2公演が残っている(10月14.15日「巨大キツネまつり」)。とくに関西の読者諸君、お見逃しなきよう!(文中敬称略)