面白く、そして下らない

私は批判をして何かを為した気になっている大衆の一人に過ぎないが、何か少しでも波紋を起こす小石になれればと書いている。

天皇陛下を実権のない世襲大統領的存在に

2019-08-30 23:41:16 | 皇室
タイトルを読むと何を言ってるんだと思う人がいるかもしれない。しかし記事を読めば私の考えが理解できると思うので慌てず最後まで読んで貰いたい。

これも温めていた案というほどではないが、憲法を改正するなら天皇陛下を国家元首として明記して貰いたい。

私は当然の話だと考えるのだが、この考えは「保守的」「保守寄り」となるらしい。現在でも憲法には明記されていないだけで国家元首は天皇陛下であろう。憲法学者は左翼が多いから認めようとしないのだが。

その際天皇陛下にはドイツなどのように実権は首相が持つ國の世襲大統領のような存在になって戴きたい。

あくまで実権は国会で選ばれた国民の代表である首相が握るが、世襲大統領的存在として首相に睨みを効かせる存在になって戴きたいのだ。

米国の大統領は凄まじい権力を持つから任期のある独裁者といわれるほどだ。一人に権力を集中させて国家を効率よく運営しつつ、大統領を決して本物の独裁者にしない。

米国の建国の父たちが考えたシステムはよく練られている。建国の父たちが考えた構想よりは連邦が州の権限を奪っているようにも見えるが。

大統領を本物の独裁者にしないために議会があり、裁判所があり、憲法がある。そして1期4年2期8年の任期が。

日本人が言うと曲解して受け取られる可能性はあるが、慣習であった2期8年までの任期を破り4選(4期中に死去した)したルーズヴェルト大統領は独裁者と言われてもおかしくない。最高裁にも自分の子分を送り込み、ニューディール政策に対する違憲判決を合憲とさせたのだ。

その後慣習であった2期8年までの任期は憲法修正により明確に立法化された。

日本は議院内閣制だから大統領制のようにはいかない。それに仮に仮にだが、日本が米国の真似をして大統領制を導入してもうまくいかないように思える。政治制度はその國の国柄に合っていないといけない。

名前を忘れてしまい、調べても出て来ないのだが、ある政治学者が米国の大統領制と英国の議院内閣制を比べると議会を掌握している分英国首相の方が米国大統領より権限が強いと結論付けたのだ。

日本の首相も議会を掌握しており、最高裁判事の人事の権限を持ち、政府高官(各省庁の閣僚、事務次官、局長、長官)人事も首相の権限だ。党内力学に配慮する必要はあるにせよ。そして任期はない。

これほど強力な首相が国民を虐げる独裁者になれば誰も抵抗できない。天皇陛下にはそれに対抗する存在になって戴きたいのだ。容易なことではない。首相は世論を味方につけている。それに対抗するなど相当にしんどい。天皇陛下及び皇室も国民に広く敬愛されているが。

ドイツでもヒトラーに睨みを効かせていたヒンデンブルグ大統領がいた。ヒンデンブルグ大統領も独裁者に思えるが。ヒンデンブルグ存命中はヒトラーは好き放題できなかった。

戦後のドイツの大統領も実権は首相にあるが飾りではない。いくらか国政に関する権限を持つのだ。

戦前昭和天皇はそれなりの権限、発言力、影響力を有していたが、大東亜戦争を止められなかった。陸軍に対して権限が及ばなかったのだ。あるいは海軍にも。

それを考慮するといかにも難しいが、軍部は解体され、自衛隊にそんな力はない。文民の首相なら睨みを効かせることができるのではないか。

天皇陛下がそのような存在になられることを願っている。

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