先ほど某巨大ネット掲示板を徘徊していたところ、面白いスレッドに出くわしました。
「萌えニュース」関連のスレッドで、「学術誌にまで擬人化の波が・・」という感じのタイトルでした。
そこでリンクされていた画像が上のもの。やたら可愛い小人たちが活躍しています。
ACS(米国化学会) publicationsが出版する、JOC:Journal of Organic Chemistryという学術誌の最新号の表紙です。
この表紙のイラスト、この号で掲載されている論文の冒頭のFigure(図)をモチーフに描かれています。特にこのジャーナルでは、その週の号に掲載されている論文の内容に関したイラストを表紙に使っているようで、これまでにも擬人化表現のイラストはありましたが、これほど萌え風イラストではありませんでした。
ちなみに、過去の表紙絵一覧はこちら↓
http://pubs.acs.org/action/showCoverGallery?journalCode=joceah&year=2010
去年の10月には、東大寺の大仏が表紙絵を飾っています。(繰り返しますが、これアメリカの学術誌ですよ)
今回の表紙絵のモチーフとなった論文は、「Theoretical and NMR Studies of Deuterium Isotopic Perturbation of Hydrogen Bonding in Symmetrical Dihydroxy Compounds (対称的なジヒドロキシ化合物における水素結合の重水素同位体動揺の理論的及びNMRによる研究)」という論文で、題名から見ても、きわめて真面目な内容のようです。この論文には、多数のFigureが挿入されていますが、ほとんどが構造模式図などで、一切萌え要素はありません。しかし、何故かアブストラクト(概要)の冒頭の目につくところに、表紙絵の元になった小人のイラストが挿入されているのです。物理化学の模式図をこれほど可愛く擬人化した学術論文を見たのは私も初めてです。エンタルピーさんとエントロピーさんがやけに可愛い(しかも日本の漫画風の絵)のがグッときます。論文投稿者のセンスが感じられますし、これを掲載させて、しかも表紙にまで登場させた編集者も、良いノリが感じられます。
実は、このジャーナルを出版しているACS Publicationsですが、私の第1号論文が掲載されるJCIM誌もこの出版社が出しています。なので、私の論文にも萌え絵を使っておけばよかったなぁ・・とちょっと後悔しています。
現在私が所属する研究室でもNMRを運用しており、この論文に近い内容の研究が行われていますから、この系統の論文を目にする機会も結構あります。このような物理化学分野の論文といえば、理論の説明で複雑な数式がいくつも出てきて、読む側にとってはとても取っ付き難い印象があります。ですが、こんなイラストを使っていれば、さすがに興味をそそられますね。もしも雑誌会で発表したらウケること間違いなし。(でも、やっぱり中身は難しいんだろうなぁ・・。)
「萌えニュース」関連のスレッドで、「学術誌にまで擬人化の波が・・」という感じのタイトルでした。
そこでリンクされていた画像が上のもの。やたら可愛い小人たちが活躍しています。
ACS(米国化学会) publicationsが出版する、JOC:Journal of Organic Chemistryという学術誌の最新号の表紙です。
この表紙のイラスト、この号で掲載されている論文の冒頭のFigure(図)をモチーフに描かれています。特にこのジャーナルでは、その週の号に掲載されている論文の内容に関したイラストを表紙に使っているようで、これまでにも擬人化表現のイラストはありましたが、これほど萌え風イラストではありませんでした。
ちなみに、過去の表紙絵一覧はこちら↓
http://pubs.acs.org/action/showCoverGallery?journalCode=joceah&year=2010
去年の10月には、東大寺の大仏が表紙絵を飾っています。(繰り返しますが、これアメリカの学術誌ですよ)
今回の表紙絵のモチーフとなった論文は、「Theoretical and NMR Studies of Deuterium Isotopic Perturbation of Hydrogen Bonding in Symmetrical Dihydroxy Compounds (対称的なジヒドロキシ化合物における水素結合の重水素同位体動揺の理論的及びNMRによる研究)」という論文で、題名から見ても、きわめて真面目な内容のようです。この論文には、多数のFigureが挿入されていますが、ほとんどが構造模式図などで、一切萌え要素はありません。しかし、何故かアブストラクト(概要)の冒頭の目につくところに、表紙絵の元になった小人のイラストが挿入されているのです。物理化学の模式図をこれほど可愛く擬人化した学術論文を見たのは私も初めてです。エンタルピーさんとエントロピーさんがやけに可愛い(しかも日本の漫画風の絵)のがグッときます。論文投稿者のセンスが感じられますし、これを掲載させて、しかも表紙にまで登場させた編集者も、良いノリが感じられます。
実は、このジャーナルを出版しているACS Publicationsですが、私の第1号論文が掲載されるJCIM誌もこの出版社が出しています。なので、私の論文にも萌え絵を使っておけばよかったなぁ・・とちょっと後悔しています。
現在私が所属する研究室でもNMRを運用しており、この論文に近い内容の研究が行われていますから、この系統の論文を目にする機会も結構あります。このような物理化学分野の論文といえば、理論の説明で複雑な数式がいくつも出てきて、読む側にとってはとても取っ付き難い印象があります。ですが、こんなイラストを使っていれば、さすがに興味をそそられますね。もしも雑誌会で発表したらウケること間違いなし。(でも、やっぱり中身は難しいんだろうなぁ・・。)
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