「しんぶん赤旗」2024年11月2日
国連の中満泉軍縮担当上級代表(事務次長)は1日、日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)へのノーベル平和賞授与決定について「世界各国で進む軍拡から反転して、軍縮に軌道修正する大きな契機にならないといけない」と訴えました。京都市の立命館大で講演しました。
中満氏は講演で、日本被団協の活動を「過酷でつらい経験を世界に発信し、二度と同じ経験をする人がいないよう、復讐(ふくしゅう)より和解の姿勢を示した」と称賛。「核兵器が使用されるリスクと隣り合わせにある世界で、核兵器は使われてはならないというメッセージだけに終わってはいけない」とも述べ、平和賞授与を実際の核軍縮につなげる必要性を強調しました。12月の授賞式には中満氏も出席するといいます。
学生らとの対話では、安全保障理事会の改革に触れ「日本が主導権を持って改革を推進しないといけない。常任理事国に入りたいからではなく、安保理が機能するために何が必要かを考えて改革に取り組んでほしい」と語りました。終了後には記者団の取材に応じ、核兵器禁止条約締約国会議への日本のオブザーバー参加に期待を示しました。(時事)
「平和」、とてつもない大きな概念である。
命に係わるもの、人に恐怖を与えるもの、こうしたものの「排除」が「平和」へとつながるのであろう。
園のようす。
ラベンダー