ブルーインパルスに人、人、人…東京の空に「五輪」見えた?
「東京新聞」2021年7月23日
東京五輪の開会式が行われる23日、航空自衛隊のアクロバット飛行チーム「ブルーインパルス」が午後、都心上空を周回飛行し、カラースモークを使い青、黄、黒、緑、赤の五輪マークを描いた。飛行コースには撮影を楽しみにした早朝から多くのファンが詰め掛け、「密」ができる場所も。ツイッターでは、撮影した写真や動画を投稿する人が相次ぎ、飛行直後には「ブルーインパルス」「五輪の輪」「東京上空」などがトレンド入りした。
新宿御苑には朝7時半から多くの人が詰め掛け、1時間の来園者が2000人を超えて入場規制される時間も。午後0時半ごろには、国立競技場周辺に人だかりができた。
ブルーインパルスは午後0時40分すぎに都庁上空を通過。休みを利用して妻(27)、長男(2つ)と一緒に、都庁付近でブルーインパルスの飛行を見上げた都職員の男性(32)は、「観客として見に行くことはできませんが、オリンピックらしさを見ることができてよかった。子どもも喜んでいます」と笑顔で話した。
その後、ブルーインパルスは0時47分ごろに、上空で五輪を描いた。国立競技場の南側では、隊列が競技場上空を横切った時は「きれい」と歓声が上がった。ただ、高層ビルが邪魔になり、西の上空で描かれた「五輪」を多くのファンが見られなかった。
西側のビルは国立競技場の建て替えにより、再開発が行われた一帯で、19年に日本スポーツ協会が建設した14階建ての「ジャパン・スポーツ・オリンピック・スクウェア」などが並ぶ。
横浜市の会社員小林隆さん(61)は「五輪は見えなかったが、隊列は撮影できた。70%くらい満足」と笑顔。東京都大田区から家族4人できた少年(10)は「丸は青と黄色しか見えなかった」と残念そう。母親(50)は「都市が発展したのだから仕方ない」と苦笑いした。
東京都の小池百合子知事は「五輪はテレビで応援を」などとこの4連休の不要不急の外出を呼び掛けていたが、五輪が「密」を生む形となった。
開会式担当解任が示す日本の大衆娯楽の「ガラパゴス化」
朝日新聞デジタル 2021年7月22日より抜粋
《哲学者で日本や欧米、東アジアの歴史認識問題に詳しい高橋哲哉・東京大学名誉教授の話》
開会式は、オリンピックの理念や開催国・開催都市のメッセージを具体的にイメージさせ、広く世界に伝える場であるはずだが、そうした場に似つかわしくない、いまの日本社会全体の人権意識の低さが露呈した。仲間うちで面白がっているものが一歩外に出ると通用しない、という日本社会のゆがんだ部分が、海外から注目が集まるこの機会に一気に噴出した形だと受け止めている。
あの飛行で750万円が文字通り煙となって消えた訳ですね!
それを医療の方に使えば、命が助かる人がいるでしょうに・・・。
なんだか日本人でいることが、恥ずかしくなってきました。
「今だけ」「自分だけ」情けない!