グレタ・トゥーンベリさんがスピーチで“How dare you?“を封印した理由。「人々は事実を覚えていない」
「私たちは待つ必要はありません。今すぐ変わり始められるのです。私たちがその“人々”です」
ハフポスト日本版編集部 2019年12月12日
スウェーデンの環境活動家、グレタ・トゥーンベリさん(16)が日本時間の12月11日、スペインで開かれているCOP25のイベントに登壇し、「科学から目を背けている時間はない」などと呼びかけた。BBCなどが報じた。
トゥーンベリさんは9月の国連気候変動サミットで話題を呼んだ「How dare you?(よくもそんなことを)」などのフレーズを封印。一人一人が行動を起こし環境問題に取り組むことの大切をさを訴えた。
■「言葉ばかりが注目され...」
トゥーンベリさんはスウェーデン出身の環境活動家。2018年に、温暖化対策を取らない大人へのメッセージとしてスウェーデン議会の前に座り込む活動を開始。世界中の若者たちが参加する運動にまで発展した。
また、9月にニューヨークで開かれた国連気候変動サミットでは、「How dare you(よくもそんなことを)」などと大人たちに訴えかけるスピーチが話題を呼んだ。
今回、トゥーンベリさんが登壇したのは、スペイン・マドリードで開かれているCOP25の地球温暖化をテーマにしたイベント。前回注目されたフレーズについて「今日はこのようなフレーズは使いません。言葉ばかりが注目され、人々は事実を覚えていないからです」と切り出した。
その上で「私たちには、もはや科学から目を背けている時間はありません」と訴えた。
トゥーンベリさんは、世界全体の気温上昇を1.5度以内に抑えるためには、世界で排出できる温室効果ガスは420ギガトン以下しかないと指摘。豊かな国が率先して排出量の削減目標を達成し、比較的貧しい国を手伝うべきだと呼びかけた。
そして、厳しい指摘が、温暖化対策に本腰をあげない政治家や大人たちに向けられる。
「物事の全体像を見ない限り、この危機を乗り越えることはできません。包括的な解決策を見つけること、それがこのCOPでなすべきことの全てです。しかし、それが各国は“抜け穴”について議論し、(問題に取り組む)姿勢を強めることを回避するための場所に変わってしまっているように見えます」
「最大の脅威は、政治家やCEOたちが行動をとっているように見せかけていることです。実際は(お金の)計算や、クリエイティブなPR活動しかしていないのに」
■「今すぐ変われる」
トゥーンベリさんは、今の地球が置かれている状況を次のように喩えた。
「非常事態においては、人々はその振る舞いを変えます。もし子供が道路の真ん中に立っていて、猛スピードで車が突っ込んできたら、見過ごすことはできないはずです。それに耐えられないから。すぐに飛び出してその子を助けるでしょう」
そして希望は政府や企業ではなく、市井の人々が生み出すものだとしたうえで「私たちは待つ必要はありません。今すぐ変わり始められるのです。私たちがその“人々”です」と締めくくった。
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「将来にツケまわすな」訴える若者、COP25に集結
抗議行動の口火を切ったスウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさん(16)が加わり、世界各地から若者たちが集結している。
朝日新聞デジタル 2019年12月12日
スペインのマドリードで開かれている第25回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP25)で、地球温暖化対策の強化を求める若者の動きが注目を集めている。抗議行動の口火を切ったスウェーデンの環境活動家グレタ・トゥンベリさん(16)が加わり、世界各地から若者たちが集結している。「将来にツケを回すな」といますぐの行動を求める声に、大人たちはどう応えるのか。
――何を求めるのか?
気候正義を!
――いつ求めているのか?
今だ!
マドリードの中心部で6日に開かれた若者主導のデモ行進には、主催者発表で「50万人」が参加した。ゴール地点でグレタさんが「権力者は責任を持たなければならないし、未来と現在の世代を守らなければならない」と訴えると、聴衆から大きな拍手がわいた。
気候正義とは、途上国や将来世代が温暖化の被害にあうのを不公正ととらえ、原因をつくった先進国やこれまでの世代に責任ある行動を求める考え方だ。グテーレス国連事務総長は若者をテコに各国政府に対策強化を迫っている。COP25の開幕式では「彼らは今日正しい道筋をたどる必要があることを知っている。明日ではない」と演説した。
若い世代の危機感は高まっている。コンサルティング会社デロイトがミレニアル(1983~94年生まれ)、ジェネレーションZ(95~02年生まれ)を対象に行った意識調査では、気候変動や自然災害がテロや失業を抑えて「最も心配すること」のトップだった。
(朝日新聞デジタル 2019年12月12日 )
今年の「漢字」が発表された。「令」
どうでもいいわ!
わたしにとっては何だろうか?
社会・経済・政治を見ると暗い漢字しか浮かばない。
わたし個人にとっては、「再」を選びたい。
再起の「再」です。
2015.16年のどん底から這い上がってきた年でした。
でも、今年を象徴する漢字はやっぱり、「桜」でしょう。