面白く、そして下らない

私は批判をして何かを為した気になっている大衆の一人に過ぎないが、何か少しでも波紋を起こす小石になれればと書いている。

盛り上がりに欠ける参院選

2019-07-16 23:38:38 | 日本人への呼びかけ
次の日曜日(21日)が投票日だというのに参院選は盛り上がりに欠ける。

NHKの世論調査によれば期日前投票をした人と選挙に必ず行くと答えた人は前回より7%少ない。

感覚的なものだが、熱気にも欠けるように感じる。

少なくない国民が政治に失望しているのかもしれないが、選挙には行くべきだ。国民が政治に参加する最大の機会なのだから。

決して選挙に行きさえすればそれで十分政治に参加したというわけではないのだが。

例えば与党に投票しようが野党に投票しようが、財務省が与野党をともに絡めとりどちらが政権に就いても消費税増税を実現させてしまうようなことが起きるからだ。

選挙に投票してあとはおまかせと考えているとこういうしっぺ返しを受ける。

一国民が全ての政策に精通するなど無理だし、仮に精通していても一国民の力では政治を変えられないが。

だが全くの無力というわけでもない。考えて、行動し、足掻いて、もがけば少しは政治に影響を及ぼすことができる。それが理に叶った行動なら後に続くものも現れよう。

話を選挙に戻そう。

選挙で投票することは政治への最低限の関心だ。

選挙で投票することは難しくもなんともない。義務教育を様々な理由で満足に受けることができなかったとしても投票は容易い。

面倒かもしれないが、投票することに時間は掛からない。投票所に行くことが少し手間ではあるが、田舎でもそれほど遠くない場所にある。過疎地は投票所が減っているそうだが。

選挙にさえ行かない全くの政治的無関心層が増えると政治が権力者に良いように操られてしまう。

権力者とは政治家、官僚、財界人、マスコミ、圧力団体、レントシーカー(竹中平蔵のような存在)、そして米国のことだ。敗戦以降米国は日本の最高権力者と言っても過言ではあるまい。

竹下登が消費税導入を強行するまで、自民党の歴代首相は消費税導入を目論んできたが、その度に世論に阻まれてきた。

国民の政治への関心の高さが自民党の横暴を許さなかったのだ。

消費税増税強行導入により支持率が3%まで落ちた竹下登は総辞職し、後継の宇野内閣も参院選で惨敗し、国民は自民党にお灸を据えた。

小沢一郎が小選挙区制を導入しなければ消えていたのではあるまいか。

社会党は政権に就いたとたんに消費税を容認する裏切り政党だったことが満天下に曝され、泡沫政党に成り下がり、今回の参院選で政党要件も喪いそうだ。

自民党も昔は財界の言いなりではなく、財界の要望であった移民受け入れをはね除けた。

だが安倍晋三は大企業と富裕層以外は同じ人間と思っていない。そうとしか思えない政治だ。国民の政治への無関心がそれを許している。

民主党政権の反動だ。民主党が政権に就く前であれば安倍晋三は二度目の首相登板も国民から退場勧告を受けていたはずだ。実際の経済は低迷しているのだから。さらに消費税増税だ。疑いの余地はない。

繰り返すが選挙で投票することは政治への最低限の関心なのだ。投票さえしない人は政治に全く関心がないとしか言えない。政治のせいで生活が悪くなっても何も言う資格がない。

いわゆる偏差値の高い大学(大学院)を卒業し、官僚、弁護士、医師などになるか、大企業に就職したいわゆる勝ち組も投票しないだろうか。誰が政治を担おうとも自分の生活が脅かされることはないと考えているのか。

これくらいの存在になると投票より政治献金やロビー活動くらいしていそうだが。日本医師会は有名だし、弁護士が増えすぎた弁護士の数を抑制するためのロビーなどをするか。

まあそれは良い。

普通の国民は選挙に行き投票し、政治に関心があることを示さねばならない。そうしなければ権力者に良いように政治を操られてしまうからだ。そしてそれは生活に直結する。まさに今がそうだ。

過疎ブログで吠えていてもほとんど影響力はないだろうが、7月21日の参院選では投票して欲しい。

消費税増税に反対する政治家、政党。移民受け入れに反対する政治家、政党に入れて欲しいのだ。


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