うちなー→えぞ日記 (もとすけのつぶやき)

奈良県出身、沖縄での学生生活を経て、北海道ライフを堪能する、
とある研究者の日常のよしなしごとの紹介。

T氏来沖!

2005年11月03日 20時00分00秒 | うちなー日記(沖縄編)
昨日から私のおじさんにあたる、T氏が沖縄に来ていました。今回は私が一泊二日の沖縄旅行をエスコート?いたしました。
昨日、昼過ぎに那覇空港に到着。私はバイクで空港まで出迎えました。到着ロビーでおじさんと合流し、早速レンタカーでホテルに向かいました。今回のお宿は宜野湾市海浜公園内にある、ラグナガーデンホテルです。今回、ネットで安い宿泊プランを見つけたおじさんのご好意により、私も泊まれることになり、久しぶりのホテル泊となりました。
ホテルに着き、部屋に入ると、角部屋で、かなり広い部屋です。おじさんから聞いていた宿泊料金では絶対に泊まれないような部屋で、事情を聞くと、どうやら当初予定していたフロアに団体客が宿泊するため、部屋がアップグレードしたそうです。部屋の広さは45㎡だそうで、私の寮の部屋(10㎡)の実に5倍近くある部屋です。
まだ宿泊の用意を寮から持ってきていなかったので、取りに帰るついでに、一緒に沖縄そばを食べに行くことにしました。
エスコート役としては、少しでも美味しいそばを食べさせなければと思い、沖縄そば「与那原家」(通称:与那原そば)に案内しました。(与那原家の紹介は、沖縄情報に参照)
問題は、帰りでした。水曜日といえば、平日です。見事に渋滞に巻き込まれてしまいました。カーナビに表示されている到着予想時刻がみるみる遅くなっていきます。与那原からラグナガーデンへの最短ルートは、329号線を走って南風原町を経由し、首里を経由して国道330号線に乗るルートでしたが、渋滞を想定していなかったようです。特に急ぐ理由もなかったので、まあゆっくりと走ったのですが、結局到着は当初よりも20分ほど遅れました。
ホテルに帰った後、今度はホテル屋上の中華レストラン、「壺中天」で夕食を取りましたが、量が少なかったので、そばを食べていてちょうどよいくらいでした。
その後は、近所のサンエー大山シティにみやげ物を買いに行き、一日目は終わりました。

そして今日、朝は久しぶりに大浴場で風呂に入り、バイキングの朝食をとり、実にセレブな朝となりました。
昼前にホテルをチェックアウトし、近場で沖縄らしい観光地を見たいというリクエストから、伝統家屋が保存されている「中村家住宅」と、そこからすぐの「中城城跡」へ行きました。
「中村家住宅」は、沖縄伝統家屋の特徴を多くかね合わせた屋敷で、国の重要文化財に指定されています。中村家の先祖は、琉球王国きっての築城家で、一番の忠臣といわれた、護佐丸(ごさまる)の師匠であったそうで、護佐丸が読谷からこの中城の地に移ってきた際に、ともに移住したそうです。その後、勝連城主の阿麻和利(あまわり)の反乱により、護佐丸が滅ぼされると、中村家の先祖達も離散の憂き目に会ったわけですが、1720年頃には再興し、地頭職(本土の庄屋にあたる)に任ぜられたそうです。この屋敷も、その頃に建てられたといわれています。建物全体は本土の鎌倉・室町様式が基調となっており、文化伝播の過程を知る上でも興味深いつくりになっています。なお、屋根は現在は赤瓦葺きですが、建設当時は竹茅葺でした。(参考:「中村家住宅」リーフレット」)
それにしても、これぞ沖縄の家という感じで、中は結構広く、余裕のあるつくりでした。
続いて見学した、「中城(なかぐすく)城」は、沖縄でも随一の名城といわれ、首里城などとともに、世界遺産に登録されています。城は連郭式の山城で、6つの郭で構成されており、最上部の一の郭には護佐丸が観月会を行なったとされる、物見台があり、ここからは本島東側の太平洋と沿岸の絶景が望めます。この城の起源は古く、14世紀の後半頃までにはその主要部(西の郭、南の郭、一の郭、二の郭)が完成し、1440年の護佐丸の中城移封の後、北の郭、三の郭が増築され、現在の中城城が完成したそうです。現在は正殿などは全く残っていませんが、ペリーもその精密さを誉めたといわれる石垣に、戦国の面影を見ることができます。先日は、ここで姫神のコンサートが行なわれ、夜の城跡にヒーリングソングが神秘的に響き渡ったそうで、是非行きたかったものです。
ここはおじさんも息を上がらせながら階段を上って見学しましたが、その眺望には絶賛していました。
「中村家住宅」、「中城城跡」を見学した後は、おじさんの希望で、那覇市の公設市場へ向かいました。私はここはてっきり再開発の工事が始まっていると思い込んでいたのですが、どうやら違ったようで、初めての市場は結構な活気だったのですが、帰りの飛行機の時間が迫ってきたので、ぐるっと、周っただけで、すぐに那覇空港に向かいました。
空港で昼食後、ついに別れのときがきました。
今回は二日間とも、この時期には珍しく非常に良い天気に恵まれ、暑いほどでしたが、沖縄らしい天気におじさんも満足したようで、また近いうちに来るかも・・・という言葉を残して去っていったのでした。