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マスコミ関係者たちとの食事会が効いた?岸田内閣「支持率上昇」の奇々怪界

2023年03月23日 | 社会・経済

まぐまぐニュース2023.03.23 191 by 『きっこのメルマガ』

先週末に行われたマスコミ各社の調査で、軒並み支持率アップとなった岸田政権。高市早苗氏の「捏造文書問題」を始め、下がる要素こそあれすべてのメディアで支持が増加しているというこの結果、果たして何がどう作用した結果なのでしょうか。今回の『きっこのメルマガ』では人気ブロガーのきっこさんが、人気ラジオ番組にリスナーから寄せられた、岸田政権への厳しい意見を紹介。「オカルティック」とも言うべき支持率上昇のカラクリ解明を試みています。

不思議なオカルト現象?岸田内閣支持率アップのカラクリはあるのか

3月19日(日)の夜、新聞各紙は先週末に実施した全国世論調査の結果をWEBで報じました。媒体によって設問の内容や表現に違いがありますが、一番分かりやすい「内閣支持率」を見てみると、すべてのメディアで「支持」が増加し、「不支持」が減少しているのです。「下がることはあっても上がることなどありえない」と思っていた岸田内閣の支持率が好転するなんて、まるでオカルト現象です。

しかし、毎日新聞では、支持が2月の前回調査の26%から7ポイント上昇して33%、不支持が64%から5ポイント低下して59%と、好転しました。朝日新聞も支持が前回の35%から5ポイント上昇して40%、不支持は53%から3ポイント低下して50%、こちらも好転しています。読売新聞は、支持は前回の41%から42%へと1ポイントだけ上がった「ほぼ横ばい状態」ですが、不支持は47%から43%へと4ポイントも好転しました。

自民党の広報メディアと言われている産経新聞とFNN(フジニュースネットワーク)が合同で実施した世論調査に至っては、支持が前回調査から5.3ポイント増の45.9%、不支持が4.9ポイント減の47.7%と、もはや国民の2人に1人が岸田内閣を支持しているという驚愕の結果でした。

それでも、今のところすべての媒体で支持より不支持のほうが多いですが、読売新聞と産経新聞は支持と不支持が拮抗しています。このまま行けば、来月の調査で支持と不支持が逆転し、4月の全国統一地方選挙の後半に、自民党への追い風となるかもしれませんし、そういうシナリオがすでに作られているのかもしれません。

しかし、この不思議なオカルト現象に驚いたのは、あたしだけではありませんでした。翌20日(月)、早朝6時30分からのTBSラジオ『森本毅郎 スタンバイ!』では、パーソナリティーの森本毅郎さんと月曜コメンテーターの時事通信社の山田惠資(けいすけ)さんが、この新聞各紙の世論調査の結果に疑問の目を向けました。そして、リスナーの意見をメールで募集する「トークファイル」では、次の質問が投げ掛けられました。

「週末に行なわれた毎日、朝日、読売新聞の世論調査で岸田内閣の支持率はそれぞれ上がりました。そこで伺います。あなたの今の岸田内閣の評価は、上がってますか?下がってますか?変わりませんか?」

「トークファイル」は、7時20分頃にその日の質問を出し、1時間後の8時20分から番組終了の8時30分までのラスト10分、集まったメールの中から何通かが読み上げられます。放送から1週間後の27日まではラジコのタイムフリーで聴くことができますが、貴重な意見が多いので、今回は文字起こししてみました。ぜひ、お読みください。

防衛費に原発…岸田内閣が議論無しで勝手に決めたこと

森本毅郎さん「この番組で支持率調査を行なったわけではありませんが、『上がった』というコメントは、およそ5%しかない。『下がった』が60%、『変わらない』が35%、新聞の世論調査とは傾向がまったく違います。それではご紹介しましょう」

千葉県市川市の森川かなこさん(54歳)「(支持率は)低空飛行のままです。上昇気流に乗っているとは思えませんね。何においてもリーダーシップを発揮していない。すべて曖昧にしているのが許せません。高市大臣の件にしても『本当のことをつまびらかにしなさい』と言い渡して、官僚を呼んで国会で証言させたらいいじゃないですか?そんな状況で防衛費だけアップ。こんな首相は支持できませんね」

文京区の奈良さん(57歳)「私の岸田内閣の評価は下がってますよ。5段階通信簿で2ですね。まず内閣の一員の高市大臣です。あの捏造発言はまずいですね。あの啖呵の切り方、国民感情を逆撫でです。あと経済政策ダメダメです。生活が苦しい、給料が上がらない、どうにかしてくださいよ」

埼玉県の匿名さん(70代 女性)「上がりません。上がりようがありません。確かに最近、日韓首脳会談が行なわれましたが、それ以前に、戦後日本の大転換となる敵基地攻撃能力の容認、震災後の大転換となる老朽化原発の積極活用など、あまりにも大きなものを国民の議論なく進めました。あとから振り返って総括されることになるでしょう」

千葉県市原市の匿名さん(44歳 男性)「評価は変わってませんね。正直、何かした感じがありません。先日、男性の育児休暇取得率について、2025年度に50%、2030年度に85%に引き上げると表明しましたが、岸田さん、きっとあなたはその時は総理じゃないですよね?信用できませんよ」

埼玉県新座市の匿名さん(61歳 男性)「私、まったく上がってませんね。岸田さん、何かしましたか?『やりましたよ、メディアの社長さんたちとお食事会』って、そこで『支持率の報道よろしくね』ってお願いしたんじゃないですか?森本さん、誘われる側にならないでくださいよ?」

森本毅郎さん「ははは!これ、時事通信の首相動静を見るとね、やっぱり、日比谷のフランス料理店で、メディアの方たちと食事は確かにしていらっしゃいますが、安心してください。私が誘われることは、120%、いや、1,200%ありませんから(笑)」

埼玉県ふじみ野市の宮園さん(66歳 女性)「支持率上昇と聞いてびっくりです。何かやってくれましたっけ?子育て予算は『異次元』と勇ましい言葉をぶち揚げたものの尻すぼみ。防衛費はそれこそ『異次元』なのに、詳しい説明を求めても答えが見えない。官僚がシナリオを作って放送法の解釈を変えて行くというやり方を知ると、国会でのやり取りは『芝居なのか?』と思ってしまいます」

武蔵野市の匿名さん(40代 女性)「下がりましたよ。LGBTへの理解を目指す法案では、自民党は『差別を禁止する』という文言に反発して、未だに成立の見通しが立っていません。『差別禁止』に反対するということは『差別に賛成』ということですよ。これが岸田内閣、岸田総裁の自民党です。低空飛行で下げ止まったままの評価ですが、これをきっかけに、また下がりました」

あの「スシロー」も。首相と会食したマスコミ関係者たち

…というわけで、放送で読まれたメールは16通ですが、すべて書き起こしたら原稿が長くなり過ぎてしまったので、重複するような内容のものは割愛し、計7通を紹介しました。それから、埼玉県新座市の匿名さんのメールにある「メディアの社長さんたちとお食事会」というのは、正しくは「マスコミ関係者」ですね。3月14日の「首相動静」には次のように記されています。

午後6時25分、東京・日比谷公園のフランス料理店「日比谷パレス」着。山田孝男毎日新聞社特別編集委員、小田尚読売新聞東京本社調査研究本部客員研究員、芹川洋一日本経済新聞社論説フェロー、島田敏男NHK放送文化研究所エグゼクティブ・リード、粕谷賢之日本テレビ取締役常務執行役員、政治ジャーナリストの田崎史郎氏と会食。午後8時25分、同所発。

ここで問題なのは、岸田首相は昨年の参院選直後の7月15日にも、まったく同じこの6人のメンバーで、同じフランス料理店で会食していることです。安倍晋三元首相が演説中に銃撃されて死亡したのが7月8日、参院選の投開票が7月10日、このような状況で、わずか数日後にマスコミ関係者との親睦のための会食を行なうなんて、普通は考えられません。

来日する他国の首脳との会食など、政治的に極めて重要な予定は変更できないとしても、マスコミ関係者との親睦のための会食であれば、通常はキャンセルするケースです。しかし岸田首相は、予定通りに会食したのです。これは「マスコミ関係者と会食する必要があった」、つまり、安倍元首相の事件をどのように報じさせるか、マスコミ各社に根回ししておく必要があったからではないでしょうか?

そして今回も、昨年とまったく同じ6人のメンバーと同じ店で会食し、その4日後の全国世論調査では軒並み「内閣支持率」がアップ!『森本毅郎 スタンバイ!』で取り上げられた国民のナマの声とは正反対の結果となったのです。もしかしたら、日比谷のフランス料理店でのマスコミ関係者たちとの会食が、こうした不思議な超常現象を生み出している原因なのかもしれませんね(笑)。


また札幌へ行ってきました。
遅くなりました。

わたしも、このニュースに触れた時「まさか!」でした。
「改ざん」「捏造」お手の物。
困ったもんだ。