塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

ビエルサとビルバオの選手達

2012-08-16 17:10:37 | 日記
 昨シーズンのヨーロッパリーグでビルバオに敗れたユナイ
テッド。

 ホームで0-3の完敗を喫したにも関わらず、指揮官ファーガ
ソンは敵将のマルセロ・ビエルサと選手達を褒め称えます。

 「アスレチック・ビルバオのサッカーは素晴らしかった!」

 とファーガソンに讃えられたビエルサですが、開幕当初は思うよ
に勝ち点が伸ばせず、ファンの懐疑が消えないままでした。

 ビエルサと言えば

 1・両翼を活かしたサッカー
 2・その為にピッチの横幅を最大限利用する
 3・映像分析の徹底

 というのが、広く知られた事実です。

 逆にビルバオは「アスレチック」の名前が示すように、英国の
伝統に根ざしたサッカーが好まれてきました。

 ロングボール、ロビングに味方FWが激しく飛び込むという物
で、ビエルサの描くサッカーとはあべこべだったのです。

 しかしビエルサの指導、それもわずか1年という短期間で、ビル
バオの選手たちは新しい戦い方を学習します。

 これはファンと選手のいずれもが

 「この人間は伝統を壊しに来たのではない。
  新しい価値観を提案しているのだ。」

 という事で、このアルゼンチン人を受けれいれたのでしょう。

 主力のハヴィ・マルチネスのバイエルンへの移籍が囁かれ、ビエル
サ本人も去就も不透明ですが、もし昨シーズンの陣容が保てたなら、
今季のリーガは非常に面白くなるはずです。
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サッカーに見られる土着の考え

2012-08-16 16:57:59 | 日記
 僕は昨日と今日がお盆休みで、今送り火を焚いてきたところです。

 僕の地域では提灯に火を灯し、「かんば」と呼ばれる白樺の皮を
燃やすことが、お盆の伝統なんです。

 しかし、ほんのわずか離れたところでは、これとは異なる形でお盆
を終える地域もあります。

 「土着」

 と言えばそれまでですが、伝統風習というのは非常に細かく区切られ
ていますね。

 サッカーもこの土着を無視すると、非常に大きな混乱をもたらします。

 1998年、ルイス・ファンハールがボビー・ロブソンの後任として
バルセロナに到着すると、彼はさっそく

 「オレンジ化」

 と呼ばれる形で、古巣のアヤックスから愛弟子たちを次々と呼寄せ、
大きな反発を招きました。

 デブール兄弟、リトマネン、ルート・へスプ

 リトマネンはフィンランド代表ですが、カタルーニャの人々は彼らを
冷めた目でみていました。

 つまり

 「カタランの伝統」

 に敬意を払わず、自分の自意識だけで策略を練るファン・ハールが非難
が集まることは避けられない出来事でした。

 土着というのは人々が何年もかけて積み重ねた物であり、部外者が口出し
するのは非常に難しい側面があります。
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日本に求められる新戦力の活用

2012-08-16 16:50:02 | 日記
 来月のイラク戦に勝利し、勝ち点が10に乗ったならば日本
の独走が期待できるワールドカップ最終予選。

 もしオーストラリア、イラクをこのまま引き離せるならば、
僕は大きなチャンスだと思います。

 僕の考える大きなチャンス
 
 それは

 「当落線上の選手と新戦力の抜擢」

 になります。

 昨日のヴェネズエラ戦で先発をした選手の多くが、監督からの
信頼を得ているのは間違いありません。

 しかし、ワールドカップ予選を戦うことは、選手にとってかけがえ
の無い実戦の場所です。

 Jリーグでは5万人の観客が押し寄せませんし、代表選手だからこそ
求められる要素もあります。

 それはメディアへの対応であり、公式スーツの着こなしです。

 こうした些細な出来事を消化してゆくことが、代表監督からの信頼
を得る第一歩になりますし、選手に心地よい緊張を与えます。

 前回の予選では内田と岡崎が、岡田監督の期待に応え、両者は現代表
の中核でもあります。

 本田もそうですね。

 ですから予選というのは、2014年の為だけでなく

 2015年アジアカップ
 2018年ワールドカップ

 に向けての中心選手を育む場所でもあるのです。

 ですからもし勝ち点差が開いたならば、遠藤や香川、本田を休ませ、
新戦力の活用を目指すべきです。

 その点についてもし騒ぐメディアとファンがいたならば、予選の後
を見越した形だと認識すべきです。
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ファン・ペルシ、ユナイテッド移籍へ(2)

2012-08-16 13:01:24 | 日記
 何もしなくともボールが集まってきた選手が、ある日突然
ボールを分け合う事実を受け入れるのは、大変難しいことです。

 バスケットの話で恐縮ですが、シカゴ・ブルズに1990年代に
6回のリーグ優勝を成し遂げたのは

 「トライアングル・オフェンス」

 という、パスを常に2方向に選定できる戦術を導入した為です。

 コーチのフィル・ジャクソンはジョーダンに対し、

 「トライアングル・オフェンスの導入が、リーグ優勝の鍵になる。」

 と根気強く説得し、今まで常に第一の攻撃を担ってきたジョーダンの
身体的負担を軽減させたのです。

 つまり、ファン・ペルシがユナイテッドに馴染めたなら、

 1・シュートの選択肢が確実に増える事
 2・故障しがちのファン・ペルシに体力が向上すること

 という2点で大きな利益が生まれます。

 ちなみにトライアングル・オフェンスは

 「機会均等オフェンス」

 とも呼ばれ、ピッチの選手が攻撃に絡めることでも知られていま
した。

 香川やキャリックといった中盤の選手の得点力。

 この点も含めてユナイテッドの今後には大きな注目が集まるはず
です。
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ファン・ペルシ、ユナイテッド移籍へ

2012-08-16 11:12:07 | 日記
 ユナイテッドへの移籍が決定したファン・ペルシ。

 僕はこのオランダ代表FWの姿が、どこかフェルナンド・トー
レスと重なります。

 リバプールとアーセナル。

 この両クラブはいずれもファンペルシとトーレスにボールを集める
ことで、得点を量産、勝ち点を得てきました。

 しかし、チェルシーでドログバとボールを分け合い、同時に自分が
使えるオープンスペースが減ったことで、トーレスが不振に陥った。

 この点がファン・ペルシにも大きくのしかかるように見えます。

 ユナイテッドにはルーニーとエルナンデスが存在し、アーセナルの
時と同じFW登録は無いのかもしれません。

 事実オランダ代表でもアーセナルでも、彼はCFで起用されてきました
が、本職ではありませんした。

 本職で無いのにも関わらず、得点を量産できること。

 この凄さがファン・ペルシの能力の高さを物語っているのですが。

 常にボールが集まったクラブ
 常にボールを分け合うクラブ

 この相違点を早い段階で覚えたなら、ユナイテッドは大きな補強に
成功したといえます。

 しかし、体に染み付いた動きを是正することは、大変困難な作業
ではありますが。
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