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ブラック企業大賞2019

2019年12月25日 | 社会・経済

ブラック企業大賞2019に「三菱電機」 新入社員の自殺で上司が書類送検などが理由
三菱電機は、8月に新入社員の男性が自殺、その上司が自殺教唆をしたという疑いで、兵庫県警に書類送検されている。

ハフポスト日本版編集部 2019年12月25日


長時間労働やパワハラ、セクハラなど、労働環境の「悪さ」で注目を集めた企業を選ぶ「ブラック企業大賞」。2019年の「大賞」は2年連続で三菱電機が選出された。子会社のメルコセミコンダクタエンジニアリングとの連名。
産経新聞などによると、三菱電機は、8月に新入社員の男性が自殺、その上司が自殺教唆をしたという疑いで、兵庫県警に書類送検されている。
遺族側は、亡くなる前日の日付で残された男性の自筆のメモを公開。それによると、上司から「次答えられんかったら殺す」「死んどいた方がいいんちゃう?」「自殺しろ」と言われたという内容だった。弁護士はパワハラによる自殺教唆が立件されることは異例だとしている。
ブラック企業大賞は、弁護士やジャーナリストらでつくる実行委員会が2012年から始め、今年で8回目。12月23日には大賞の発表とともに「授賞式」も行われたが、企業側からの参加は今年もなかった。
個別の企業の事例だけでなく、「ブラック企業」を生み出す社会背景や構造にも関心を持ってほしいとの狙いで始まった。実行委は、広く話題にされることで、誰もが安心して働ける社会を目指したいとしている。
今年は、過去に大賞を受賞した株式会社セブン-イレブン・ジャパン、電通を含む9つの企業・自治体がノミネートされていた。

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高橋まつりさん母が手記 電通に「また踏みにじられた」
  朝日新聞デジタル12/25(水) 

   
 広告大手「電通」の新入社員で4年前のクリスマスに過労自殺した高橋まつりさん(当時24)の母幸美(ゆきみ)さん(56)が、まつりさんの命日の25日にあわせて手記を公表した。電通は違法残業などのために今年9月に再び是正勧告を受けた。幸美さんは「娘の命と尊厳がまたも踏みにじられた想(おも)いです」とつづった。
まつりさんの過労自殺をうけて、法人としての電通が労働基準法違反容疑で書類送検され、2017年1月に石井直(ただし)社長(当時)が引責辞任。17年10月に罰金50万円の有罪判決が確定した。しかし、今年9月に社員の違法残業や、残業時間の上限を定める労使協定(36〈サブロク〉協定)の違法な延長などを指摘された。

  幸美さんは「電通の不眠不休で業績を上げてきた社風は根深いものがあり、ひとりの社員が死んだくらいでは変わらないだろうという私の予想通りでした」として、同社の労働環境の改善を求めた。

  今年4月には、大企業を対象に残業時間に罰則付きの上限規制が設けられた。しかし、終わらない仕事を「サービス残業」でこなしている働き手も少なくない。幸美さんは「すべての職場で長時間労働やハラスメントを禁止し、過労自殺を出した企業や経営者、管理監督者、ハラスメント加害者に対して厳しい罰則を科するべきです」と訴えた。

  幸美さんは昨年12月から厚生労働省の過労死等防止対策推進協議会の委員として、過労死の防止に向けた活動に取り組んでいる。「国民の労働への意識が変わり、誰もが安心して働ける社会を作り、若者たちが活(い)き活(い)きと働き幸せな人生を送れる国になるように、みなさんとまつりと共に力を尽くしてまいります」と手記を結んだ。

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「しんぶん赤旗」2019年12月25日「きょうの潮流」

 街は飾られ、人びとも華やぐクリスマスの朝。ひとりの女性が亡くなりました。もう体も心もズタズタ、はたらきたくない、死んでしまいたい―。悲痛な叫びを残して▼電通の新入社員だった高橋まつりさんが命を絶ってから4年を迎えました。社会人としての抱負や夢を抱いていた24歳がなぜ自死するまで追いつめられたのか。そこには、まともな睡眠時間もとれず、パワハラがくり返される地獄の日々がありました▼がんばり屋で明るく闊達(かったつ)だったという娘を失った母の幸美さん。つらく悲しい自責のなかで、いまも声を上げつづけています。大切な人の命や尊厳を奪うような働き方や社会を許してはならない、と▼今年もブラック企業大賞が発表され、三菱電機が2年連続の汚名となりました。同社では8月に20代の男性新入社員が自殺。遺族は上司のパワハラが原因の過労自殺だったとして労災を申請し、会社に対して再発の防止を求めています▼「飛び降りるのにちょうどいい窓あるで」「殺すからな」「自殺しろ」。亡くなる直前に男性が書き残したというメモには心をえぐるののしりの数々が記されていました。三菱電機では長時間労働などによる社員の自殺や心身を害する問題が相次ぎ、企業の責任が厳しく問われています▼働くものが死に追いやられる異常な世界。苦しめられ、孤立させられ、使い捨てにされる。そんな経済や国のあり方を変えたい。遺族をはじめ人間らしい生き方を望む労働者の切なる思い。過労死のない社会を。


 これを「過労死」と呼んでいいのだろうか?