Colabo不正会計問題

NPOという存在が生まれた当時は非営利で社会の役に立つ仕事をする志を持った人の集まりと思われたものだった。しかし今では胡散臭いものの代名詞と言って良い。もちろん社会のために仕事をしているNPOもあるに違いない。しかし補助金なり寄付金なりを集めて理事達が独占し、仕事もせず数年で解散するNPOが報道されるようになった。

「Colabo」という組織がある。家出少女など家庭や学校に居場所がない未成年女性を保護する一般社団法人だ（NPOではない）。政府や東京都から補助金を受け取り行政の手が届かない場所で未成年女性を保護していたはずなのだが、ここ1ヶ月ほどで不明朗な会計処理問題が持ち上がった。

さらに暇空茜という人が東京都に住民監査請求をしたところそれが認められたのだ。住民監査請求はなかなか認められないことで有名だ。それが認められたということはよほどのことだ。もはやColaboの会計に不正があったことは確実ではないか。

Colaboの不正会計疑惑について行った住民監査請求の結果全文です
ざっくりまとめ　
２月２８日までに
・遡って調べろ、不正があったら返金とかさせろ
・区分守らせろ
・こんなクソ報告書で通すな
・按分しろ
・他に流用すんな
・宿泊、給食費に上限つけろ
・ちゃんと指導しろ pic.twitter.com/lNW80SbO2G

— 暇空茜 (@himasoraakane) December 29, 2022

だがこのことを報じた新聞、テレビはない。いくつかのまとめサイトは拡散に努めているが、週刊誌やネットマスコミさえ沈黙している。

グーグルのニュース記事でColaboと検索した結果だ。朝日新聞、毎日新聞、東京新聞はColabo側が名誉毀損されたから男性（暇空茜）を提訴したとColaboを被害者として報じているがその後の経過はない。報道しない自由なのだ。

Colaboの提訴はスラップ訴訟でもある。Colabo側に弁護士が何人もついて「誹謗中傷」するものに「法的措置」をちらつらせて恫喝している。この事も許しがたいが、報じる新聞、テレビはない。



『銀河英雄伝説』はそれほど面白いものと思っていないが、政治や国家に対する見方が「教科書的」で参考になる。ヤン・ウェンリーの言葉を引用する。

～～引用ここから～～
「政治の腐敗とは、政治家が賄賂をとることじゃない。それは個人の腐敗であるにすぎない。政治家が賄賂をとってもそれを批判記事をできない状態を、政治の腐敗というんだ。貴官たちは言論の統制を布告した、それだけでも、貴官たちが帝国の専制政治や同盟の現在の政治を非難する資格はなかったと思わないか」
～～引用ここまで～～

Colaboの不正会計問題など小さな不正だ。だが今に至るまで報道したのはサキシルだけだ。日本には報道の自由があるはずなのにこの様だ。誰が言論統制をしているわけでもないのに、マスコミはColabo問題を報道しないのだ。まさにマスコミの腐敗としか言いようがない。あるいは政治の腐敗か。だから私はマスコミが大嫌いなのだ。

ネットをやる人はColabo不正会計問題については知っているだろう。私としても記事にしたかったのだが、何を書けば良いのかわからなかった。だが少しでも拡散に繋がると良い。