31キロ、13歳の告白
ヴァレリー・ヴァレール著
吉井 裕子訳
・ 訳者あとがきより
本書は、拒食症治療のため、精神病院に入院した少女が、
後にその体験をつづった、ノンフィクション作品です。
人によっては「拒食症」「精神病院」、というキーワードから、ある
種のイメージを、抱くこともあるかもしれません。
本書は、また虐待を受けた子供の、手記でもある。
その虐待は、肉体的な暴力ではなく、精神的な暴力でした。
母親にとって、二人目の子供であったヴァレリー、ある日母親
の口から、「本当は、二人目は欲しくなかったのよ」、というような
ことを聞かされてしまいます。
それが、どのような言い方だったにせよ、どのような文脈で語ら
れたにせよ、望まれない子だと知った子供は、どれほどの衝撃を
受けたでしょうか。
同様の、もしかしたら親としては、全く悪意のない、しかしヴァレ
リーにとっては、絶えがたいほど無神経な言動に、13年さらされ
続けた結果、ヴァレリーはある日、食べることをやめてしまったの
です。
子供にとって、初めての社会を形成し、世間への導入という役割
を担うべき「家庭」が、ヴァレリーの場合は機能不全に陥っていまし
た。
そしてヴァレリーは、両親を含めた世間というものを、下品で卑し
いものと、軽蔑しながらも、いつもその世間に受け入れられたい、
人を愛し、愛されたいと望んでいました。
ヴァレリーは、生きにくさや、居心地の悪さから、とうとう脱皮する
ことができず、わずか21歳で自滅的ともとれるような、亡くなりかた
をしました。 (薬物の過剰摂取が死因といわれている)
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・ 文中より
母は偽善者で、盲目的で、ノイローゼで、無気力だ。
父は裏切り者で、うそつきで、変態で、欲求不満で・・・・・
もっとあるけれど、このあたりでやめておく、ありすぎて恐いから。
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実の親から、「本当は、二人目は欲しくなかったのよ」、と言われた
子供の心は、どれほど傷つき、親に対して憎しみの感情しかもてなか
った苦しみ・・・両親夫々に、愛人を作っている家庭環境、・・・・
子供にとっての、家庭の中のこと家庭環境は、成長には欠かせない
大切な場所です。
拒食症は、必ずしもダイエットの結果だけではなく、
精神的なもののためにも、なるということを知りました。
アロエの蕾が、色づいてきました
↑ 蕾に気づき、部屋の中に入れて、
12/14に写したものです。
アロエに蕾がついているのに気づいて・・・11/16写したものです
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ウオーキング~雨のためお休みしました