気ままな思いを

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綴る雑日記です 

「食べることをやめた子」を読んで

2007-12-22 | 読書


              31キロ、13歳の告白
                      ヴァレリー・ヴァレール著
                                 吉井 裕子訳

         訳者あとがきより
   
           本書は、拒食症治療のため、精神病院に入院した少女が、
          後にその体験をつづった、ノンフィクション作品です。
          人によっては「拒食症」「精神病院」、というキーワードから、ある
          種のイメージを、抱くこともあるかもしれません。

           本書は、また虐待を受けた子供の、手記でもある。
          その虐待は、肉体的な暴力ではなく、精神的な暴力でした。

           母親にとって、二人目の子供であったヴァレリー、ある日母親
          の口から、「本当は、二人目は欲しくなかったのよ」、というような
          ことを聞かされてしまいます。

           それが、どのような言い方だったにせよ、どのような文脈で語ら
          れたにせよ、望まれない子だと知った子供は、どれほどの衝撃を
          受けたでしょうか。

           同様の、もしかしたら親としては、全く悪意のない、しかしヴァレ
          リーにとっては、絶えがたいほど無神経な言動に、13年さらされ
          続けた結果、ヴァレリーはある日、食べることをやめてしまったの
          です。

           子供にとって、初めての社会を形成し、世間への導入という役割
          を担うべき「家庭」が、ヴァレリーの場合は機能不全に陥っていまし
          た。

           そしてヴァレリーは、両親を含めた世間というものを、下品で卑し
          いものと、軽蔑しながらも、いつもその世間に受け入れられたい、
           人を愛し、愛されたいと望んでいました。

           ヴァレリーは、生きにくさや、居心地の悪さから、とうとう脱皮する
          ことができず、わずか21歳で自滅的ともとれるような、亡くなりかた
          をしました。  (薬物の過剰摂取が死因といわれている)


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                  文中より

            母は偽善者で、盲目的で、ノイローゼで、無気力だ。
           父は裏切り者で、うそつきで、変態で、欲求不満で・・・・・
           もっとあるけれど、このあたりでやめておく、ありすぎて恐いから。


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         実の親から、「本当は、二人目は欲しくなかったのよ」、と言われた
        子供の心は、どれほど傷つき、親に対して憎しみの感情しかもてなか
        った苦しみ・・・両親夫々に、愛人を作っている家庭環境、・・・・

         子供にとっての、家庭の中のこと家庭環境は、成長には欠かせない
        大切な場所です。

             拒食症は、必ずしもダイエットの結果だけではなく、
              精神的なもののためにも、なるということを知りました。



 

  
                         アロエの蕾が、色づいてきました
    
                   ↑    蕾に気づき、部屋の中に入れて、
                                 12/14に写したものです。


          
         アロエに蕾がついているのに気づいて・・・11/16写したものです


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                 ウオーキング~雨のためお休みしました