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舌苔白く,脈は弦大にして緊,右は左よりも大きい。
脈証を綜合すれば,気血倶虚が本で,風寒外客が標である。
治は 益気養血,疏風散寒 とする。
補中益気湯( 黄芪15 升麻・柴胡・白朮・人参・当帰・羌活10 甘草6 )
某医云わく:此のように劇しい病なのに,補中益気湯ぐらいで治せますか?
答えて日く:此の病は毎日早晨に起きる,早晨とは,《内経》では朝と称するが, 卯辰の時(午前6時~8時)である,此の時は陽気初生の時で, 陽虚挾鬱者は,升発不利となる,故に疼痛が大きい,
午後に陽気が盛んになると痛みが減るのは,陰陽が相対的に平衡となる為です,
此の証はただ補うだけで解することが出来るが, 補中に升散薬を佐とする事が必須です,故に補中益気で治るのです。
又云く:疼痛が此のように劇しいのに,どうして蜈蚣、全蝎を用いないのか?
答えて曰く:風寒閉鬱,陽気閉鬱 には,やはり 散風升陽 の薬味が好い,
羌活を加えるだけでよく、蜈蚣、全蝎は用いない。
東垣の著を見てください,羌活、防風、白芷、細辛、独活 を用いるだけで,
蜈蚣、全蝎 は用いていません。
服薬すること4剤で,頭痛は頓になくなり,其の后又服すること40剤で,
すっかり愈えた。
中医临证经验与方法 より
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