セリエAの首位に立つナポリ。
連覇ではありませんが、首都ローマを含む南部のクラブが、2シーズンぶりにスクデットを獲得する可能性が高いことは、本当に驚きです。
イタリアでは基本、南部のクラブが資金力と優勝回数で圧倒的に北部クラブに太刀打ちできないことが多く、2000年のラツイオと2001年のASローマは、無理をした形での強引さでした。
そのナポリの指揮官が、アントニオ・コンテというのも示唆に富んでいます。
チェルシーとスパーズはともかく
インテルミラノとユヴェントスでスクデット
優勝は果たせなかったが、代表監督としても仕事をする
彼は、南部の存在よりも北部の存在という印象が強いわけです。
2023シーズンの指揮官、ルチアーノ・スパレッティは、ASローマで2位、コパ・イタリア優勝と、ロベルト・マンチーニ政権のインテルと、唯一比肩できる存在でした。
つまり、南部のクラブで働いたことがある存在でしたよね。
僕は通常、長野県生まれという表現ではなく「日本人」という表現を用いますし、皆さんも同様でしょう。
ただイタリアでは自分の認識を国家ではなく、在住する都市や故郷を名乗りますから、同じイタリア人でも受け入れることができない面は、多々ある様子です。
ですから北部のクラブを率いてきたアントニオ・コンテが、ロメル・ルカクを復活させ、首位戦線を沸かしていることは、僕らが思う以上に凄いことなのではないでしょうか。
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