里の家ファーム

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<子どものあした>若い力で社会変えよう

2020年02月08日 | 社会・経済

 渋谷で来月イベント、貢献活動後押し

   東京新聞 2020年2月3日 夕刊
 

 「子どもは皆、世界を変える力を持っている」-。子どもの社会貢献活動を後押しする世界的イベント「WE(ウィー) Day(デー)」が三月二十日、日本で初めて東京都渋谷区で開催される。地域や社会を良くしようと行動する子どもたちが活動を報告し、互いにエールを送り合う催し。主催団体が参加する子どもや若者を募っている。 (奥野斐)
 イベントは二〇〇七年、カナダで始まった。開催地は年々増え、一八年時点でニューヨークやロンドンなど四カ国十五都市に広がり、社会貢献活動に取り組む子どもや若者たち計約三十万人が結集した。
 ハロウィーンでお菓子の代わりに不要な食品をくれるよう呼び掛け、集めて貧困家庭に寄付した米国の子や、途上国の汚水リスクを伝える活動をしたカナダの子などがそれぞれの活動を報告し合ってきた。英国では、自らの苦境を発信できない難民や児童労働の子どもたちを思い、二十四時間、学校で話したりSNSをしないと宣言して寄付を募った子もいたという。
 各国のイベントにはノーベル平和賞受賞者のマララ・ユスフザイさんや英国のヘンリー王子ら著名人も出席し、子どもたちを力づけてきた。
 日本版は、認定NPO法人「フリー・ザ・チルドレン・ジャパン」(世田谷区)が団体設立二十年を記念して主催し、渋谷区の「LINE CUBE SHIBUYA」(渋谷公会堂)で開催する。

 カナダのイベントに参加し、触発されたという代表の中島早苗さん(47)は「会場の熱気に、自分も何かやろうと力が湧いてきた。日本では、子どもが意見を言うのをちゅうちょしたり、何をしても変わらないという無力感がある。子ども自身が『できる』と実感できるような意識改革を起こしたい」と話す。
 中島さんによると、カナダ・オンタリオ州では、四十時間の社会貢献活動が高校卒業資格を得る要件の一つになっているという。社会課題に関心を持つことで、若者の選挙の投票率も上がったとの報告もある。
 イベントへの参加を促す「ユースアンバサダー」の高校二年、大野ことみさん(17)=江戸川区=は「プラスチックごみ削減のためにコンビニで袋を断るのも身近にできること。ボランティアを遠いものと思わず、楽しんで」と呼び掛ける。
 「スペシャルアンバサダー」を歌手で女優の土屋アンナさんが務め、アフリカ・コンゴ(旧ザイール)の元少年兵ミシェル・チクワニネさんら多数の活動家・著名人も出演する。
 定員二千人で、規模にかかわらず社会貢献活動をした二十五歳以下の若者や子どもが対象。ホームページから活動内容を報告し、参加権を得る。「募金活動をした」「文化祭で社会問題のパネル展示をした」などでもいい。申し込みは二月二十九日まで(定員に達し次第締め切り)。詳細は主催団体ホームページで。