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日本はアメリカGMO農産物のゴミ捨て場になるのか

2018年10月31日 | 食・レシピ
ダノン、ネスレ、デルモンテ――拡大進む米国のNON-GMO(遺伝子組み換えでない)食品、ラベル表示すら実質禁止へ進む消費者軽視の日本
アメリカのダノンヨーグルト。原料はすべてNON-GMOで、原料乳もNON-GMO飼料で育った乳牛の牛乳という徹底ぶり。
 遺伝子組み換え食品をめぐり日米で大きな変化が出てきた。アメリカでは元々大手アグリビジネスの抵抗により、国による表示規制がない状態が続いてきたが、消費者の意向を受けたダノン、ネスレ、デルモンテなど大手食品メーカーが、原材料をNON-GMOに切り替えはじめ、NON-GMO市場が拡大。その結果、日本の規制では表示義務のない、植物油、コーンシロップ、乳化剤(大豆レシチン)などの原材料までNON-GMO化が進みつつある。なかでも徹底しているのが米国ダノンで、自社の3大ヨーグルトブランドの商品すべての原料乳を、NON-GMO飼料で育てた乳牛由来の牛乳に転換した。一方、日本ではラベル表示規制の見直しで、なんと「遺伝子組み換えでない」という表示が実質的に禁止されようとしている。このままでは、アメリカで売れなくなったGMO農産物の輸入が、表示もないまま日本で増加し、日本の消費者は、ますますGMO漬けにされてしまう。

【Digest】
◇日本で買える唯一のNON-GMOチョコレート「ハーシーズ」
◇ネスレ、デルモンテもNON-GMO商品拡大へ
◇アメリカのダノンヨーグルトは乳牛飼料までNON-GMO化
◇日本のダノンは対応なし
◇消費者庁「遺伝子組換えでない」表示実質禁止へ
◇日本はアメリカGMO農産物のゴミ捨て場になるのか

 アメリカで「NON-GMO」と表示された食品が増えている。こうしたアメリカのNON-GMO商品を日本で購入できないものかと考え、調べた。まずはコストコに聞いてみたが、後述するようなネスレやデルモンテの「NON-GMO」表示のついた食品は、日本のコストコでは取り扱いがなかった。
日本で購入できるNON-GMOチョコ。ハーシーズのキスチョコミルクチョコレート

 調査を続けると、唯一日本でも買える正真正銘のNON-GMOチョコレートが見つかった。

 ハーシーズの「Kisses Milk Chocolates」(左図)で、これはイオンの輸入食品コーナーで購入したものだが、ほかにも成城石井やカルディなどでも販売されている。

 ただ、商品の包装にはNON-GMOという表示がない。どうしてNON-GMOだと分かるのかというと、ハーシー社は、個々の商品での遺伝子組み換えの有無について、アメリカの自社ホームページ上で情報開示しているからだ。

 アメリカの消費者は、商品に付けられたQRコードをスマホで読み取ることで、これを見ることができる。

 この5.3オンス(150g)入りの「Kisses Milk Chocolates」のスマートラベルの中で、「その他の情報 GMOなど」というところをクリックすると、右図のような画像が表示される。「この商品には、GMOといわれる遺伝子組み換え農産物由来の原材料は含まれていません」と書いてある。

上記ハーシーズチョコがNON-GMOであることを示すスマートラベル表示。(原文英語、日本語訳筆者)

 ハーシー社のアメリカのHPでの商品GMO表示に関する説明によれば、一部の消費者の要望に応える形で、商品の原材料のNON-GMO化を進めており、現在、以下7種類の商品について、遺伝子組換え原材料を含まないものへの転換が終わった、とのこと。

Hershey’s Milk Chocolate Bars,
Hershey’s Kisses Milk Chocolates,
Scharffen Berger Chocolates,
organic Dagoba Chocolates,
Hershey’s Cocoa Powder
Hershey’s Unsweetened Baking Chocolate,
Brookside Fruit & Nut Bars and Sofit Snacks

 原材料のどこが変わったのかというと、甘味料として、以前は遺伝子組み換えのてん菜(砂糖大根)由来の砂糖や、遺伝子組み換えトウモロコシ由来のコーンスターチを使った異性化糖を使用していたものを、遺伝子組み換え品種のないサトウキビの砂糖へ切り替えたという。

 異性化糖とは、主にブドウ糖からなるコーンシロップ(トウモロコシ)を、一部酵素かアルカリによって果糖に変換したもの。日本では、「果糖ブドウ糖液糖」などと表記される。

 また、チョコレートを滑らかにするための添加物である乳化剤のレシチンの原料の大豆も遺伝子組み換えでない大豆に切り替えた、とのこと。

 イオンで購入した日本への輸入品にもQRコードが付いているので、スマホで読み込んでみたが、画面には「このパッケージのQRコードは、アメリカの消費者だけしか利用できません」という表示が出てきた。NON-GMO情報はアメリカの消費者向けだけで、日本の消費者へは、情報提供してくれないようだ。

 日本で売られている同商品も、本当にNON-GMOなのだろうか?筆者が参加する「食の安全・監視市民委員会」では、遺伝子組み換え食品の表示についての調査の一環として、ハーシージャパンに問い合わせた。

 ――日本で売られているハーシーズチョコレートは、アメリカで販売しているものと同一という事で良いのでしょうか?

 ハーシーズジャパン「同一のものは8割程度で、2割はアジア向けにマレーシア工場で作ったものもあります」

 ――例えばキスチョコのミルクチョコレートについて、アメリカのHPでは遺伝子組み換え農産物由来の原材料を使っていないと表示されていますが、それは日本で販売されているものでもそうですか?

 「原産国がアメリカとなっていれば、そうです。」

 ――日本でも、アメリカのように遺伝子組み換え原材料を使っていないことを宣伝されないのでしょうか?

 「以前、アメリカ本社の方でNON-GMOという表示をしたいという意向があった時に、日本でどうするかという話し合いもあったのですが、日本の表示ルールは砂糖や大豆レシチンは義務表示の対象にはなっていないので、特にNON-GMOという表示などもしていない状況です」

*ハーシーの日本支社にあたるハーシージャパンでは、主な業務は日本国内での販売促進事業で、商品の輸入販売は別の輸入業社が行っている。商品に日本語の原材料表示等を行うのは輸入業者の責任である。

 NON-GMOのハーシーズチョコレートは上記7品目あるが、筆者が調べた範囲で日本で見つけられたのは「Kisses Milk Chocolates」だけだった。

 ロッテも輸入販売しているが、それはマレーシア産とのこと。「原産国アメリカ」と書いてあるものを選ぶ必要がある。

 添加物の原料の大豆にまでこだわって非遺伝子組み換えに変えたものなどは、日本には存在しないので、非常に貴重なチョコレートである。

◇ネスレ、デルモンテもNON-GMO商品拡大へ
 アメリカでは長年、バイオ技術導入を促進する大手アグリビジネスの影響力が大きく、現在のところ、遺伝子組み換え食品の表示に関する法規制が存在しなかった.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。

 


 今日は近くの山々もうっすら白くなっておりました。寒くなりました。体調管理に気を付けお過ごしください。

 

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