面白く、そして下らない

私は批判をして何かを為した気になっている大衆の一人に過ぎないが、何か少しでも波紋を起こす小石になれればと書いている。

中道政策は支持されても中道政党は支持されない

2019-07-15 23:54:19 | 政治
創価学会を支持母体とする公明党を除く。公明党は中道的な政党だが、創価学会の厚い支持により極めて安定している。

安倍晋三は首相に返り咲いたあとは靖国神社に一度だけ参拝しただけで二度と参拝しようとはしなかった。「痛恨の極み」とはなんだったのか。それに倣い閣僚の参拝もない。それは村山内閣にも劣るのだ。

河野・村山談話にも手をつけていない。再検証の姿勢を見せることで支持者にアピールしただけだ。

しかしその保守的な政策を抑えた中道的な政策を採ってきたことが支持に繋がり政権を安定させてきた。

消費税増税で結局経済は低迷しているのだが、経済最優先路線と称してきたことも支持される要因だろう。

安倍晋三は雇用を増やしたと盛んに実績をアピールするが、実際は非正規雇用が増えたに過ぎない。全労働者に占める非正規労働者の割合は過去最高の38%だ。

新卒の採用が増えているのは事実だが、退職者の穴埋めの結果であって安倍晋三の実績とは言えない。

安倍晋三内閣が憲政史上最長の内閣になろうとする最大の要因は民主党政権への失望の反動であることに疑いの余地がないが。

立憲民主党は意外に支持されていて我が国に左派の人間が結構いることが窺える。まあ反自民党、反安倍晋三ということかもしれないが。

それにしては中道政党と自称する国民民主党はあまり支持されていない。

自民党も立憲民主党も極端な政党ではない。中道右派、中道左派の政党だ。

ネットでは自民党のことを中道左派政党と評価する声があるし、枝野幸男は立憲民主党のことを保守政党と自称しているくらいだが。

自民党より右の政党が小さくてもひとつあれば日本の政治も良い方向に向かうと思うのだが、そううまくはいかない。

小選挙区制ということもあって次世代の党も日本のこころを大切にする党も支持されなかった。日本第一党は地方議会でさえ議席を獲得することができなかった。

極右というほどの政党ではないのだが。自民党が右の支持者を全て吸い取ってしまうのか。

山本太郎は明らかに左派だが、経済政策は満点なのでそれで手を打つべきだろうか。

それにしても国民民主党と立憲民主党の支持の違いは何なのだろう。どちらも民主党から民進党を経て、国民民主党は希望の党をさらに経たが、出来た政党だ。

そう違いがあるとも思えないのだが。党首の存在感だろうか。それとも中道政党は中途半端だから支持されないのか。

公明党を例外として中道政党はあまり支持されないのだ。日本独自のことではなく世界的な傾向だ。

フランスのマクロンが中道からは初めての大統領だが、それは右派左派の支持の低迷があってのことだ。

保守、リベラルとカラーを出している政党が支持されるようだ。人は自分の考えに近い政党に投票するのか。

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